海外レストランで迷わない「料理注文の基本フレーズ」を六カ国語で紹介

海外のレストランで注文するとき、思った以上に「どの表現を使えばいいか分からない」という場面が多くあります。
- メニュー名が分からない
- 量のイメージがつかない
- 周りの注文の仕方も日本と違う
——そんなときにサッと言える表現があるだけで、注文のストレスが一気に減ります。
今回扱うのは、料理注文の“基本動作”に関わる3つのフレーズ。
どれもシンプルですが、実は言語ごとに丁寧さ・ニュアンス・使いどころが微妙に違うため、六カ国語で比較しながら覚えると実践で応用しやすくなります。
私自身、出張先のレストランで「これと同じものをください」が瞬時に出てこなくて、店員さんとジェスチャーで何とか乗り切ってました…。
そんな経験があるからこそ、こうした“基本の注文フレーズ”の重要性を強く感じています。

メニューを指差せば注文はできますが、「言葉で伝えられる」だけで驚くほどスムーズになります。
特にヨーロッパでは、丁寧な言い回しを使うと対応が柔らかくなることも多いです。
この記事で扱うのは次の3つです。
- あれと同じものをください
- デザートにプリンをください
- 食べ方を教えてください
これらは「基本の注文」+「追加オーダー」+「料理の情報を尋ねる」の三本柱。
初めての料理でも、他の客の様子を見て頼みたくなった時でも、どの言語圏でもほぼ同じ状況で使える“鉄板フレーズ”です。
この記事でわかること
- 料理注文の基本フレーズを六カ国語で比較して理解できる
- 各言語の丁寧さ・ニュアンスの違いが分かる
- 出張サラリーマンが使う実践的な会話例を学べる
六カ国語フレーズのまとめ
意味:あれと同じものをください
- 日本語 :アレ ト オナジ モノ ヲ クダサイ
- 英語 :Give me the same order as that.(ギヴ ミー ザ セイム オーダー アズ ザット)
- スペイン語:Deme ese mismo plato.(デメ エセ ミスモ プラト)
- フランス語:Servez-moi le même plat que celui-ci.(セルヴ モワ ル メーム プラ ク スルイシ)
- ドイツ語 :Bitte geben Sie mir das gleiche, was mein Nachbar hat.(ビッテ ゲーベン ズィ ミア ダス グライヒェ ヴァス マイン ナッハバー ハット)
- イタリア語:Mi dia lo stesso piatto.(ミ ディア ロ ステッソ ピアット)
意味:デザートにプリンをください
- 日本語 :デザート ニ プリン ヲ クダサイ
- 英語 :I want some pudding for dessert.(アイ ウォント サム プディング フォ デザート)
- スペイン語:Quiero algún pudín de postre.(キエロ アルグン プディン デ ポストレ)
- フランス語:Je désire du pudding comme dessert.(ジュ デズィール デュ プディング コム デセール)
- ドイツ語 :Ich möchte einen Pudding als Nachtisch.(イッヒ メヒテ アイネン プディング アルス ナハティッシュ)
- イタリア語:Vorrei del budino come dessert.(ヴォッレイ デル ブディーノ コメ デッセル)
意味:食べ方を教えてください
- 日本語 :タベカタ ヲ オシエテ クダサイ
- 英語 :How do you eat this?(ハウ ドゥ ユー イート ディス)
- スペイン語:¿Cómo se come esto?(コモ セ コメ エスト)
- フランス語:Dites-moi comment manger cela.(ディット モワ コマン マンジェ スラ)
- ドイツ語 :Wie isst man das?(ヴィー イスト マン ダス)
- イタリア語:Come si mangia questo?(コメ シ マンジャ クエスト)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「あれと同じものをください」:他の客の料理を見て注文したい場面で大活躍
海外のレストランでは、メニューだけでは料理のイメージが湧かず、隣のテーブルの料理を見て「それが食べたい!」となることがあります。
このときに便利なのがこのフレーズ。
英語では “the same order” を使い、スペイン語・イタリア語では “mismo / stesso” といった「同じ」を表す単語を使います。
フランス語の “le même plat” は「同じ皿・同じ料理」という意味で非常に実用的。
ドイツ語は少し長いですが、直訳すると「私の隣の人が食べているものと同じものをください」で、実際の会話ではかなり自然な表現です。

注意点として、ジェスチャーで指差すだけでも伝わりますが、六カ国語で言えると「丁寧に頼んでいる」印象になり、店員さんの対応が柔らかくなることが多いです。
見た目で判断しづらい料理を注文するときも安心できます。
「デザートにプリンをください」:注文の“流れ”を作る便利なフレーズ
食事の最後にほっと一息つきたいとき、デザートの注文は欠かせません。
英語の “for dessert” はバリエーションが豊富で、他のスイーツにも応用しやすい表現です。
スペイン語・イタリア語はラテン語系らしく表現が似ているため、セットで覚えると効率が良いです。
フランス語の “comme dessert” は「デザートとして」、ドイツ語の “als Nachtisch” は「後の一皿」といったニュアンス。
いずれも直訳よりも「デザートの枠」に移る合図であることが大切です。
プリンは “pudding / pudín / budino” と言語で形が大きく変わるため、現地で注文するときは発音に少し注意するとスムーズです。
「食べ方を教えてください」:初めての料理・郷土料理で必須
海外では、日本では見かけないスタイルの料理が提供されることが多く、“食べ方が分からない”場面が頻発します。
その時に役立つのがこのフレーズ。
- 英語の “How do you eat this?” はシンプルで直接的ですが、失礼にはなりません。
- スペイン語の “¿Cómo se come esto?” は受動表現を使っており、「これはどのように食べられるのですか?」という柔らかいニュアンスになります。
- フランス語も “comment manger cela” という説明を求める丁寧な形です。
- ドイツ語 “Wie isst man das?” も「一般的にはどう食べる?」といったニュアンスで、素朴で聞きやすい質問です。
- イタリア語も同様で、ローカル料理を注文した際には非常に重宝する表現です。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:隣の席の料理が美味しそうで「同じものを」と頼みたいとき
海外レストランでは、メニューだけでは料理のイメージが掴めず、周りのテーブルを見て「あれ美味しそうだな…」と思うことが少なくありません。
写真付きメニューがない国では特にありがちな状況です。

私もフランス出張の際、隣のテーブルに運ばれてきた料理があまりに美味しそうで、思わず「同じものをください」と頼んだことがあります。
結果、大正解でしたね。
そんな場面で使えるのがこのフレーズです。
- 英語:Give me the same order as that, please.
- スペイン語:Deme ese mismo plato, por favor.
- フランス語:Servez-moi le même plat que celui-ci, s’il vous plaît.
- ドイツ語:Bitte geben Sie mir das gleiche, was mein Nachbar hat.
- イタリア語:Mi dia lo stesso piatto, per favore.
英語・ラテン系言語なら比較的シンプルに伝わりますが、ドイツ語はやや長め。
とはいえ意味は「隣の人と同じもの」でとても実用的です。
また指差しながら言うと伝わりやすさが格段に上がります。
シーン2:コースの最後に「デザートだけ追加したい」とき
食べ終わって少し余裕があると、「デザートは何があるんだろう?」と気になることがあります。
特に海外では、国ごとに定番デザートが違うため、せっかくなので現地の味を試してみたいところです。

イタリア出張で「プリン=日本のプリン」と思い込んで頼んだら、濃厚で巨大な“ブディーノ”が出てきて驚いたことがありました!
それでも美味しかったのですが、国ごとの違いを知るのもまた楽しいところです。
- 英語:I want some pudding for dessert.
- スペイン語:Quiero algún pudín de postre.
- フランス語:Je désire du pudding comme dessert.
- ドイツ語:Ich möchte einen Pudding als Nachtisch.
- イタリア語:Vorrei del budino come dessert.
“for dessert / como postre / comme dessert / als Nachtisch” のように、どの言語も「デザート枠に移行した」ということを示す表現がセットで使われるのがポイントです。
シーン3:郷土料理の食べ方が分からず、店員さんに聞きたいとき
海外で必ずと言っていいほど出会うのが、「どう食べるんだろう?」という料理。
ローカル色が強い店ほど、初見では分からない構造や食べ方のものが多くなります。

ドイツでソーセージを頼んだ際、マスタードの使い方が分からず聞いてみたら、「好きに食べればいいよ!」と笑われたことがあります。
説明してもらえると場の空気も柔らかくなるものです。
- 英語:How do you eat this?
- スペイン語:¿Cómo se come esto?
- フランス語:Dites-moi comment manger cela.
- ドイツ語:Wie isst man das?
- イタリア語:Come si mangia questo?
「se come(スペイン語)」「si mangia(イタリア語)」など、受動・一般的表現を使うことで柔らかい質問になるのが特徴。
相手の文化に敬意を払うニュアンスも伝わります。
実践アクション:今日からできる練習法
料理注文の基本は、シンプルなフレーズを六カ国語でセットとして覚えることで、応用力が一気に高まります。
今日から試せる練習法をまとめました。
① 「同じもの」を表す語を並べて覚える
- 英語:same
- スペイン語:mismo
- フランス語:même
- ドイツ語:gleich
- イタリア語:stesso
似ている語も多いため、まとめて声に出すと記憶が安定します。
② 「デザート枠」を示す言い方をセットで覚える
- 英語:for dessert
- スペイン語:de postre
- フランス語:comme dessert
- ドイツ語:als Nachtisch
- イタリア語:come dessert
③ 食べ方を尋ねる構文を固定で覚える
- How do you 〜?
- ¿Cómo se 〜?
- Dites-moi comment 〜
- Wie 〜 man 〜?
- Come si 〜?

料理名を入れ替えるだけで無限に応用できますよね。
④ 「ジェスチャー+一言」で伝える練習
六カ国語を完璧に話す必要はありません。

「指差し」+「same / mismo / même」など、短い単語だけでも注文は成立します。
言葉とジェスチャーを組み合わせて練習するのがおすすめです。
⑤ 自分のよく頼む料理で“マイ定型文”を作る
例えばステーキ・パスタ・サラダなど、自分が出張先で頼みがちな料理を想定して、六カ国語で1パターンずつ作っておくと、現場でそのまま使えます。
まとめ(学びの振り返り)
料理注文の基本フレーズは、海外での食事をスムーズにするための最重要ツールです。
特に「同じものを」「デザートに〜」「食べ方を教えてください」は、初めての店でも、言語が通じにくい場面でも確実に役立ちます。

私もこの3つのフレーズを覚えてから、注文ミスや困惑がぐっと減りました。
言葉の力で、食事の時間そのものがより楽しめるようになります。
六カ国語で比較しながら覚えることで、語順の違いや丁寧さの感覚も自然と掴めます。
次の海外出張や旅行では、ぜひこの記事のフレーズを使って、もっと快適で楽しい食事時間を過ごしてください。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。



