海外で痛みやケガがあるとき、まず伝えるべき基本フレーズ

海外で痛みやケガがあるとき、まず伝えるべき基本フレーズ

海外出張や海外旅行中、体調不良よりもさらに困るのが、「痛み」や「ケガ」をどう伝えるかという場面です。

  • 頭がズキズキする
  • 胃が痛い
  • 歯がうずく

あるいは、

  • 歩いていて足をひねった気がする――。

こうした症状は、放っておくと行動そのものが制限されてしまいますが、言葉でうまく伝えられないと判断も遅れがちになります。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

私もこれまでの海外出張で「なんとなく痛いけど、どこまで言えばいいのか分からない」という状況を何度も経験したことがあります。

重症ではないと思っていても、場所や状態を伝えられないと、相手もどう対応していいか判断できないんですよね。

この手の場面で重要なのは、医学的に正しい説明ではなく、

「どこが」「どんなふうに」つらいのかを一言で共有する

ことです。

完璧な文章を作ろうとする必要はありません。

まずは、相手が状況をイメージできる最低限の情報を出すだけで十分です。

この記事では、

  • 「頭(胃・歯)が痛い」
  • 「ここが痛い」
  • 「足を挫いたらしい」

という、痛み・ケガを伝える初動フレーズに絞って、六カ国語での言い方と考え方を整理します。

診断ではなく、判断につなげるための伝え方を重視していきます。

 

この記事でわかること

  • 「頭が痛い」「胃が痛い」「歯が痛い」を海外でどう伝えるか
  • 指差しと一緒に使える「ここが痛い」の基本フレーズ
  • 足を挫いたらしい」を無理なく共有する言い方
  • 六カ国語それぞれのニュアンスと失敗しにくい考え方

六カ国語フレーズのまとめ

意味:頭(胃・歯)が痛い

  • 日本語  :アタマ(イ・ハ)ガ イタイ
  • 英語   :My head (stomach / tooth) hurts.(マイ ヘッド(スタマック/トゥース)ハーツ)
  • スペイン語:Me duele la cabeza (el estómago / el diente).(メ ドゥエレ ラ カベサ(エル エストマゴ/エル ディエンテ))
  • フランス語:J’ai mal à la tête (à l’estomac / aux dents).(ジェ マル ア ラ テット(ア レストマック/オ デン))
  • ドイツ語 :Mein Kopf (Magen / Zahn) tut weh.(マイン コプフ(マーゲン/ツァーン)トゥート ヴェー)
  • イタリア語:Mi fa male la testa (lo stomaco / il dente).(ミ ファ マーレ ラ テスタ(ロ ストマーコ/イル デンテ))

意味:ここが痛い

  • 日本語  :ココガ イタイ
  • 英語   :It hurts here.(イット ハーツ ヒア)
  • スペイン語:Me duele aquí.(メ ドゥエレ アキー)
  • フランス語:J’ai mal ici.(ジェ マル イシ)
  • ドイツ語 :Hier tut es weh.(ヒーア トゥート エス ヴェー)
  • イタリア語:Mi fa male qui.(ミ ファ マーレ クイ)

意味:足を挫いたらしい

  • 日本語  :アシヲ クジイタ ラシイ
  • 英語   :I think I sprained my ankle.(アイ シンク アイ スプレインド マイ アンクル)
  • スペイン語:Creo que me torcí el tobillo.(クレオ ケ メ トルシ エル トビージョ)
  • フランス語:Je crois que je me suis foulé la cheville.(ジュ クロワ ク ジュ ム スイ フーレ ラ シュヴィーユ)
  • ドイツ語 :Ich glaube, ich habe mir den Knöchel verstaucht.(イッヒ グラウベ イッヒ ハーベ ミア デン クネーヒェル フェアシュタウヒト)
  • イタリア語:Penso di essermi slogato la caviglia.(ペンソ ディ エッセルミ スロガート ラ カヴィリア)

フレーズごとの使い方とニュアンス

「頭(胃・歯)が痛い」:痛みの“部位”を一点で特定する表現

このフレーズは、痛みの有無を伝えるだけでなく、「どこに問題があるのか」を明確にするための表現です。

体調不良より一段具体的で、相手が次の行動(薬・休憩・受診)を判断しやすくなります。

判断軸は、

  • 痛みの場所がはっきりしている
  • 我慢できるか迷うレベルの痛み

ときに使うのが適切です。

失敗例として多いのは、「痛い」とだけ言って部位を伝えないこと。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

海外では「どこが?」と聞き返されることが多いため、最初から部位まで出す方が会話が早く進みます。

言語ごとのニュアンスは以下の通りです。

  • 英語:My head hurts. は非常に直接的で、症状報告として分かりやすい表現です。
  • スペイン語:Me duele la cabeza. は日常会話でよく使われ、感覚共有に近い言い方です。
  • フランス語:J’ai mal à la tête. は「痛みを感じている状態」を表し、強すぎない印象です。
  • ドイツ語:Mein Kopf tut weh. は事実を淡々と伝える響きがあります。
  • イタリア語:Mi fa male la testa. は会話的で、ジェスチャーと相性が良い表現です。

発音のコツは、部位の名詞をはっきり言うことです。

head / cabeza / tête / Kopf / testa を曖昧にすると、意味が伝わりにくくなります。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

どこが痛いか」を一点で出すだけで、相手の理解度は大きく変わります。

 

「ここが痛い」:指差しと組み合わせて“即時共有”する表現

このフレーズは、痛みの場所を言葉で説明しきれないときに非常に有効です。

部位名が分からなくても、指差し+一言で通じます。

判断軸は、

  • 専門的な部位名が分からない
  • 説明よりも早く伝えたい

という場面です。

失敗例は、言葉だけで何とかしようとすること。

このフレーズはジェスチャー前提で使うのが正解です。

言語ごとの特徴は、

  • 英語:It hurts here. は非常に実用的で、医療現場でも通じます。
  • スペイン語:Me duele aquí. は会話的で、指差しと自然に組み合わさります。
  • フランス語:J’ai mal ici. は短く、即時性があります。
  • ドイツ語:Hier tut es weh. は場所を重視する表現です。
  • イタリア語:Mi fa male qui. は感覚共有として使いやすい言い方です。

発音のコツは、「here / aquí / ici / hier / qui」を少し強めに出すこと。

場所の特定がはっきりします。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

部位名が出なくても、指差し+一言で十分伝わります。

 

「足を挫いたらしい」:ケガの“可能性”を共有する表現

このフレーズは、診断ではなく自己判断としての共有を目的とした表現です。

「確定ではないが、明らかにおかしい」という状態を伝えます。

判断軸は、

  • 転倒・ひねりなどの動作があった
  • 歩けるが痛みが続く

ときです。

失敗例は、いきなり「捻挫した」と言い切ること。

英語でも各国語でも、think / creo / crois / glaube / penso のようなクッション表現を入れる方が安全です。

言語ごとのニュアンスを見ると、

  • 英語:I think I sprained my ankle. は仮判断として非常に自然。
  • スペイン語:Creo que me torcí el tobillo. は会話的で柔らかい。
  • フランス語:Je crois que je me suis foulé la cheville. はやや丁寧。
  • ドイツ語:Ich glaube, ich habe mir den Knöchel verstaucht. は事実確認寄り。
  • イタリア語:Penso di essermi slogato la caviglia. は自己判断のニュアンスが強い。

発音のコツとしては、ankle / tobillo / cheville / Knöchel / cavigliaといった部位名を落とさないことが重要です。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

「らしい」「と思う」を入れるだけで、伝え方は一気に安全になります。

 

出張サラリーマンのシーン別会話例

シーン1:ホテルのロビーで体調不良を伝える

海外出張中、朝起きたもののどうにも調子が悪く、まずはホテルのスタッフに状況を伝えたい場面です。

この段階では、詳しい診断や説明は不要で、「今つらい状態である」ことが伝われば十分です。

この場面で使いやすい一言は、

気分が悪いです

というシンプルな表現です。

  • 英語:I feel sick.
  • スペイン語:Me siento mal.
  • フランス語:Je ne me sens pas bien.
  • ドイツ語:Mir ist schlecht.
  • イタリア語:Mi sento male.

Tatsu / タツ

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ホテルでは「詳細」よりも「状態」を伝える方が、次の案内(休憩・病院・薬)が早くなります。

無理に原因を説明しようとせず、まずは一言で体調不良を共有することが大切です。

 

シーン2:取引先や同僚に痛みの場所を伝える

移動中や打ち合わせ前後で、頭痛や局所的な痛みが出てきた場合、周囲に状況を伝えておくことで、予定調整がしやすくなります。

このとき役立つのが、頭が痛いですと、部位を含めた表現です。

  • 英語:My head hurts.
  • スペイン語:Me duele la cabeza.
  • フランス語:J’ai mal à la tête.
  • ドイツ語:Mein Kopf tut weh.
  • イタリア語:Mi fa male la testa.

Tatsu / タツ

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「体調が悪い」より一段具体的にするだけで、周囲の理解度がぐっと上がります。

長い説明をする必要はありません。

痛みの場所を一点で出すだけで十分です。

 

シーン3:移動中に足をひねり、サポートを求める

階段や段差で足をひねってしまい、「歩けるが明らかにおかしい」状態。

この場合は、断定せず可能性として伝えるのが安全です。

使いやすいのは、

足を挫いたらしいです

という表現です。

  • 英語:I think I sprained my ankle.
  • スペイン語:Creo que me torcí el tobillo.
  • フランス語:Je crois que je me suis foulé la cheville.
  • ドイツ語:Ich glaube, ich habe mir den Knöchel verstaucht.
  • イタリア語:Penso di essermi slogato la caviglia.

Tatsu / タツ

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「〜と思う」「〜らしい」を入れるだけで、伝え方は一気に実務向きになります。

確定診断は医師に任せ、まずは異常があることを共有するのが正解です。

 

実践アクション:今日からできる練習法

①「部位+痛み」を3秒で出す練習(痛み即時共有トレーニング)

痛みがある場面では、考えている余裕がありません。

まずは「どこが痛いか」を3秒以内に口に出す練習から始めます。

やり方はシンプルで、タイマーを3秒に設定し、合図で部位+痛みだけを言います。

  • 英語:My head hurts.
  • スペイン語:Me duele la cabeza.
  • フランス語:J’ai mal à la tête.
  • ドイツ語:Mein Kopf tut weh.
  • イタリア語:Mi fa male la testa.

Tatsu / タツ

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3秒以内に出す練習をすると、現場で「考えずに口が動く」感覚が身につきます。

全文暗記は不要です。

「部位名+痛い」が反射で出れば合格です。

 

② 指差し前提で「ここが痛い」を回す練習(非言語連動)

部位名が出ない状況は必ず起きます。

そこでジェスチャー前提の練習もしておきます。

鏡の前や椅子に座り、

  • 体の一部を指差す
  • 同時に「ここが痛い」を言う

だけです。

  • 英語:It hurts here.
  • スペイン語:Me duele aquí.
  • フランス語:J’ai mal ici.
  • ドイツ語:Hier tut es weh.
  • イタリア語:Mi fa male qui.

Tatsu / タツ

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言葉が曖昧でも、指差しが入ると通じる確率は一気に上がります。

言語+動作をセットで覚えるのがコツです。

 

③ ケガは「断定しない」二段階発話練習

ケガの場合は、言い切らないことが重要です。

練習でも必ず二段階に分けます。

まずは「クッション」。

  • 英語:I think…
  • スペイン語:Creo que…
  • フランス語:Je crois que…
  • ドイツ語:Ich glaube…
  • イタリア語:Penso di…

次に「状態」。

  • 英語:sprained my ankle
  • スペイン語:me torcí el tobillo
  • フランス語:foulé la cheville
  • ドイツ語:den Knöchel verstaucht
  • イタリア語:slogato la caviglia

Tatsu / タツ

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「クッション+状態」の順番を体に入れておくと、言い過ぎを防げます。

診断はしない、これが安全な伝え方です。

 

まとめ(学びの振り返り)

海外で「痛い」「ケガをした」と感じたときに大切なのは、正確な診断名を伝えることではありません。

今回扱った

  • 頭(胃・歯)が痛い
  • ここが痛い
  • 足を挫いたらしい

といったフレーズは、すべて「判断につなげるための一言」です。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

私もこれまでの海外出張で、体調やケガで不安になった場面ほど、「うまく説明しよう」と考えすぎて言葉が止まってしまった経験があります。

でも実際は、

  • どこが
  • どんな状態か

この2点が共有できれば、相手は必ず次の行動を示してくれました。

 

痛みやケガは、我慢するほど状況が悪くなりがちです。

だからこそ、

  • 部位を示す
  • 強く言い切らない
  • まず一言出す

この流れを、ぜひ今日から意識してみてください。

言葉に詰まらず状況を共有できるだけで、海外での判断スピードと安心感は、驚くほど変わります。

ライター紹介Writer introduction

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ 男性

海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。

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