もっと安い部屋は?静かな部屋は?ホテルで希望を六カ国語で伝える方法

海外のホテルでチェックインするとき、実はよく使うのに意外と準備していないのが「部屋の条件交渉」です。
例えば、
- 出張のコストを抑えるために「もっと安い部屋はありませんか?」と聞きたい場面。
- あるいは前日までの移動疲れが残っていて、「できるだけ静かな部屋をお願いしたい」
ということもありますよね。

私自身も、これまでの出張で何度も「部屋の場所」や「価格」をうまく交渉できずに後悔した経験があります。
英語だけで頑張って伝えようとして微妙に誤解されたり、ラテン系の国で英語よりも現地語の方が伝わりやすかったりする場面もありました。
この記事では、ホテルでの部屋に関する基本的な希望——特に「もっと安い部屋」と「静かな部屋」——を六カ国語で言えるように整理しています。
単語だけでなく、
- ニュアンスの違い
- 丁寧さの度合い
- 現地でよく使われる自然な表現
まで踏み込んでまとめているので、実際のチェックイン時にすぐ使える内容になっています。
この記事でわかること
- 「もっと安い部屋」「静かな部屋」を六カ国語で正しく言えるようになる
- 各言語の丁寧さ・ニュアンスの違いを理解できる
- ホテルで誤解なく希望を伝えるためのポイントがつかめる
六カ国語フレーズのまとめ
意味:もっと安い部屋はありませんか?
- 日本語 :モット ヤスイ ヘヤ ワ アリマセンカ
- 英語 :Is there a cheaper room?(チーパー ルーム)
- スペイン語:¿Tiene una habitación más barata?(マス バラタ)
- フランス語:Avez-vous une chambre moins chère ?(モワン シェール)
- ドイツ語 :Gibt es ein günstigeres Zimmer?(ギュンスティガレス ツィマー)
- イタリア語:Avete una camera più economica?(ピウ エコノミカ)
意味:静かな部屋を頼みます
- 日本語 :シズカナ ヘヤ オ タノミマス
- 英語 :Please give me a quiet room(クワイエット ルーム)
- スペイン語:Quisiera una habitación tranquila(トランキラ)
- フランス語:Je voudrais une chambre tranquille(トランキル)
- ドイツ語 :Ich hätte gern ein ruhiges Zimmer(ルーイゲス ツィマー)
- イタリア語:Vorrei una camera tranquilla(トランクィッラ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「もっと安い部屋はありませんか?」:価格交渉は丁寧さが命
「安い部屋を探している」と伝える表現は、各言語でニュアンスが少しずつ異なります。
英語の “cheaper room” は直接的ですが、ホテルでは気を悪くされることはほとんどありません。
一方で、
- フランス語の “moins chère” やイタリア語の “più economica” はやや柔らかい響きがあり、丁寧で好印象です。
- スペイン語の “más barata” は最もストレートで、値段の差をズバッと聞く印象。
- ドイツ語の “günstigeres Zimmer” はフォーマルで、ビジネスホテルでも使いやすい丁寧さがあります。
「静かな部屋を頼みます」:ラテン系は“tranquila”で覚えやすい
ラテン系の三言語(スペイン語・フランス語・イタリア語)は語尾が非常に似ていて、tranquila / tranquille / tranquilla と、ほぼ同じ形で意味もそのまま「静かな」。
語感が似ているので一度覚えると忘れにくいのが特徴です。
英語の “quiet room” は短くて覚えやすいですが、quiet=静かで落ち着いている というニュアンスがあり、実際のホテルでも非常によく使われます。
ドイツ語の “ruhiges Zimmer” は語感と響きが柔らかく、丁寧でホテル向きの表現です。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:予算オーバーで「もっと安い部屋」を確認したいとき
海外出張では、会社の出張規定で「この金額以上は不可」というケースも多く、ホテルで提示された金額が予算を超えることがあります。
そんなときに役立つのが「もっと安い部屋はありませんか?」という表現です。
私自身、繁忙期のヨーロッパ出張で、想像以上に高い部屋しか残っておらず、勇気を出して聞いてみたらシティビューなしの部屋を割引価格で案内してもらえたことがあります。
六カ国語では以下のように表現します。
- 英語:Is there a cheaper room?
- スペイン語:¿Tiene una habitación más barata?
- フランス語:Avez-vous une chambre moins chère ?
- ドイツ語:Gibt es ein günstigeres Zimmer?
- イタリア語:Avete una camera più economica?
英語はやや直接的で、スペイン語も価格比較をストレートに伝える表現です。
一方フランス語とイタリア語は語感が柔らかく、より丁寧な印象を与えます。
ドイツ語はフォーマルで「ビジネスホテルの受付向き」の表現です。
なお、部屋の値段が変わる理由としては、階数・窓の位置・景色・部屋の広さなどがあります。

ホテル側も条件変更で料金を調整しやすいため、予算が決まっているときは積極的に使いたい表現です。
シーン2:周囲が騒がしい時期に「静かな部屋」を頼みたいとき
イベント開催期間や観光シーズンなど、ホテルの周りがにぎやかになることがあります。
夜遅くに人が集まるエリアや、大きな道路に面しているホテルでは、静かな部屋を選ばないと睡眠の質が落ちて翌日の仕事に響くこともあります。
静かな部屋を依頼する表現は以下です。
- 英語:Please give me a quiet room.
- スペイン語:Quisiera una habitación tranquila.
- フランス語:Je voudrais une chambre tranquille.
- ドイツ語:Ich hätte gern ein ruhiges Zimmer.
- イタリア語:Vorrei una camera tranquilla.
ラテン系言語(スペイン語・フランス語・イタリア語)は語尾がほぼ同じで覚えやすく、単語の見た目も似ているので、看板やメモでも判別しやすい特徴があります。
ドイツ語の “ruhiges” は見慣れない語ですが、実際の発音は柔らかく、ホテルの受付でもよく使われる自然な表現です。
ホテル側にとっても「静かな部屋」のリクエストはよくあるものなので、伝えるだけで優先的に調整してくれる場合が多いです。

特にエレベーター横・バーの近く・通り側は騒音が出やすいため、事前に希望を出しておくと快適度が大きく変わります。
シーン3:追加料金が発生しそうなときに確認をしたい場面
値段交渉や静かな部屋のリクエストをすると、まれにホテル側が「アップグレード」を提案してくることがあります。
好意的な提案のときもありますが、中には追加料金が発生することも。
そんなときは、条件を確認してから決めたいところです。
多言語での確認例を挙げます。
- 英語:Does it cost extra?
- スペイン語:¿Cuesta extra?
- フランス語:Ça coûte plus cher ?
- ドイツ語:Kostet es extra?
- イタリア語:Ha un costo aggiuntivo?

実際、私の過去の経験でも「静かな部屋に変更できますが、+10ドルでどうですか?」と言われたことが何度かあります。
六カ国語で確認表現を知っていれば、追加料金の有無をスムーズに聞けるため、現地でのトラブル防止に大きく役立ちます。
実践アクション:今日からできる練習法
部屋の価格交渉や静かな部屋のリクエストは、海外ホテルではとてもよくあるシーンです。
六カ国語で比較して覚えると、言語構造の共通点が見えて記憶に残りやすくなります。
今日からできる簡単な練習方法をまとめました。
①「安い」「静か」の比較級をまとめて覚える
cheaper / más barata / moins chère / günstiger / più economica など、同じ意味の単語を並べて覚えると、語学の横断学習に役立ちます。
② 予約サイトの多言語表示で“価格差”の表現に慣れる
Booking.com などは多言語表示に対応しているため、各言語でどのように「価格の違い」が書かれているか確認できます。
③ 実際のホテル動画で部屋タイプを見比べる
YouTubeのホテルレビュー動画では、「静かな部屋」「道路側の部屋」「内側の部屋」の違いを視覚的に理解できます。
④ チェックイン時の一連の会話をルーティン化
Is there a cheaper room? → Please give me a quiet room.
この流れを口に出して練習しておくと、当日でも緊張せずに伝えられます。
まとめ(学びの振り返り)
「もっと安い部屋」「静かな部屋」というリクエストは、出張でも旅行でも非常に重要なポイントです。
六カ国語で表現を比較すると、語尾のパターンや丁寧さのレベルが見えて、実際の会話で応用しやすくなります。
私自身、これらの表現を押さえてからホテルでのトラブルが減り、滞在がより快適になりました。

特に静かな部屋のリクエストは、睡眠の質に直結するため、ビジネスパーソンにとって大きな価値があります。
次回の記事では、ホテル滞在の後半戦となる「チェックアウト・荷物預かり・延泊依頼」など、滞在管理に役立つ六カ国語フレーズを取り上げます。
さらに実践的な語彙を一緒に広げていきましょう。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。



