ホテルで部屋の希望を伝える!六カ国語で言う「上の階・浴室付き・ダブルベッド」

ホテルで部屋の希望を伝える!六カ国語で言う「上の階・浴室付き・ダブルベッド」

海外のホテルでまず迷いやすいのが、チェックイン時に「部屋の希望をどう伝えるか」という点です。

  • 「上の階がいいな」
  • 「シャワーじゃなくてバスタブが欲しい」
  • 「ダブルベッドの部屋にしたい」

──こういった希望は誰でも持つものですが、実際にフロントで言おうとすると、英語での言い回しがパッと出てこないことがあります。

さらに海外では、英語以外にもフランス語・スペイン語・ドイツ語・イタリア語など、ホテルの案内表示が多言語で書かれていることも多く、慣れない言語が混ざると判断が難しくなります。

Tatsu / タツ

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私もこれまでの出張で、フランス語圏のホテルで“étage(階)”の表示を理解できず、希望の階をうまく伝えられなかった経験があります。

こうした場面では、希望を正確に伝えるための六カ国語フレーズを知っておくだけでやり取りがスムーズになります。

部屋は滞在の満足度に直結するため、初日のチェックインでしっかり要望を伝えられるかどうかが快適さを大きく左右します。

この記事では、ホテルで特によく使う以下の3つの希望フレーズを六カ国語でまとめました。

  • 上(または下)の階の部屋にしたい
  • 風呂(シャワー)付きの部屋にしたい
  • ダブルベッドの部屋にしたい

すべて、私が出張や旅行で何度も使ってきた “実用度MAX” の表現です。

言語ごとの構造の違いや発音のコツもあわせて解説していくので、ホテルでの会話にすぐ活用できます。

 

この記事でわかること

  • ホテルで部屋の希望を伝える三大フレーズの六カ国語比較
  • 英語・フランス語・スペイン語などの細かなニュアンスの違い
  • チェックイン時に現地スタッフへスムーズに希望を伝えるコツ

六カ国語フレーズのまとめ

意味:もっと上(下)の階の部屋にしたい

  • 日本語  :モット ウエ(シタ) ノ カイ ノ ヘヤ ニ シタイ
  • 英語   :I want a room on a higher [lower] floor.(アイ ウォント ア ルーム オン ア ハイヤー[ロウアー] フロア)
  • スペイン語:Quisiera una habitación en un piso más alto [bajo].(キシエラ ウナ アビタシオン エン ウン ピソ マス アルト[バホ])
  • フランス語:Je désire une chambre à l’étage plus haut [bas].(ジュ デジール ユヌ シャンブル ア レタージュ プリュ オー[バ])
  • ドイツ語 :Ich möchte ein Zimmer auf einem höheren [niedrigeren] Stockwerk.(イッヒ メヒテ アイン ツィマー アオフ アイネム ヒューエレン[ニードリゲレン] シュトックヴェルク)
  • イタリア語:Vorrei una camera ad un piano più alto [basso].(ヴォッレイ ウナ カメラ アド ウン ピアノ ピウ アルト[バッソ])

意味:風呂(シャワー)付きの部屋にしたい

  • 日本語  :フロ(シャワー) ツキ ノ ヘヤ ニ シタイ
  • 英語   :I want a room with bath [shower].(アイ ウォント ア ルーム ウィズ バス[シャワー])
  • スペイン語:Quiero una habitación con baño [ducha].(キエロ ウナ アビタシオン コン バニョ[ドゥーチャ])
  • フランス語:Je désire une chambre avec salle de bains [douche].(ジュ デジール ユヌ シャンブル アヴェック サル ド バン[ドゥーシュ])
  • ドイツ語 :Ich möchte ein Zimmer mit Bad [Dusche].(イッヒ メヒテ アイン ツィマー ミット バート[ドゥッシェ])
  • イタリア語:Vorrei una camera con bagno [doccia].(ヴォッレイ ウナ カメラ コン バーニョ[ドッチャ])

意味:ダブルベッドの部屋にしたい

  • 日本語  :ダブル ベッド ノ ヘヤ ニ シタイ
  • 英語   :I want a double room.(アイ ウォント ア ダブル ルーム)
  • スペイン語:Quiero una habitación con cama de matrimonio.(キエロ ウナ アビタシオン コン カマ デ マトリモニオ)
  • フランス語:Je désire une chambre avec lit double.(ジュ デジール ユヌ シャンブル アヴェック リ ドゥーブル)
  • ドイツ語 :Ich möchte ein Doppelzimmer.(イッヒ メヒテ アイン ドッペルツィマー)
  • イタリア語:Desidero una camera per due persone.(デズィデロ ウナ カメラ ペル ドゥエ ペルソーネ)

 

フレーズごとの使い方とニュアンス

「上(下)の階の部屋にしたい」:階数表現は国によって考え方が違う

Tatsu / タツ

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階を表す表現は国ごとにルールが違い、「1階=Ground floor」とする国もあれば、日本のように「1階=1st floor」と呼ぶ国もあります。

英語の“higher floor”はシンプルで汎用性が高く、迷ったらこれを使えば問題ありません。

一方スペイン語・フランス語・イタリア語は「階」そのものを名詞で表すタイプで、語順の違いを覚えておくと看板も読みやすくなります。

特にヨーロッパの古いホテルでは、エレベーターの表示が多言語になっていることもあるため、piso / étage / piano など基本語彙を押さえておくと便利です。

 

「風呂(シャワー)付きの部屋にしたい」:浴室の言い方には文化差が出る

英語の “bath” はバスタブそのものを指し、海外ではシャワーのみの部屋も多いため、希望を伝えないと“shower only”の部屋になることがあります。

フランス語の “salle de bains(浴室)” は構造的に「バスルーム全体」を指すため、バスタブの有無は明示しないと伝わらない場合があります。

一方、スペイン語やイタリア語は単語構造が比較的わかりやすく、看板で目にしても理解しやすいのが特徴です。

Tatsu / タツ

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経験上、「バスタブ付きの部屋がいい」と思っているときはbath と明確に言うのが最も確実です。

 

「ダブルベッドの部屋にしたい」:表現が最も言語差の出る領域

英語の “double room” は一般的ですが、ヨーロッパでは“twin room(ベッド2つ)”と区別するため、要望を正確に伝える必要があります。

スペイン語の “cama de matrimonio(結婚用のベッド)” のように、文化的ニュアンスが入る言語もあります。

ドイツ語は単語が短く明確、イタリア語は「二人用の部屋」という構造で表現します。

Tatsu / タツ

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国やホテルによって意味が変わりやすいため、「ダブルベッド」を伝えるときは指差し+口頭の併用が最も確実だと感じています。

 

出張サラリーマンのシーン別会話例

シーン1:上の階の部屋に変えてほしいとき

チェックイン後、実際に部屋へ向かってみると「もう少し上の階がよかったな…」と思う場面は意外と多いものです。

特に出張時はオンライン会議や作業の都合で静かな環境が必要になることもあり、エレベーターホールから離れた部屋や、上階の静かな部屋に移りたいと感じることもあります。

海外のホテルでは、部屋の割り当ては基本的に柔軟なので、希望を伝えれば対応してくれるケースが大半です。

Tatsu / タツ

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私も以前、低層階の部屋が道路に面していて音が気になったため、上の階に変更してもらったことがあります。言ってみるだけで状況がガラッと改善されました。

以下は各国語で「上の階の部屋はありますか?」と確認する例です。

  • 英語:Do you have a room on a higher floor?
  • スペイン語:¿Tiene una habitación en un piso más alto?
  • フランス語:Avez-vous une chambre à un étage plus haut ?
  • ドイツ語:Gibt es ein Zimmer in einem höheren Stockwerk?
  • イタリア語:Avete una camera a un piano più alto?

ポイントは、階数表現がそのまま看板表記にも使われるということ。

エレベーター内で “piso / étage / Stockwerk / piano” を見かけたら、「階」を意味する単語だとすぐ判断できます。

また、上の階に移動したい理由は細かく説明しなくても問題ありません。

「higher floor」 の一言で意図は十分伝わります。

 

シーン2:バスタブ付きの部屋へ変更してもらいたいとき

海外のホテルは日本と違い、「バスタブなし」の部屋が標準という国がよくあります。

一日の終わりに湯船でゆっくりしたいタイプの場合、チェックイン時に確認するのは必須ポイントです。

とくにヨーロッパの古い建物を使ったホテルでは、同じグレードの部屋でも「シャワーのみ」「バスタブあり」が混在していることがあります。

Tatsu / タツ

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私も冬のヨーロッパ出張で、シャワーのみの部屋が寒くて、フロントでバスタブ付きの部屋に変えてもらい、助かったことがあります。

以下は「バスタブ付きの部屋はありますか?」の例です。

  • 英語:Do you have a room with a bath?
  • スペイン語:¿Tiene una habitación con baño?
  • フランス語:Avez-vous une chambre avec salle de bains ?
  • ドイツ語:Gibt es ein Zimmer mit Bad?
  • イタリア語:Avete una camera con bagno?

文化差が顕著で、英語の bath とフランス語の salle de bains は概念が少し違い、前者は「浴槽そのもの」、後者は「浴室全体」という違いがあります。

迷ったら bath を明確に言う のが最も確実です。

 

シーン3:ダブルベッドの部屋に変えてほしいとき

ダブルベッドは世界中で一般的ですが、国やホテルによって用語の使い方が異なるため注意が必要です。

英語では “double bed” と “twin beds” が明確に区別され、ヨーロッパでは “twin” が標準のことも多く、「ダブルだと思ったらベッド2つだった…」というケースもよくあります。

私も“double room”で予約したのに、実際に行ったら別々のベッドが2つ並んでいて、慌てて変更してもらったことがあります。

以下は「ダブルベッドの部屋がいいのですが」の例です。

  • 英語:I’d like a room with a double bed.
  • スペイン語:Quisiera una habitación con cama de matrimonio.
  • フランス語:Je voudrais une chambre avec un lit double.
  • ドイツ語:Ich hätte gern ein Doppelzimmer.
  • イタリア語:Vorrei una camera con un letto matrimoniale.

スペイン語とイタリア語は「結婚用ベッド」という文化的ニュアンスを含み、フランス語・ドイツ語は構造がシンプルで覚えやすいのが特徴です。

Tatsu / タツ

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なお、部屋タイプの名称が曖昧なホテルでは、「one big bed」と身振りを加えると確実に伝わります。

 

実践アクション:今日からできる練習法

ホテルでの部屋リクエストは、慣れるまでは緊張しやすいですが、パターンを覚えてしまえばとてもシンプルです。

今日からすぐにできる練習法をまとめました。

① 階・浴室・ベッドの3ワードを軸に覚える

higher floor / bath / double bed の3つが言えれば、スタッフに意図が正確に伝わります。

② エレベーター内の表示を観察する

piso・étage・Stockwerk など、階を意味する単語がそのまま案内板でも使われています。

③ 部屋の写真付き予約サイトで多言語表記を見る

BookingExpediaでは英語以外の言語が併記されているため、語彙を覚えるのに最適です。

④ フロントで使う一言を暗記しておく

I’d like a room on a higher floor.” のように一文丸ごと覚えると、会話がとても楽になります。

単語だけでなく、「希望を伝える型」を持っておくと、どの国でも応用できるようになります。

 

まとめ(学びの振り返り)

上の階・浴室付き・ダブルベッドという三大ルームリクエストは、海外ホテルで最も出番が多いフレーズです。

六カ国語で比べてみると、語順・概念の違いが見えてきて、案内表示の理解にもつながります。

発音も難しくないため、旅行・出張のどちらでもすぐに使えるのが魅力です。

Tatsu / タツ

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私自身、これらのフレーズを押さえるようになってから、チェックイン時にストレスが減り、部屋選びで後悔することがほとんどなくなりました。

部屋は旅の拠点。

最初にしっかり希望を伝えることで、滞在の満足度が大きく変わります。

次回はホテルの別シーンや、レストラン・移動など、旅の実用フレーズをさらに広げていきましょう。

ライター紹介Writer introduction

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ 男性

海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。

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