空港で使う「乗り継ぎはどこ?」「連絡便は何時?」六カ国語ガイド

海外の空港でいちばん焦るシーンのひとつが「乗り継ぎ」です。
初めての空港だとターミナルの構造も分からないし、次の搭乗口まで何分かかるのかも想像がつかない。
さらにアナウンスが聞き取りづらいと、「これ本当に間に合うのか…?」と不安になってしまいます。

私も出張でヨーロッパを移動したとき、うっかり乗り継ぎゲートを間違えてしまい空港内を全力ダッシュしたことがあります。
そんな“乗り継ぎ不安”を一気に解消してくれるのが、「立ち寄りの有無」「乗り継ぎ場所」「連絡便の出発時刻」を確認するためのシンプルなフレーズ。
実はこの3つさえ言えれば、初めての空港でも迷いにくく、スタッフへの聞き返しも驚くほどスムーズになります。
この記事では、空港で必ず使う
- 「〜に立ち寄りますか?」
- 「(東京)への乗り継ぎはどこですか?」
- 「〜への連絡便は何時発ですか?」
の3フレーズを、英語を中心に六カ国語で整理。
発音のコツやニュアンスの違い、使うべき場面の判断ポイントまでしっかり解説し、出張サラリーマンが“乗り継ぎ迷子”にならないための実用ガイドとしてまとめました。
この記事でわかること
- 乗り継ぎ・連絡便に関する質問フレーズを六カ国語で理解できる
- 空港アナウンスで頻出する「connection」「transfer」などの語彙を整理できる
- 立寄りの有無や連絡便の出発時刻を質問する際の自然な言い回しが分かる
- 海外空港で迷いやすいポイントを押さえ、スタッフへの聞き返しがスムーズになる
- 実際の場面を想定した“フィクション会話例”で、即使える会話の流れをイメージできる
六カ国語フレーズのまとめ
意味:〜に立ち寄りますか?
- 日本語 :〜に立寄りますか(タチヨリマスカ)
- 英語 :Do we call at ~ ?(ドゥ ウィ コール アット)
- スペイン語:¿Se hace escala en ~ ?(セ アセ エスカラ エン)
- フランス語:Est-ce qu’on s’arrête à ~ ?(エス コン サレット ア)
- ドイツ語 :Landen wir in ~ ?(ランデン ヴィア イン)
- イタリア語:Ci fermiamo a ~ ?(チ フェルミアーモ ア)
意味:(東京)への乗り継ぎはどこですか?
- 日本語 :(東京)への乗り継ぎはどこですか(トウキョウ への ノリツギ ワ ドコ デスカ)
- 英語 :Where must I transfer for Tokyo?(ウェア マスト アイ トランスファー フォー トウキョウ)
- スペイン語:¿Dónde tengo que cambiar de avión a Tokio?(ドンデ テンゴ ケ カンビアル デ アビオン ア トキオ)
- フランス語:Où dois-je changer d’avion pour Tokyo ?(ウ ドワジュ シャンジェ ダヴィオン プール トキオ)
- ドイツ語 :Wo muß ich nach Tokio umsteigen ?(ヴォ ムス イッヒ ナハ トキオ ウムシュタイゲン)
- イタリア語:Dove devo cambiare per Tokyo?(ドヴェ デヴォ カンビアーレ ペル トキオ)
意味:〜への連絡便は何時発ですか?
- 日本語 :〜への連絡便は何時発ですか(レンラクビン ワ ナンジ ハツ デスカ)
- 英語 :When does the connecting flight to ~ leave?(ウェン ダズ ザ コネクティング フライト トゥ 〜 リーヴ)
- スペイン語:¿Cuándo sale el vuelo de conexión a ~ ?(クアンド サレ エル ブエロ デ コネクシオン ア)
- フランス語:À quelle heure part l’avion en correspondance avec ~ ?(ア ケル アール パール ラヴィオン アン コレスポンダンス アヴェック)
- ドイツ語 :Wann fliegt das Anschlußflugzeug nach ~ ab ?(ヴァン フリークト ダス アンシュルスフルークツォイク ナハ 〜 アプ)
- イタリア語:A che ora parte l’aereo in coincidenza per ~ ?(ア ケ オラ パルテ ラエーロ イン コインチデンツァ ペル)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「〜に立ち寄りますか?」(経由地の有無を確認するフレーズ)
このフレーズは「途中で別の空港に寄るのか」を確認したいときに使います。
英語の Do we call at ~ ? は船旅の表現として有名ですが、航空でも「寄港」「立ち寄り」の意味で使われることがあります。
実用的な言い換えとしては “Do we stop at ~ ?” の方が一般的で、より口語的で分かりやすい表現です。
スペイン語の escala(エスカラ)、フランス語の s’arrêter(立ち止まる)、ドイツ語の landen(着陸する) など、各言語の動詞のニュアンスに違いがありますが、いずれも「そこで一度止まるのか?」という意味なので、単語さえ覚えておけば文全体が多少崩れても通じます。
イタリア語 “Ci fermiamo a ~ ?” は直訳すると「私たちは〜で止まりますか?」で、シンプルで覚えやすい構造です。
「乗り継ぎはどこですか?」(重要度の高い“方向案内”質問)
乗り継ぎに失敗すると後続の予定が総崩れになるため、この質問は空港の中でも非常に重要です。
英語の Where must I transfer for Tokyo? は丁寧で分かりやすい表現で、「どこへ向かえばいいのか」を直接的に尋ねることができます。
よりカジュアルにするなら “Where do I transfer for Tokyo?” でもOKです。
フランス語・スペイン語・ドイツ語・イタリア語のいずれも「飛行機を乗り換える(changer d’avion / cambiar de avión / umsteigen / cambiare)」という動詞がはっきり入るのが特徴で、実際の案内表示でも同じ単語が使われています。
案内板を読むときと会話するときで語彙が一致しているのは大きなメリットです。

ポイントは、都市名の発音をゆっくり・はっきり言うこと。
空港スタッフは地名を手がかりに回答を返すため、地名さえ正確に言えればほぼ確実に伝わります。
「連絡便は何時発ですか?」(時間を正確に聞くためのフレーズ)
連絡便の出発時刻を聞くシーンは、時差・遅延・ターミナル移動など複数の不安が重なる場面です。
英語の When does the connecting flight to ~ leave? は丁寧でビジネスでも問題なく使用でき、「接続便」の “connecting flight” は空港アナウンスでも頻出する重要語です。
ドイツ語の Anschlußflugzeug、フランス語の avion en correspondance など、長く見える単語も実際は“連絡便”を示す1単語なので、意味さえ理解できれば決して難しくありません。
イタリア語では “coincidenza(コインチデンツァ)” がキーワードで、案内表示にもよく出てきます。
この質問では“leave(出発する)”や“part(出る)”といった動詞を聞き取れると、アナウンスの内容も格段に理解しやすくなります。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:経由地の有無を確認したいとき
長距離フライトでは、目的地に着く前にどこか別の空港へ立ち寄る“経由便”になることがあります。
搭乗前に自分が乗っている便が直行なのか、途中で寄るのかを確認したいときは、この質問が役に立ちます。

ここでは、多くの人が経験したことのある不安シーンを例として紹介します。
【会話例】
- あなた:Excuse me. Do we call at Singapore on this flight?
- スタッフ:Yes, we make a brief stop there before heading to Dubai.
フランス語圏
- あなた:Est-ce qu’on s’arrête à Singapour ?
- スタッフ:Oui, nous y faisons une courte escale.
スペイン語圏
- あなた:¿Se hace escala en Singapur?
- スタッフ:Sí, tenemos una escala corta allí.
「立ち寄り」は旅程に大きく影響するため、早めに確認しておくのが安全です。
英語の “call at” は少し固い印象ですが、航空でも使われる表現です。より一般的には “stop at” と言うと理解されやすくなります。
ヨーロッパ言語はいずれも “寄る/止まる” の意味を持つ動詞を使うため、音だけでも覚えておくと、アナウンスの理解度が大きく上がります。
シーン2:乗り継ぎ場所が分からず不安なとき
広い国際空港では、ときどき「乗り継ぎの案内がどこにも出ていない」状態に遭遇します。
乗り継ぎまでの時間が短いと、案内を探して歩き回るだけでも焦りが増していきます。
そんなとき、スタッフに乗り継ぎ場所を確認するのが最も確実です。
【会話例】
- あなた:Hi, could you help me? Where must I transfer for Tokyo?
- スタッフ:Go straight, then take the escalator down. The transfer counter is on Level 1.
イタリア語圏
- あなた:Dove devo cambiare per Tokyo?
- スタッフ:Giù con le scale mobili, poi a destra.
ドイツ語圏
- あなた:Wo muß ich nach Tokio umsteigen?
- スタッフ:Geradeaus und eine Etage runter.
乗り継ぎ案内は、言語が違っても“地名+乗り換える”という構造が共通しています。
そのため、都市名をはっきり言うことが最重要ポイント。
スタッフは地名を聞いた瞬間にルートやカウンター位置を思い浮かべるため、文が多少ぎこちなくても十分対応してくれます。
方向を指示する語彙(right, left, down)も合わせて覚えておくと安心です。
シーン3:連絡便の出発時間を急いで確認したいとき
乗継ぎがギリギリになり、連絡便が何時に出るのか分からないときほど焦る瞬間はありません。

アナウンスやモニターは更新が遅れることもあり、スタッフに直接確認したほうが確実です。
ここでは、急ぎつつも落ち着いて時間を確認する場面を紹介します。
【会話例】
- あなた:Excuse me. When does the connecting flight to Osaka leave?
- スタッフ:It departs at 5:20 PM from Gate 14. You should hurry just a little.
スペイン語圏
- あなた:¿Cuándo sale el vuelo de conexión a Osaka?
- スタッフ:Sale a las 17:20, desde la puerta 14.
フランス語圏
- あなた:À quelle heure part l’avion en correspondance avec Osaka ?
- スタッフ:Il part à 17h20, porte 14.
時間の確認は“when”と“leave/part/sale”の組み合わせを押さえるだけで、どの言語でも応用できます。
特にヨーロッパ言語は数字の部分が聞き取りづらいことがあるため、焦らずゆっくり復唱するクセをつけておくと安心です。
ゲート番号と組み合わせて案内されることが多いため、時間+ゲートのセットで聞き取れるようにしておくと非常に便利です。
実践アクション:今日からできる練習法
乗り継ぎや連絡便に関するフレーズは、使う場面が突然訪れるため、準備なしだと慌ててしまいがちです。
ここでは、今日から取り組める実用的な練習方法を紹介します。
① 経由便・直行便の違いを英語で説明できるようにする
“direct flight(直行便)”“connecting flight(乗継便)” を説明できれば、空港の基礎語彙が一気に強化されます。
シンプルな単語なので暗記しておく価値が高いです。
② 都市名の発音を正確にしておく
乗継ぎ・連絡便の質問では地名が最重要キーワードです。Tokyo / Osaka / Singapore など、実際によく使う地名だけでも発音を練習すると、やり取りがスムーズになります。
③ 方向の聞き取り練習をセットで行う
乗り継ぎ案内は direction(方向)とセットで案内されます。“straight / right / left / down / up” の5語だけは確実に聞き取れるようにしておきましょう。
④ モニター表示をもとにロールプレイ
実際の空港の出発案内画面をスマホで開き、“Where do I transfer?” “What time is the connecting flight?” と声に出して練習すると、本番の状況が想像しやすく、スムーズに質問できるようになります。
まとめ(学びの振り返り)
この記事では、空港で必ず使う「立ち寄りますか」「乗り継ぎはどこですか」「連絡便は何時発ですか」の3つのフレーズを六カ国語で整理しました。
どれも短い表現ですが、旅程を左右する重要な情報を正確に確認できる強力なツールです。
乗り継ぎシーンでは、地名・数字・方向の3つが最重要ポイントです。

文が少し間違っていても、これらが正しく伝わればスタッフは必ず意図を理解してくれます。
今回のフレーズを覚えておけば、海外での移動がぐっと安心でスムーズになります。
次の出張や旅行では、この記事で紹介したフレーズを活用して、迷わず安心して乗り継ぎを進めてください。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。


