空港で使う「予定通り出ますか?」「どのくらい遅れますか?」六カ国語フレーズガイド

海外の空港でいちばん緊張する瞬間といえば、「この便って予定通りに出るの?」「どのくらい遅れるんだろう…」という、出発時間まわりの不安ではないでしょうか。

私自身、海外出張の朝に空港へ着いたら「Delay(遅延)」の文字が出ていて、目の前が一瞬だけ白くなったことがあります。
英語がそこそこできても、遅延・時刻変更・出発状況の確認は意外と表現の幅が狭く、言い回しがパッと出てこないもの。
さらにヨーロッパ圏では英語以外の案内表示が多く、スペイン語やフランス語で“遅延”をどう表すのか分からないと、案内板すら読み取りづらくなります。
そこでこの記事では、空港で必ず役立つ二つの質問――「予定通り出ますか?」「どのくらい遅れますか?」を、英語を軸にしながら六カ国語で徹底解説します。
発音のコツやニュアンスの違いも含め、出張サラリーマンが押さえておくべき“実用語彙の最短ルート”をまとめました。
この記事でわかること
- 空港で使う遅延・出発時間の確認フレーズを六カ国語で理解できる
- 案内板やスタッフの説明を読み取るための基礎語彙が身につく
- 英・西・仏・独・伊の「遅延表現」のニュアンスの違いがわかる
- 実際の空港シーンを想定した会話例から“通じる伝え方”を学べる
- 発音のリズム・数字の言い方など、本番で役立つコツを習得できる
六カ国語フレーズのまとめ
意味:この便は予定通り出ますか?
- 日本語 :この便は予定通り出ますか(コノ ビン ワ ヨテイドオリ デマスカ)
- 英語 :Will this flight leave on time?(ウィル ディス フライト リーヴ オン タイム)
- スペイン語:¿Saldrá este vuelo a hora exacta?(サルドラ エステ ブエロ ア オラ エサクタ)
- フランス語:Est-ce que l’avion partira à l’heure prévue ?(エス ク ラヴィオン パルティラ ア ルール プレヴ)
- ドイツ語 :Werden wir planmäßig abfliegen?(ヴェルデン ヴィア プランメーシッヒ アプフリーゲン)
- イタリア語:Questo volo partirà in orario?(クエスト ヴォーロ パルティラー イン オラーリオ)
意味:どのくらい遅れますか?
- 日本語 :どのくらい遅れますか(ドノ クライ オクレマスカ)
- 英語 :How long will it be delayed?(ハウ ロング ウィル イット ビー ディレイド)
- スペイン語:¿Cuánto tiempo tiene de retraso?(クアント ティエンポ ティエネ デ レトラソ)
- フランス語:De combien de temps le vol est-il retardé ?(ドゥ コンビヤン ド トン ル ヴォル エティル ルタルデ)
- ドイツ語 :Wie lange wird der Abflug verzögert?(ヴィー ランゲ ヴィルト デア アプフルーク フェアツェーガート)
- イタリア語:Che ritardo avrà?(ケ リタルド アヴラ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
この便は予定通り出ますか?(時間通りの出発確認)
出発時間が迫っているときや、案内板に “Delayed” の文字が出ているときに最初に使う質問です。
英語の “leave on time” は「時間通りに出る」という定型で、空港ではスタッフも乗客も日常的に使います。
- スペイン語の “a hora exacta(正確な時間に)”、フランス語の “à l’heure prévue(予定された時間に)” は、どちらも「予定どおりか?」を確認するニュアンスがしっかり入った表現です。
- ドイツ語は “planmäßig(予定どおりに)” がポイントで、案内板にもよく出てきます。
- イタリア語の “in orario” は鉄道でもよく見る定番語で、語感として覚えておくと非常に便利です。
どのくらい遅れますか?(遅延の程度を確認)
“遅れる” を英語で言うと “delay” が定番ですが、「何分くらい?」「どの程度?」を聞きたいときは “How long will it be delayed?” が最も自然です。
短く “How long?” だけでも十分通じます。
- スペイン語・フランス語は「どれくらいの時間?」を先に聞く構造で似ており、数字が返ってくるケースが多いのが特徴です。
- ドイツ語の “verzögert(遅延している)” はビジネス寄りで固めの表現ですが、空港スタッフの回答では頻繁に登場します。
- イタリア語の “ritardo(遅延)” はそのまま “delay” と同じ感覚で覚えられます。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:案内板が「DELAY」になっていたので確認する
海外出張で早朝の空港に着き、まず最初にやることといえば案内板の確認です。

ところが、目的のフライトが “DELAYED” の文字になっているのを見ると、一気に不安が押し寄せてきます・・・。
これは私も何度も経験したことがある出来事ですが、一般的な例として紹介します。
ここでは、出発予定時刻が近い場合に「予定通り出ますか?」を使って状況を確認する会話例を示します。
【会話例】
- あなた:Hi, will this flight leave on time?
- スタッフ:It seems to be delayed, but we’re expecting an update soon.
フランス語圏
- あなた:Est-ce que l’avion partira à l’heure prévue ?
- スタッフ:On ne sait pas encore. Une annonce sera faite bientôt.
イタリア語圏
- あなた:Questo volo partirà in orario?
- スタッフ:Non ancora, ma stiamo aspettando informazioni.
この質問は、遅延かどうかを確認する最も基本的なフレーズです。
スタッフの回答は曖昧なことが多いですが、「update(最新情報)」「announcement(アナウンス)」といった単語が出てきたら、しばらく待つように案内されていると考えてよいでしょう。
シーン2:遅延時間を具体的に知りたいとき
遅延が確定している場合、知りたいのは「どれくらい遅れるのか」です。
乗継便がある場合、遅延の長さによっては予定が崩れるため、正確な情報を早めに把握する必要があります。
ここでは「どのくらい遅れますか?」を使った会話例を示します。
【会話例】
- あなた:Excuse me, how long will it be delayed?
- スタッフ:Around 40 minutes. We will keep you posted.
スペイン語圏
- あなた:¿Cuánto tiempo tiene de retraso?
- スタッフ:Unos cuarenta minutos, más o menos.
ドイツ語圏
- あなた:Wie lange wird der Abflug verzögert?
- スタッフ:Etwa vierzig Minuten.
数字が返ってくる場合は比較的分かりやすいですが、実際の空港では「約(about / around)」とぼかされることが多く、完全確定しているケースはあまりありません。
特に天候や到着機遅れによるdelayでは、都度情報が更新されるため、スタッフの“最新情報に注意していてください”という表現が繰り返される傾向があります。
シーン3:到着ロビーで乗り継ぎが不安になり、時間を確認する
海外出張では、現地空港に到着した瞬間から次の行動が待っています。

特にタイトな乗り継ぎスケジュールだと、「次の便に間に合うのか?」という不安が出てきます。
このシーンでは、すでに遅延している場合の確認を例として紹介します。
【会話例】
- あなた:Hi, I have a connecting flight. How long will it be delayed?
- スタッフ:It’s currently delayed about 30 minutes, but we are monitoring it closely.
フランス語圏
- あなた:De combien de temps le vol est-il retardé ?
- スタッフ:Pour l’instant, environ trente minutes.
イタリア語圏
- あなた:Che ritardo avrà?
- スタッフ:Circa mezz’ora, ma non è definitivo.
乗継がある場合、「delay(遅延)」だけでなく “connection(乗継)” “transfer(乗り換え)” といった単語も併用して説明されます。
スタッフはあなたの状況を把握したうえで、間に合いそうかどうかアドバイスしてくれることも多いため、早めに相談するのが得策です。
実践アクション:今日からできる練習法
出発時間・遅延の確認フレーズは、実際に使う場面でとっさに口から出るかどうかが重要です。
ここでは、今日からすぐにできる実践的な練習法を紹介します。
①「予定通り?」と「どのくらい?」の2軸で覚える
- Will it leave on time?(予定通り?)
- How long is the delay?(どのくらい?)
この2軸を理解すると、他の言語にも派生させやすくなります。
② 各国語の“遅延ワード”だけ単語カードにまとめる
- delay / retraso / retard / Verzögerung / ritardo
単語を軸にして覚えると、応用がききます。
③ 乗継シーンを想定してロールプレイ
「この便が遅れたら、次の便に間に合う?」という設定で練習すると、実際の不安が反映されるため記憶に残りやすいです。
④ 発音は“数字+時間”に重点を置く
遅延シーンでは、
- 30 minutes / trente minutes / trenta minuti
のように“数字”が最重要。ゆっくり、はっきり言えるようにしておきましょう。
まとめ(学びの振り返り)
この記事では、空港でよく使う“出発時間の確認”と“遅延の程度を尋ねる”フレーズを六カ国語で整理しました。
フライトの遅延は旅の不安を一気に増やしますが、言いたいことを正確に伝えられるだけで混乱が大幅に減ります。

六カ国語を完璧に話せる必要はありません。
必要な場面で、必要なひと言が口からスッと出てくれば十分です。
出発時間の確認は旅の最初のステップでもあるため、今回紹介したフレーズを覚えておくと、その後のスケジュールや乗継にも大きな安心感が生まれます。
ぜひ次の海外出張・海外旅行の際に、本記事のフレーズを役立ててください。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。




