六カ国語でわかる「航空会社・便名・飛行番号」基本フレーズ

空港での移動において、最も混乱しやすいのが「便情報」です。
飛行機の種類、航空会社、便名、座席番号……。
これらは旅行でも出張でも必ず確認する項目なのに、国が変わると呼び方がガラッと変わり、看板を見ていても「あれ、これ何の数字だ?」と一瞬迷うことがあります。

私自身も初めての海外出張で、フランス語の“numéro de vol(便名)”を理解できず、搭乗口を探すのに時間がかかった経験があります。
実は、こうした“便情報の基本語彙”は、六カ国語で見比べると意外と体系的に覚えられます。
英語を軸にしながらスペイン語・フランス語・イタリア語のラテン系は似た構造で、ドイツ語だけ少し異なるものの、パターンをつかむと一気に読みやすくなります。
この記事では、
- 「飛行機」
- 「航空会社」
- 「プロペラ機」
- 「定期便」
- 「時刻表」
- 「飛行番号」
- 「座席番号」
という空港の核心をなす7語を六カ国語で整理し、実際の看板でどう使われるか、どんな発音のコツがあるかまで網羅して解説します。
出張が多い方ならなおさらですが、便情報が一瞬で理解できるようになると、乗り継ぎが圧倒的にストレスフリーになります。

たとえばフライトが遅れたとき、電光掲示板を数秒で読み取れるかどうかで行動スピードは大きく変わります。
私も経験上、これらの語彙を押さえるだけで旅の安心感が格段に上がりました。
この記事でわかること
- 便情報の基本語を六カ国語で言えるようになる
- 各言語でのニュアンス・発音のポイントが理解できる
- 空港での案内表示を自力で読めるようになる
六カ国語フレーズのまとめ
意味:飛行機
- 日本語 :ヒコウキ
- 英語 :airplane(エアプレイン)
- スペイン語:el avión(エル アビオン)
- フランス語:l’avion(ラヴィオン)
- ドイツ語 :das Flugzeug(ダス フルークツォイク)
- イタリア語:l’aeroplano(ラエロプラノ)
意味:航空会社
- 日本語 :コウクウガイシャ
- 英語 :airline company(エアライン カンパニー)
- スペイン語:la compañía de líneas aéreas(ラ コンパニア デ リネアス アエレアス)
- フランス語:la compagnie aérienne(ラ コンパニー エアリエンヌ)
- ドイツ語 :die Fluggesellschaft(ディ フルークゲゼルシャフト)
- イタリア語:la compagnia aerea(ラ コンパニア アエレア)
意味:プロペラ機
- 日本語 :プロペラキ
- 英語 :propeller plane(プロペラ プレイン)
- スペイン語:el avión de hélice(エル アビオン デ エリセ)
- フランス語:l’avion à hélice(ラヴィオン ア エリス)
- ドイツ語 :das Propellerflugzeug(ダス プロペラーフルークツォイク)
- イタリア語:l’aereo ad elica(ラエレオ アデリカ)
意味:定期(臨時)便
- 日本語 :テイキビン
- 英語 :regular flight(レギュラー フライト)
- スペイン語:el vuelo regular(エル ブエロ レグラル)
- フランス語:le service régulier(ル セルヴィス レギュリエ)
- ドイツ語 :der reguläre Flug(デア レグレーレ フルーク)
- イタリア語:il volo normale(イル ヴォロ ノルマーレ)
意味:時刻表
- 日本語 :ジコクヒョウ
- 英語 :timetable(タイムテーブル)
- スペイン語:el horario(エル オラリオ)
- フランス語:l’horaire(ロレール)
- ドイツ語 :der Fahrplan(デア ファールプラン)
- イタリア語:l’orario(ロラーリオ)
意味:飛行番号(便名)
- 日本語 :ヒコウバンゴウ
- 英語 :flight number(フライト ナンバー)
- スペイン語:el número del vuelo(エル ヌメロ デル ブエロ)
- フランス語:le numéro de vol(ル ニュメロ ドゥ ヴォル)
- ドイツ語 :die Flugnummer(ディ フルークヌンマー)
- イタリア語:il numero del volo(イル ヌメロ デル ヴォロ)
意味:座席番号
- 日本語 :ザセキバンゴウ
- 英語 :seat number(シート ナンバー)
- スペイン語:el número del asiento(エル ヌメロ デル アシエント)
- フランス語:le numéro de siège(ル ニュメロ ドゥ シエージュ)
- ドイツ語 :die Platznummer(ディ プラッツヌンマー)
- イタリア語:il numero del posto(イル ヌメロ デル ポスト)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「飛行機」:最も基本となる“乗り物の呼び名”
英語の“airplane”は非常にシンプルで、会話やアナウンスで聞き取りやすい単語です。
ラテン系は似ているので覚えやすいですが、ドイツ語だけ“Flugzeug(飛ぶ+道具)”という構造になっており、単語の長さが気になる人が多いかもしれません。
発音は「フルークツォイク」とリズムよく区切るのがコツです。
「航空会社」:国ごとに構造は似ている
航空会社は英語“airline”を軸に覚えると他言語も理解しやすく、ラテン系は“compañía / compagnie / compagnia”のように綴りがほぼ同じで安心できます。
ドイツ語は例によって複合語“Fluggesellschaft”で、看板で見ると長くて圧倒されますが、実際の発音はそこまで難しくありません。
「プロペラ機」:発音が大きく異なる単語
プロペラ機は言語ごとにバラつきが大きい語です。
英語は“propeller”が基礎ですが、スペイン語とフランス語は“hélice(エリス)”が中心、ドイツ語は長い複合語、イタリア語は“elica”で語感が軽やか。
看板では省略表記されることもあるため、文脈で判断することが多い語です。
「定期便」:多言語が似ている“覚えやすい”分類
ラテン系は“regular / régulier / regular”とほぼ同じで、ドイツ語も“regulär”と似ています。
発音の違いだけ押さえれば十分。
実際の空港表示では“scheduled”が英語圏の主流ですが、単語の構造理解には役立ちます。
「時刻表」・「便名」・「座席番号」:電光掲示板で最重要の3語
空港で最も頻繁に見る情報がこの3つです。
ラテン系は共通点が多く、スペルも統一感がありますが、ドイツ語は独自路線。
しかし、発音を知っていれば電光掲示板でも十分読み取れます。
特に「便名」はフライトの全行動に関わるため、確実に覚えておきたい語です。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:チェックイン時に「便名・航空会社」を確認する
チェックインカウンターでまず必要なのは、自分の便名と航空会社をしっかり伝えること。
特に海外空港だと、コードシェア便(複数の航空会社が共同運航している便)が多く「このフライト、どっちの会社でチェックインするの?」と迷うこともあります。

私も北米出張の際、コードシェアで混乱し、別のターミナルに向かってしまった経験があります。
こういう場面では、便名を端的に伝えるのが一番スムーズです。
- 英語:I’m on flight JL123. Which counter should I go to?
- スペイン語:Estoy en el vuelo JL123. ¿A qué mostrador debo ir?
- フランス語:Je suis sur le vol JL123. Je vais à quel comptoir ?
- ドイツ語:Ich bin auf dem Flug JL123. Zu welchem Schalter gehe ich?
- イタリア語:Sono sul volo JL123. A quale banco devo andare?
六カ国語で比較すると、“vol / vuelo / volo”は非常に似ていて覚えやすく、ドイツ語だけ「Flug」と異なる構造になります。
看板を見るときは、この違いを知っているだけで理解速度が大きく上がります。
シーン2:搭乗ゲート変更・遅延に気づいたとき
空港で最も焦るのが「ゲート変更・遅延」の瞬間。

特に欧州の空港はよくゲートが変わる印象で、私も乗り継ぎという“制限時間つき”の状況で走ったことが何度もあります。
電光掲示板で便名を見つけたら、すぐに「変更はありますか?」と確認できるフレーズがあると便利です。
- 英語:Has the gate for flight JL123 changed?
- スペイン語:¿Ha cambiado la puerta del vuelo JL123?
- フランス語:La porte du vol JL123 a-t-elle changé ?
- ドイツ語:Hat sich das Gate für Flug JL123 geändert?
- イタリア語:È cambiato il gate del volo JL123?
特に英語の“gate changed”は空港でよく聞く表現なので、耳に残しておくとアナウンスの聞き取りがグッと楽になります。
ラテン系も語順は似ているため、便情報と組み合わせて覚えやすい構造です。
シーン3:機内で「座席番号」を確認したいとき
搭乗後、座席番号を迷うことは誰でも一度は経験するのではないでしょうか。

特に海外の航空会社は座席表示が小さかったり、列番号が天井にしか書いていなかったりで見つけにくいことがあります。
そんなときに使える簡潔で丁寧なフレーズはこちらです。
- 英語:Excuse me, is this seat 14A?
- スペイン語:Perdón, ¿este es el asiento 14A?
- フランス語:Pardon, c’est bien le siège 14A ?
- ドイツ語:Entschuldigung, ist das Sitz 14A?
- イタリア語:Scusi, è il posto 14A?
座席番号は英語以外でも “número / numéro / numero” とほぼ同じ形で、数字さえ聞き取れれば困らないことが多いです。
経験上、最初の1〜2回だけ確認すれば、その後は自然と座席探しがうまくなる印象があります。
実践アクション:今日からできる練習法
便情報は空港滞在の中心にある情報なので、軽くでもいいので慣れておくと旅全体がスムーズになります。

難しい勉強は必要なく、日常の中で「ちょっと意識して眺める」程度で十分効果が出ます。
ここではすぐに始められる練習法を紹介します。
① 航空会社の英語名を一覧で見る
日本でもおなじみの航空会社は英語名・略称があり、それを知っておくだけで便名が読みやすくなります。
② 電光掲示板の画像を3カ国語で比較する
“Flight / vuelo / vol” の形の違いを軽く眺めるだけで、現地での理解スピードが向上します。
③ 座席番号は自分の名前とセットで練習
「My seat number is 14A.」など、自己紹介の一部として練習すると覚えやすいです。
④ 発音は「単語だけ」声に出すだけでOK
“Flugzeug”“compagnia aérienne”“numéro de vol” など、言いにくい単語だけ数回つぶやくだけで十分です。
語彙の暗記はハードルが高く見えますが、実践に近い形で触れていくと驚くほど身につきます。
特に出張が多い方にとって、便情報をサッと理解できる力は移動効率に直結するため、強い武器になります。
まとめ(学びの振り返り)
飛行機・航空会社・便名・座席番号——。
これらは空港で最も重要な情報であり、旅の成功を左右する要素です。
六カ国語で比べてみると、意外な共通点や仕組みが見えてきて、看板の読み取りが一気に楽になります。

私自身の経験では、便情報を読めるようになったことで、海外の大規模空港でも迷わず動けるようになり、乗り継ぎ時間にも余裕が生まれました。
この記事を通して、あなたが次に海外へ向かうとき、フライト情報を自信を持って読み取れるようになっていることを願っています。
次回の記事では、また別の空港フレーズを六カ国語で比較しながら、実践的に役立つ語彙を深掘りしていきます。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。




