ホテル館内の場所を伝える六カ国語フレーズ(ロビー・階数・エレベータ)

ホテル館内の場所を伝える六カ国語フレーズ(ロビー・階数・エレベータ)

海外ホテルに到着して最初に直面するのが、館内の場所をどう伝えるかという問題です。

フロントで案内を受けたり、エレベータの位置を教えてもらったりする場面は、出張でも旅行でも必ず訪れます。

ロビーや階数の言い方は一見シンプルですが、六カ国語で比べると意外に違いが多く、特にヨーロッパのホテルでは「階数の数え方」が国によって変わるため、理解していないと迷いやすい要素でもあります。

私自身、これまでの出張で「エレベータは ‘first floor‘ の奥です」と言われて戸惑ったことがありました。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

英語圏では “first floor=二階” を意味することが多いため、日本の感覚で一階を探してしまい、結果的に逆方向へ歩いていた…なんてこともあります。

こうした小さなすれ違いは、言語の構造を少し知っておくだけで簡単に防げます。

この記事では、ホテルで必ず登場する基本語彙──ロビー・一階・二階・エレベータ──を六カ国語で整理し、それぞれの国での言い方の違いや、道案内で誤解を防ぐコツを丁寧に解説します。

六カ国語をまとめて比較することで、「なぜこう言うのか」「どこが日本語と違うのか」まで自然と理解できるようになります。

この記事でわかること

  • ロビー・階数・エレベータの六カ国語フレーズの比較
  • ホテル館内の道案内で誤解しやすいポイント
  • 出張経験から学んだ「伝え方のコツ」

六カ国語フレーズのまとめ

意味:ロビー

  • 日本語  :ロビー
  • 英語   :lobby(ロビー)
  • スペイン語:vestíbulo(ベスティブロ)
  • フランス語:hall(オール)
  • ドイツ語 :Halle(ハレ)
  • イタリア語:vestibolo(ヴェスティボロ)

意味:一階

  • 日本語  :イッカイ
  • 英語   :ground floor(グラウンド フロア)
  • スペイン語:planta baja(プランタ バハ)
  • フランス語:rez-de-chaussée(レ ドゥ ショセ)
  • ドイツ語 :Parterre(パルテレ)
  • イタリア語:pianterreno(ピアンテレーノ)

意味:二階

  • 日本語  :ニカイ
  • 英語   :first floor(ファースト フロア)
  • スペイン語:primer piso(プリメール ピソ)
  • フランス語:premier étage(プルミエ エタージュ)
  • ドイツ語 :erste Stock(エルステ シュトック)
  • イタリア語:primo piano(プリモ ピアーノ)

意味:エレベータ

  • 日本語  :エレベータ
  • 英語   :elevator / lift(エレヴェイタ/リフト)
  • スペイン語:ascensor(アセンスール)
  • フランス語:ascenseur(アサンスール)
  • ドイツ語 :Aufzug(アオフツーク)
  • イタリア語:ascensore(アッシェンソーレ)

フレーズごとの使い方とニュアンス

「ロビー」:国によって呼び方の幅が広い基本語彙

ホテルの入口付近の広いスペースを指す「ロビー」。

英語の “lobby” は最も一般的ですが、フランス語やイタリア語では建物入口を意味する “hall / vestibolo” が使われることも多いです。

それぞれ「待ち合わせ場所」「フロント前の広場」を指すニュアンスは共通しています。

発音のポイントは以下です。

  • 英語 lobby語尾の “-by” が弱めに沈む
  • フランス語 hall喉奥で軽く息を漏らす “オール”
  • スペイン語 vestíbuloアクセントが “-tí-” に来る点に注意

フロントで道案内を受ける時、“Go through the lobby.”“Meet me in the lobby.” のように、行動指示とセットで使われることが多い語です。

 

「一階」:英語・欧州語で意味がズレる要注意ワード

「一階」は六カ国語比較で最も混乱しやすい単語のひとつです。

英語の “ground floor” が「地上階」を意味し、日本語の“一階”と対応しますが、英語圏でも国によっては “first floor” を一階と呼ぶ場合があります。

ヨーロッパでは次のような概念が一般的です。

  • ground floor=地上階(日本の1階)
  • first floor=地上階の上(日本の2階)

また、フランス語 “rez-de-chaussée” やイタリア語 “pianterreno” のように、あくまで「地上階」という概念で表現されるため、数字を使った “1階=first floor” とは一致しません。

チェックイン時に部屋番号を案内されるとき、階の概念を把握しておくと迷いづらくなります。

 

「二階」:数字が“日本と1つズレる”現象に注意

二階を示す “first floor / premier étage / erster Stock” は、英語・フランス語・ドイツ語では共通して「地上階の上」を指すため、日本語の「二階」と意味が一致します。

ただし旅行者がよく混乱するのは、英語の “first floor” だけを見ると

  • 「ファースト=一階?」

と誤解しやすい点です。

私自身、以前ロンドンのホテルで「Your room is on the first floor.」と言われて一階を探し回り、実際は日本でいう二階だった…という経験があります。

数字に惑わされず、“first=二階(地上階の上)” と覚えると混乱が減ります。

 

「エレベータ」:英語は “elevator” と “lift” の2つが存在

アメリカ英語では “elevator”、イギリス英語では “lift” が一般的です。

ヨーロッパ諸語は “ascensor / ascenseur / Aufzug / ascensore” のように語根が似ており、まとめて覚えやすい特徴があります。

発音のコツは次のとおりです。

  • 英語 elevator:“e-le-va-” と軽快に4拍で区切る
  • ドイツ語 Aufzug語頭 “Auf” が二重母音(アウ)
  • イタリア語 ascensore:“so” にアクセント

ホテル内で最も使う単語なので、確実に押さえておくと非常に便利です。

 

出張サラリーマンのシーン別会話例

シーン1:チェックイン時にロビーで案内を受ける場面

ホテルに到着すると、まずはロビーでチェックインの手続きが始まります。

フロントスタッフから

  • 「お部屋は二階です」
  • 「エレベータは右手です」

など、館内の基本情報を伝えられることが多い場面です。

私も海外出張が続いていた頃、チェックインが混み合う時間帯に案内が一気に流れると聞き逃してしまい、後で「あれ、エレベータどっちだっけ?」と困ったことがよくありました。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

ロビー周りの単語を知っておくだけで、焦らずやり取りできるようになります。

多言語でのやり取りの例は次の通りです。

  • 英語:The elevator is just past the lobby.
  • スペイン語:El ascensor está después del vestíbulo.
  • フランス語:L’ascenseur se trouve après le hall.
  • ドイツ語:Der Aufzug befindet sich hinter der Halle.
  • イタリア語:L’ascensore è oltre il vestibolo.

ロビーの語彙は国によって異なるものの、意味する場所はほとんど同じため、六カ国語で比較しながら押さえておくと道案内が理解しやすくなります。

 

シーン2:部屋の場所を確認したいとき(二階・一階の概念がずれる場面)

海外ホテルでは、「二階」「一階」の概念が日本と異なるため、スタッフの説明が理解しづらいことがあります。

特にヨーロッパでは、一階を “ground floor”、二階を “first floor” と呼ぶ文化が強く残っています。

私が初めてロンドンのホテルに泊まったとき、「Your room is on the first floor.」と言われて日本の一階を探してしまい、全然見つからない…という経験をしました。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

今思えば完全に文化の違いを知らなかっただけなのですが、その後は必ず「ground floor ですか? first floor ですか?」と確認するようになりました。

代表的な聞き返しフレーズはこちらです。

  • 英語:Is it on the first floor or the ground floor?
  • スペイン語:¿Está en el primer piso o en la planta baja?
  • フランス語:C’est au premier étage ou au rez-de-chaussée?
  • ドイツ語:Ist es im ersten Stock oder im Parterre?
  • イタリア語:È al primo piano o al pianterreno?

階数は誤解が起きやすいので、旅先では積極的に確認するのがおすすめです。

 

シーン3:エレベータの場所が分からずフロントに尋ねる場面

ホテルの構造によっては、エレベータが入り口から見えない場所にあったり、複数の塔に分かれて配置されていたりすることもあります。

特に大型ホテルでは、「A棟の奥」「レストランの左手」など具体的な位置説明が必要になることがあります。

展示会出張で滞在したホテルでは、エレベータが複数の棟に分かれていて、最初に間違った棟へ進んでしまったことがあります。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

フロントでしっかり位置を聞いていれば、もっとスムーズに動けたな…と反省した経験です。

フロントで尋ねるときの多言語例はこちら。

  • 英語:Where is the elevator?
  • スペイン語:¿Dónde está el ascensor?
  • フランス語:Où est l’ascenseur?
  • ドイツ語:Wo ist der Aufzug?
  • イタリア語:Dov’è l’ascensore?

動線を把握すれば、滞在中の移動がぐっとスムーズになります。

 

実践アクション:今日からできる練習法

海外ホテルの館内案内は短い語が多い分、使い慣れていないと咄嗟に出てこないことがあります。

そこで、今日からできる実践的な練習法をまとめました。

① 階数の言い方を六カ国語でセット暗記する

  • 英語:ground floor / first floor
  • スペイン語:planta baja / primer piso
  • フランス語:rez-de-chaussée / premier étage
  • ドイツ語:Parterre / erster Stock
  • イタリア語:pianterreno / primo piano

「1セットで覚える」ことで混乱が激減します。

 

② “エレベータはどこ?” の多言語パターン練習

短いフレーズほど瞬発力が必要です。

5か国語+日本語で同じ質問を数回繰り返して口慣らしすると、本番で出やすくなります。

 

③ ロビー周りの単語をイメージと紐づける

lobby=広い空間”“hall=入口周辺”“vestíbulo=待合的スペース” のように、語と情景をセットでイメージすると理解が深まります。

 

④ 動作と方向語と一緒に練習

  • “past the lobby”(ロビーを通り過ぎて)
  • “next to the elevator”(エレベータの隣)

など、方向語と組み合わせると実践的になります。

 

⑤ 旅先で迷わないために、チェックイン時は質問を遠慮しない

現地では「聞くのが一番早い」。

Could you show me the way to the elevator?

のように、短く聞ける準備をしておくと安心です。

 

まとめ(学びの振り返り)

海外ホテルでは、ロビー・階数・エレベータといった基本情報が最初の行動の土台になります。

六カ国語で比較すると、それぞれの文化による表現の違いや、誤解しやすいポイントが見えてきます。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

私自身、旅先で迷う時間が減ったのは、こうした基本語をしっかり押さえたおかげでした。

特に “first floor=二階” の概念を理解したことで、ホテルの構造がぐっと読みやすくなりました。

今回のフレーズを参考にして、次のホテル滞在での移動がよりスムーズになれば嬉しいです。

楽しい出張・旅行の第一歩は、正しい館内理解から始まります。

ライター紹介Writer introduction

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ 男性

海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。

page top