海外ホテルで言う「延泊したい」「一日早く発ちたい」を六カ国語で言うと?

海外ホテルで意外とよく発生するのが、滞在日数の変更です。
- 「思ったより仕事が長引いたので、もう一泊したい」
- 「急に予定が変わったので、一日早く移動したい」
──こんな日程調整は、出張でも旅行でも必ずと言っていいほど出てきます。
ところが、英語で “延泊したい” “早く出たい” と言おうとすると、語順や動詞の選び方が意外と難しく、一瞬言葉に詰まってしまう人も多いはずです。

私もこれまでの海外出張で、急に翌日の会議が増えたり、逆に予定が前倒しになったりすることがあり、ホテルの滞在日数を変更する場面は何度も経験しました。
日程変更は、言い方ひとつでフロントの対応スピードが変わることがあります。
特に海外のホテルでは、延泊や早発ちには在庫管理・清掃スケジュール・料金調整が絡むため、正確な表現で伝えることが大切です。
この記事では、海外ホテルでよく使う以下の2つのフレーズを、六カ国語+カタカナ読みでまとめ、使い方のコツも丁寧に解説します。
- 滞在を一日延ばしたい
- 一日早く発ちたい
どちらも、私の出張経験から「知っていて本当に役立つ」と実感しているフレーズです。
この記事でわかること
- 延泊・早発ちの六カ国語フレーズ比較
- 予約変更の意図を、短く・正確に伝える方法
- 海外ホテルで日程調整をするときの注意点
六カ国語フレーズのまとめ
意味:滞在を一日延ばしたい
- 日本語 :タイザイ ヲ イチニチ ノバシタイ
- 英語 :I want to stay one day longer.(アイ ウォント トゥ ステイ ワン デイ ロンガー)
- スペイン語:Quisiera estar aquí un día más.(キシエラ エスター アキ ウン ディア マス)
- フランス語:Je désire séjourner un jour de plus.(ジュ デジール セジュルネ アン ジュール ドゥ プリュス)
- ドイツ語 :Ich möchte einen Tag länger bleiben.(イッヒ メヒテ アイネン ターク レンガー ブライベン)
- イタリア語:Vorrei stare un giorno di più.(ヴォッレイ スターレ ウン ジョルノ ディ ピウ)
意味:一日早く発ちたい
- 日本語 :イチニチ ハヤク タチタイ
- 英語 :I want to leave one day earlier.(アイ ウォント トゥ リーヴ ワン デイ アーリアー)
- スペイン語:Voy a salir un día antes.(ボイ ア サリール ウン ディア アンテス)
- フランス語:Je désire partir un jour plus tôt.(ジュ デジール パルティール アン ジュール プリュ トー)
- ドイツ語 :Ich möchte einen Tag früher abreisen.(イッヒ メヒテ アイネン ターク フリューアー アブライゼン)
- イタリア語:Vorrei partire un giorno prima.(ヴォッレイ パルティーレ ウン ジョルノ プリマ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「滞在を一日延ばしたい」:言い方で“確度”が変わる

英語の “I want to stay one day longer.” は、もっともストレートで丁寧な延泊依頼です。
ヨーロッパ系言語(スペイン語・フランス語・イタリア語)は、いずれも
- 「一日 = un día / un jour / un giorno」
- 「〜したい = quisiera / je désire / vorrei」
という構造が共通していて覚えやすいのが特徴です。
ドイツ語は “bleiben(滞在する)” を使った機能的な文構造で、ホテルの会話では非常によく出てきます。
延泊を希望する場合、ホテル側は以下を確認してきます:
- ① その日付の空室があるか
- ② 料金は同じで良いか
- ③ 部屋の移動が必要かどうか
そのため、延泊の意思をはっきり伝えるのが大切です。
「一日早く発ちたい」:出発日の変更は“部屋の解放”を意味する
早発ちは、ホテル側にとって「予定より部屋が空く」ことになるため、比較的スムーズに話が通ります。
英語の “leave one day earlier” は汎用的で、スペイン語 “un día antes”、イタリア語 “un giorno prima” のように、「前に」「早く」の表現が似ているのも覚えやすいポイントです。
フランス語の “plus tôt(より早く)”、ドイツ語の “früher(早く)” は看板や文章でもよく見かける語彙なので、知っておくと得です。

私も早発ちを伝えたときに、翌日の清掃スケジュールを調整してくれて、空港までの送迎時間もスムーズに手配してもらえたことがあります。
早発ちを伝える時は、あわせて以下の情報を添えると親切です。
- ① 出発時刻(flight at 8 a.m. など)
- ② 荷物の扱い(先に預けたいなど)
- ③ 会計を先に済ませたい場合は併せて伝える
日程調整は、伝え方次第でホテル側の段取りが非常にスムーズになります。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:急に会議が増えて、もう一泊必要になったとき
海外出張では、予定が変わるのは日常茶飯事です。
現地の商談が長引いたり、翌日の会議が急に追加されたりして、ホテルの滞在を延ばしたい場面は珍しくありません。
ホテル側も延泊リクエストを受けることは多いため、落ち着いて伝えれば問題ありません。
ただし、繁忙期やイベント期間中は空室が少なくなるため、確認は早めの方が確実です。

私も以前、アジアの都市で予定が大幅に延び、夜になってから延泊をお願いしたことがあります。ダメ元で聞いたら、別のフロアに空室があり助かったことがありました。
- 英語:I’d like to extend my stay for one more day.
- スペイン語:Me gustaría alargar mi estancia un día más.
- フランス語:Je voudrais prolonger mon séjour d’un jour.
- ドイツ語:Ich möchte meinen Aufenthalt verlängern – um einen Tag.
- イタリア語:Vorrei prolungare il mio soggiorno di un giorno.
延泊リクエストは、extend / prolonger / verlängern / prolungareなど、どの言語も“延長”の語彙が使われます。
また、延泊後の料金確認(same rate?)は、ほぼ毎回必要です。
シーン2:予定が早まり、一日早く出発することになったとき
出張の予定変更で最も多いのが、「一日早く発つ」パターンです。
航空券の変更や現地アポイントの調整が絡むため、ホテル側にはできるだけ早く伝えるのがベストです。

私も会議が急にオンラインに切り替わり、現地滞在が不要になって早発ちしたことがあります。フロントに早めに伝えておいたおかげで会計もスムーズでした。
- 英語:I’d like to check out earlier – one day earlier than planned.
- スペイン語:Quisiera salir antes, un día antes de lo previsto.
- フランス語:Je voudrais partir plus tôt – un jour plus tôt que prévu.
- ドイツ語:Ich möchte früher abreisen – einen Tag früher als geplant.
- イタリア語:Vorrei partire prima, un giorno prima del previsto.
早発ちの表現は、earlier / antes / plus tôt / früher / primaといった「早く」を意味する語彙が共通しています。
早発ちには、次の3点が絡むことが多いです:
- ① 会計を先に済ませる必要がある場合が多い
- ② 空港までの移動時間をフロントと相談しやすい
- ③ 荷物の預かりやタクシー手配が必要になることも
予定変更を素早く伝えることで、ホテル側の段取りも整いやすくなります。
シーン3:延泊が断られたときに代案を引き出したいとき
延泊希望を出したものの、すでに満室で断られることがあります。
しかし、完全に不可能というわけではなく、別の棟やパートナー提携のホテルに空きがあるケースもあります。
そんな場面で役に立つのが、別の部屋や近くのホテルを紹介してもらう一言です。
- 英語:Is there any other option for an extra night?
- スペイン語:¿Hay otra opción para una noche más?
- フランス語:Y a-t-il une autre possibilité pour une nuit de plus ?
- ドイツ語:Gibt es eine andere Möglichkeit für eine weitere Nacht?
- イタリア語:C’è un’altra possibilità per un’altra notte?
フロントが提示してくれる代案として多いのは:
- 同じホテルの別フロアの部屋
- 姉妹ホテルの空室
- 翌朝になれば空室が出る可能性

私は一度、延泊が無理と言われたものの、フロントの方が近くの提携ホテルを手配してくれて、むしろそちらの方が静かで快適だったことがあります。
「代案を聞く」というシンプルなアクションが、思わぬ良い結果を生むことも多いのです。
実践アクション:今日からできる練習法
滞在日数の変更は、旅の中で必ず発生する実用シーンです。
以下の練習法は短時間で効果が出るので、今日から試せます。
① “one day longer / one day earlier” を軸に覚える
延泊・早発ちの共通パターンで、応用がしやすいフレーズです。
② 日付変更の理由を一言添える練習をする
“because my schedule changed” のように短い理由が言えると会話がスムーズになります。
③ 予約サイトの「宿泊日変更」ページで多言語表示を見てみる
変更関連の語彙(change / modify / extend など)が自然に覚えられます。
④ フロントで使う3つのキーワードを決めておく
extend(延ばす), earlier(早く), option(代案)──この3つだけで会話が成立します。
⑤ 自分の出張パターンを想定し、声に出して読み上げる
実際の行動をイメージしながら練習すると定着が早くなります。
まとめ(学びの振り返り)
滞在日数の変更は、海外出張や長期旅行で頻繁に発生するシーンです。
“延泊したい”“早発ちしたい” の二つを正しく言えると、ホテル側との調整が驚くほどスムーズになります。

私自身、これらのフレーズを使えるようになってから、急な予定変更があっても落ち着いて対応できるようになりました。
六カ国語での表現を比べることで、語尾の違いやニュアンスの差が理解でき、案内表示・予約確認メール・フロントの説明も読み取りやすくなります。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。




