ホテルで部屋代はいくら?前金は必要?六カ国語で聞ける基本フレーズ

海外ホテルでチェックインをするとき、必ず最初に確認されるのが「部屋代」と「前金(デポジット)」です。
英語がある程度できても、このあたりの料金に関する会話は言語特有の言い回しが多く、聞き取れなかったり思うように伝えられなかったりすることがよくあります。
さらに、ヨーロッパ・南米では英語以外の案内表示も多く、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語などの語彙が混ざって表示されるため、聞き慣れない単語が出てきて戸惑う人も少なくありません。
特に料金に関する説明は、英語以外の言語で表示されていることもあり、六カ国語でざっくり理解できると一気に安心感が増します。

私自身、これまでの出張で、英語では理解できてもフランス語表記の “acompte” や、スペイン語の “depósito” を見落として混乱した経験があります。
こうした「料金に関する語彙」は、チェックインの最初のハードルになるので、六カ国語で比較しながら覚えるのがいちばん効率的です。
この記事では、以下の二つの超基本フレーズを六カ国語でまとめ、ニュアンスや発音のコツを解説します。
- 部屋代はいくらですか?
- 前金(デポジット)は必要ですか?
英語だけでなく、ラテン系・ゲルマン系の語彙の特徴をつかんでおくと、現地のホテル表示やスタッフの説明が驚くほど読み取りやすくなります。
六カ国語で比べると、語感や構造の違いがよくわかり、記憶にも定着しやすくなります。
この記事でわかること
- 部屋代・前金の確認フレーズの六カ国語比較
- 各言語における料金確認の言い回しの特徴
- チェックイン時の誤解を防ぐための聞き方・伝え方のコツ
六カ国語フレーズのまとめ
意味:部屋代はいくらですか?
- 日本語 :部屋代はいくらですか(ヘヤダイ ワ イクラ デスカ)
- 英語 :What is the price of the room?(ワット イズ ザ プライス オブ ザ ルーム)
- スペイン語:¿Cuál es el precio de la habitación?(クアル エス エル プレシオ デ ラ アビタシオン)
- フランス語:Quel est le prix de cette chambre ?(ケ レ ル プリ ドゥ セット シャンブル)
- ドイツ語 :Wie teuer ist das Zimmer?(ヴィ トイヤー イス トゥ ダス ツィマー)
- イタリア語:Quanto costa la camera?(クアント コスタ ラ カーメラ)
意味:前金(デポジット)は必要ですか?
- 日本語 :前金は要りますか(マエキン ワ イリマスカ)
- 英語 :Do you require a deposit?(ドゥ ユー リクワイア ア デポジット)
- スペイン語:¿Es necesario hacer algún depósito?(エス ネセサリオ アセル アルグン デポシト)
- フランス語:Voulez-vous un acompte ?(ヴレヴ ウ アナ コン)
- ドイツ語 :Muß ich eine Anzahlung machen?(ムス イッヒ アイネ アンツァールング マッヘン)
- イタリア語:Richiede un deposito?(リキエーデ ウン デポジト)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「部屋代はいくらですか?」:語感の違いに注目すると覚えやすい
英語の “price” を基準に考えると、
- スペイン語 “precio”
- フランス語 “prix”
- イタリア語 “prezzo”
は共通の語源を持つ単語であることがわかります。
発音の違いはありますが、文字としての形は非常によく似ているので、案内板でもすぐに気付きやすい語です。
一方、ドイツ語は “Wie teuer…?”(直訳:どれくらい高い?)という独特の構造で、英語話者でも一瞬戸惑いやすい表現です。
意味さえ理解しておけば問題ありませんが、知らずに聞くと質問に聞こえないこともあります。

ラテン語系(スペイン・フランス・イタリア)は類似した単語が多いため、まとめて覚えるのがコツです。
「前金は必要ですか?」:デポジット=depositではない言語もある
英語の “deposit” に慣れてしまうと、
- スペイン語の “depósito” はまだしも、
- フランス語 “acompte”
- ドイツ語 “Anzahlung”
など、まったく違う単語が出てくる言語では混乱しやすくなります。
フランス語 “acompte(アコン)” はホテルやレストランの予約時にもよく出てくる単語で、「予約金」「手付金」を指します。
英語圏の “deposit” とニュアンスが完全に一致しない場合もあります。
- ドイツ語 “Anzahlung” は動詞 “zahlen(支払う)” の派生で、料金に関係する単語であることが直感的にわかります。
- イタリア語 “deposito” は英語と非常に近く、旅行中は覚えやすい表現です。
「前金が必要ですか?」は、チェックイン時にもっとも誤解の多い内容なので、六カ国語でざっくり理解しておくと本当に安心できます。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:深夜にホテルへ到着して部屋代を確認するとき
海外出張では、乗り継ぎの遅延や現地交通の事情で、ホテルへの到着が深夜になることがよくあります。
深夜はフロントのスタッフ数が少なく、やり取りを最小限で済ませたい場面が多いものです。

そんなときほど、部屋代や前金の確認を簡潔に伝えるフレーズを知っていると安心できます。
例えば次のようなやり取りです。
- 英語:How much is the room per night?
- スペイン語:¿Cuánto cuesta la habitación por noche?
- フランス語:Quel est le prix de la chambre par nuit ?
- ドイツ語:Wie viel kostet das Zimmer pro Nacht?
- イタリア語:Quanto costa la camera a notte?
深夜帯はスタッフの英語が聞き取りにくいこともありますが、六カ国語のどれかに近い単語が耳に入ることがあります。
特に「precio/prix/Preis/prezzo」のように似ている語は、音で判断しやすいので覚えておくと役立ちます。
シーン2:前金(デポジット)の有無を確認したいとき
海外ホテルでは、国やホテルランクによって「デポジット(前金)」の扱いが大きく異なります。

私もこれまでの出張で、国によってはチェックイン時にまとまった額を請求され、驚いた経験があります。
事前に確認しておくとトラブルを避けやすくなります。
デポジットの確認は以下のように表現できます。
- 英語:Do you require a deposit?
- スペイン語:¿Es necesario hacer algún depósito?
- フランス語:Voulez-vous un acompte ?
- ドイツ語:Muss ich eine Anzahlung machen?
- イタリア語:È necessario un deposito?
特にヨーロッパのビジネスホテルでは、クレジットカードでの仮押さえが一般的です。
現金払いの国ではデポジット額が高めに設定される傾向があります。
言語によって「デポジット」の語形が大きく違うため、音の雰囲気で判断できるよう練習しておくとスムーズです。
シーン3:料金が予算より高く、部屋を変えたいとき
長期出張や経費に厳しいプロジェクトでは、ホテル料金の小さな差でも積み上がるため、予算調整が必要になる場面があります。
そんなときは「もう少し安い部屋はありますか?」を自然に伝えられると便利です。
六カ国語での表現は次のとおりです。
- 英語:Do you have anything cheaper?
- スペイン語:¿No hay otra habitación más barata?
- フランス語:Avez-vous quelque chose de meilleur marché ?
- ドイツ語:Haben Sie etwas Billigeres?
- イタリア語:Ne avete una più economica?
スペイン語とイタリア語は語感が似ていて「barata/economica」など、比較的覚えやすいのが特徴です。
フランス語やドイツ語は少し長く聞こえますが、語頭の音さえ聞き取れれば意味を推測しやすい構造になっています。
実践アクション:今日からできる練習法
ホテルでの料金確認はシンプルに見えて、実は語彙とニュアンスが国ごとに異なる奥深いテーマです。
ここからは、六カ国語を無理なく吸収するために、私自身も試して効果のあった練習法をご紹介します。
① ホテル予約サイトを多言語表示で切り替えてみる
Booking.com や Expedia は多言語対応しているため、「部屋代」「前金」に相当する単語が比較しやすく、語形の違いを一目で理解できます。
② 金額を聞くフレーズだけをまとめて音読する
英語の“How much〜”だけでなく、スペイン語“¿Cuánto…?”、フランス語“Quel est…?”など、語頭を揃えて発音練習すると習得が早くなります。
③ デポジット説明を受け流さず、意味単位で聴き取る訓練をする
海外ホテルでは早口で “deposit” を説明されることがあります。
語尾に注目して「acompte/Anzahlung/deposito」など音のクセを掴むと、実際の会話で理解しやすくなります。
④ チェックイン時の会話を想定してシミュレーションする
実際のチェックインは意外と短いので、事前に想定会話を作っておくと本番で焦らず話せます。
六カ国語のうち1〜2言語でも瞬時に使えるようになると、必要以上に緊張しなくて済みます。
まとめ(学びの振り返り)
- 「部屋代はいくらですか?」
- 「前金は必要ですか?」
という基本フレーズは、海外ホテルで最初に必ず使う重要な表現です。
六カ国語を並べて見ることで、語尾の変化や構造の違いが見え、案内の理解が一段深まります。
私自身、これらのフレーズを押さえるようになってから、チェックイン時の確認が格段にスムーズになりました。

料金や前金のトラブルは旅全体のストレスにつながるため、出張の多い方ほど早めに身につけておく価値があります。
六カ国語をセットで理解しておくと「対応力」が自然と上がり、世界中どこでも落ち着いて宿泊手続きができるようになります。
次回以降は、さらに実用的な「部屋の条件交渉」や「希望のタイプを伝えるフレーズ」も詳しく取り上げていきます。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。




