六カ国語で言える「〜を下さい」「これは私のです」基本フレーズまとめ

海外に行くと、思っている以上に「ちょっとした一言」で場面がスムーズに進むことがあります。
例えば、お店で「これを下さい」と言うだけの場面でも、六カ国語での言い方がわかっていると驚くほど安心感が違います。
また、ホテルや空港で「これは私の荷物です」と伝える瞬間は本当に多く、言葉に詰まってしまうと少し焦りますよね。

私自身も出張でヨーロッパに行った時、似たスーツケースがターンテーブルに並んでいて、一瞬ヒヤッとした経験があります。
でも、現地語で「それ、私のです」と言えたおかげでスムーズに確認ができました。
この記事では、旅行・出張でとにかく使用頻度が高い「〜を下さい」「これは私のです(/私のではありません)」の二つの基礎フレーズを、六カ国語まとめとニュアンス解説つきでご紹介します。
読み方もすべて全角カタカナで統一しているので、そのまま練習にも使えます。
この記事でわかること
- 六カ国語で「〜を下さい」「これは私のです」を正しく言う方法
- 旅行・出張でよくあるシーン別の使い分け
- 発音のコツ、言い間違えやすいポイント
- すぐに練習できる実践フレーズ
六カ国語フレーズのまとめ
意味:〜を下さい
- 日本語 :〜を下さい(オ クダサイ)
- 英語 :Give me 〜.(ギブ ミー)
- スペイン語:Deme 〜.(デメ)
- フランス語:Donnez-moi 〜.(ドネ モワ)
- ドイツ語 :Geben Sie mir 〜.(ゲーベン ズィー ミア)
- イタリア語:Mi dia 〜.(ミ ディア)
意味:これは私のです/私のではありません
- 日本語 :これは私のです(コレ ハ ワタクシ ノ デス)
- 英語 :This is mine.(ディス イズ マイン)
- スペイン語:Esto es mío.(エスト エス ミオ)
- フランス語:C’est le mien / la mienne.(セ ル ミアン/ラ ミエンヌ)
- ドイツ語 :Das gehört mir.(ダス ゲヘールト ミア)
- イタリア語:Questo è mio / mia.(クエスト エ ミオ/ミア)
フレーズごとの使い方とニュアンス
〜を下さい(シンプル依頼フレーズ)
六カ国語いずれも「Give me 〜」に相当する、非常に基本的な依頼表現です。
ただし、丁寧さのニュアンスには大きな差があります。
英語の “Give me 〜” は直訳としては合っていますが、ややぶっきらぼうに聞こえるため、店員さんに頼む時は “Could I have 〜?” の方が自然です。
一方で、スペイン語の “Deme 〜” やフランス語 “Donnez-moi 〜” は日常会話で普通に使える丁寧表現なので問題ありません。
ドイツ語 “Geben Sie mir 〜” は “Sie” が敬称のため比較的丁寧な依頼になります。
イタリア語 “Mi dia 〜” もお店でよく使われる標準的な表現です。

六カ国語それぞれで「丁寧さの基準」が異なる点を押さえておくと、旅先でも安心して使えます。
これは私のです(所有の主張)
荷物を受け取る時、レストランで注文した品物を確認する時、ホテルでチェックインするときなど、使用頻度はかなり高いフレーズです。
英語 “This is mine.” はシンプルで明快。スペイン語 “Esto es mío.”、イタリア語 “Questo è mio.” も同様にストレートな表現です。

注意したいのはフランス語とドイツ語。
フランス語は男性名詞・女性名詞で “le mien / la mienne” と変化します。
ドイツ語の “Das gehört mir.” は直訳すると「それは私に属します」という表現で、英語よりも曖昧さがなく、強めに所有を主張できます。
「これは私のではありません」は、フランス語では “Ce n’est pas le mien/la mienne.” となり、日本語よりもややはっきり否定します。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:空港のバゲージクレーム
海外出張で最初に緊張するポイントといえば、空港のバゲージクレーム。
似たような黒いスーツケースが延々と流れてくる中、「あれ、本当に自分のだっけ?」と一瞬迷うのは“あるある”です。

ここでは、よくあるケースとして、フランスの空港に到着したシーンを例に挙げます。
自分のスーツケースにそっくりなバッグを別の旅客が持ち上げようとした瞬間、あなたは慌てずこう言います。
- 英語:“Excuse me, this is mine.”(ディス イズ マイン)
- フランス語:“Pardon, c’est le mien.”(パルドン セ ル ミアン)
こうした一言でトラブルを避けられます。
日本語の「すみません、それは私のです」と同じく、最初に “Excuse me / Pardon” を添えることで角が立ちません。
なお、荷物タグを合わせて見せると、さらにスムーズに理解してもらえます。
シーン2:レストランでの注文
出張中の夕食は、疲労が溜まっていても楽しみの一つ。
慣れない国でも、注文だけはスパッと決めたいところです。ここではイタリアのレストランを再現します。
メニューを見ながら店員さんがこちらに来たタイミングで、次のように言います。
- イタリア語:“Mi dia questo, per favore.”(ミ ディア クエスト ペル ファヴォーレ)=「これを下さい」
- 英語:“Could I have this one?”(クドゥ アイ ハヴ ディス ワン)
イタリア語の “Mi dia” は丁寧な依頼フレーズで、観光客が使っても全く問題ありません。
英語メニューのあるお店でも、現地語で最初の一言を添えるだけで印象が柔らかくなり、サービスもスムーズになることが多い印象です。
シーン3:ホテルで荷物を受け取る
チェックイン時に荷物を預け、後から部屋の前で受け取るケースは海外ホテルでは珍しくありません。
ここではドイツのホテルを例にしてみます。
スタッフが複数の荷物を運んできて、一つを指しながら確認してきます。
“Ist das Ihres?”(イス ト ダス イーレス?)=「これはあなたのですか?」
あなたは微笑みながら言います。
- ドイツ語:“Ja, das gehört mir.”(ヤー ダス ゲヘールト ミア)
- 英語:“Yes, this is mine.”
もし間違って違う荷物を渡された場合は、次の一言。
- ドイツ語:“Nein, das ist nicht meins.”(ナイン ダス イスト ニヒト マインス)=「いいえ、それは私のではありません」
ドイツ語の所有表現は少し強めですが、荷物確認の場面ではむしろ正確でわかりやすく、スタッフに感謝されます。
実践アクション:今日からできる練習法
六カ国語すべてを一気に覚える必要はありません。
まずは「日本語 → 英語 → 現地語」の順で音をなぞるだけでも効果があります。

おすすめは、「スマホの録音アプリ」に自分の声で6言語を順番に読み上げておき、移動中に聞き返すこと。
これを繰り返すだけで、口が次第に慣れていきます。
また、「これは私のです」「〜を下さい」のような短いフレーズは、毎日の生活の中で置き換え練習が可能です。
例えば、家でペンを手に取るときに小声で“This is mine.”と言ったり、夕食で醤油を取ってもらう時に“Give me the soy sauce.”とつぶやいたり。実際の旅の前に “声に出して慣れる” ことが、現地での安心感につながります。
まとめ(学びの振り返り)
「〜を下さい」「これは私のです」は、一見シンプルですが、旅のあらゆる場面で使える万能フレーズです。
六カ国語での言い方を押さえておくと、買い物・ホテル・空港といった場面でのコミュニケーションが格段にスムーズになります。
特にフランス語・ドイツ語のように名詞の性や構文が変わる言語は、あらかじめ形を覚えておくと安心です。
今日紹介したフレーズを身につけ、旅行や出張先でのちょっとした会話を楽しんでみてください。
短い一言でも、自分から伝えられると旅の自由度がぐっと高まります。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。




