海外レストランで役立つ「注文間違い・ストップ表現」を六カ国語で紹介

海外レストランで特に戸惑いやすいのが、注文した料理と違うものが来たとき、そして「もう十分です」とストップしたいときの伝え方です。
日本語だと軽く言える一言でも、外国語になると「失礼にならないかな…」「言い方が強すぎないかな…」と迷う場面が少なくありません。
今回扱うのは、そんな “気まずさ回避” に欠かせない2つの基本フレーズです。
- これは私が注文したものではない
- もうたくさんです(ストップしたい時)
どちらも短いフレーズですが、実は国によって遠回しに言うのが自然だったり、逆にストレートに簡単な言い方で十分だったりと、丁寧さの基準が大きく異なります。
六カ国語を並べながら比較することで、安心して使える「正しいやわらかさ」が身につきます。
私も出張先のレストランで、似ている料理が届いて「これ…頼んだやつだっけ?」と迷った経験が何度もあります。

そんな時、やわらかく伝えられる表現を知っていると、店員さんとの関係を損なわず、むしろ丁寧に対応してもらえるきっかけになることが多いです。
注文間違いの指摘は気まずさがつきまとう分、六カ国語で“柔らかい言い方”を知っておくと、本番での安心感が全然違います。
この記事でわかること
- 注文間違いを丁寧に指摘する六カ国語の言い方
- ストップ表現をやわらかく伝えるコツ
- 文化的背景によるニュアンスの違い
- 実際のレストラン場面での応用方法
六カ国語フレーズのまとめ
意味:これは私が注文したものではない
- 日本語 :コレ ハ ワタシ ガ チュウモン シタ モノ デハ ナイ
- 英語 :This is not what I ordered.(ディス イズ ノット ワット アイ オーダード)
- スペイン語:Esto no es lo que pedí.(エスト ノ エス ロ ケ ペディ)
- フランス語:Ce n’est pas ce que j’ai commandé.(ス ネ パ ス ク ジェ コマンデ)
- ドイツ語 :Das ist nicht, was ich bestellt habe.(ダス イスト ニヒト ヴァス イヒ ベシュテルト ハーベ)
- イタリア語:Non è quello che ho ordinato.(ノネ クエッロ ケ オ オルディナート)
意味:もうたくさんです(ストップしたい時)
- 日本語 :モウ タクサン デス
- 英語 :No more, please.(ノー モア プリーズ)
- スペイン語:No más, por favor.(ノ マス ポル ファボール)
- フランス語:C’est assez, merci.(セ アセ メルスィ)
- ドイツ語 :Das reicht, danke.(ダス ライヒト ダンケ)
- イタリア語:Basta così, grazie.(バスタ コジ グラツィエ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「これは私が注文したものではない」:できるだけ柔らかく、冷静に伝える
注文間違いを伝えるときに最も重要なのは、“落ち着いた丁寧なトーン”です。
英語の “This is not what I ordered.” は直訳すると強そうに見えますが、実際にはよく使われる定型表現で、柔らかい声で言えば失礼にはなりません。
スペイン語やフランス語は、語感がやや強めに聞こえることもありますが、前置きを入れるだけで格段に丁寧になります。
- スペイン語:Perdón, pero…(すみませんが…)
- フランス語:Excusez-moi, mais…(失礼ですが…)
ドイツ語・イタリア語も同様に、結論を先に言いつつ、語尾をやわらかくすると印象が改善されます。
六カ国語に共通するのは、感情をのせすぎず冷静に事実を伝えると伝わりやすいということです。
「もうたくさんです」:言語によって「遠回し表現」の幅が広い
料理が次々に運ばれる国や、テーブルサービスが丁寧な地域では、“もう満足です” という意思表示をする必要があります。
このときストレートに断るのではなく、各国語にはやわらかくストップを示す言い方があります。
- 英語 “No more, please.” は非常にシンプルですが、please を添えることで控えめになります。
- フランス語の “C’est assez, merci.” は「十分です、ありがとう」というニュアンスで、もっとも柔らかい表現の一つ。
- イタリア語 “Basta così, grazie.” は “もうこれで十分” という意味で、レストランだけでなく家庭でもよく使われる自然な言い方。
- ドイツ語の “Das reicht.” は直訳すると強く感じますが、日常会話では普通の表現です。
いずれの言語でも、語尾をやさしく・笑顔で伝えることで、相手に不快感を与えることなく意思を示すことができます。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:違う料理が運ばれてきたとき、やわらかく指摘したい
海外レストランでは、店が混み合っている時間帯や、似た名前の料理が多い場合、注文が入れ違うことは決して珍しくありません。
そんなとき、感情的にならず淡々と事実を伝えることが大切です。

私もスペインで tapas を頼んだ際に、似ている皿が来て「これは違うかな…?」と気づきましたが、やさしく伝えたらすぐに交換してくれました。
余計な説明をせず、短く言うほうがスムーズです。
- 英語:Excuse me, this is not what I ordered.
- スペイン語:Perdón, pero esto no es lo que pedí.
- フランス語:Excusez-moi, mais ce n’est pas ce que j’ai commandé.
- ドイツ語:Entschuldigung, das ist nicht, was ich bestellt habe.
- イタリア語:Mi scusi, ma non è quello che ho ordinato.
“Excuse me / Perdón / Excusez-moi / Entschuldigung / Mi scusi” のように最初に軽く謝意を示すと、相手も「丁寧に伝えてくれている」と理解しやすくなります。
シーン2:料理のサーブが続く文化圏で「もう十分です」と伝えたい
家庭料理の延長のようなレストランや、ホスピタリティが手厚い地域では、気前よく料理をよそってくれることがあります。
「ありがたいけど、もう本当にお腹いっぱい…」という場面は意外と多いものです。

イタリアの家庭的なレストランで“パスタのおかわり”を勧められ、断り切れずに挑んだ結果、その後のメインが食べきれなかったことがあります…。
優しい断り方、めちゃくちゃ大事です。
- 英語:No more, please.
- スペイン語:No más, por favor.
- フランス語:C’est assez, merci.
- ドイツ語:Das reicht, danke.
- イタリア語:Basta così, grazie.
重要なのは、言い方ではなく“表情とトーン”です。
どの言語でも語尾を少しやわらかく、笑顔で伝えることで、相手に好印象を保ちながらストップの意思を示せます。
シーン3:注文内容を確認され、追加を止めたいとき
忙しいレストランでは、店員さんが「これも持ってきましょうか?」と次の料理を勧めてくれることがあります。
しかし、ビジネスディナーなど時間に限りがある場合は、丁寧にストップを示す必要があります。

私は出張先で「次の料理をすぐにお持ちしましょうか?」と聞かれ、満腹だったのに曖昧に返事してしまって追加が出てきたことがあります…。
その経験以来、やんわりストップ表現を使うようにしています。
- 英語:No more for now, please.
- スペイン語:Por ahora, no más, gracias.
- フランス語:Pour le moment, c’est assez, merci.
- ドイツ語:Für jetzt reicht es, danke.
- イタリア語:Per ora basta così, grazie.
“for now / por ahora / pour le moment / für jetzt / per ora” のように「今のところ」を入れるだけで柔らかさが増し、「完全拒否」ではなく「一旦ストップ」を伝えられる便利なテクニックです。
実践アクション:今日からできる練習法
注文間違い・ストップ表現は、状況が急に発生するためとっさの一言が言えるかどうかが非常に重要です。
六カ国語を並べて練習することで、丁寧な言い回しの幅が広がります。
①「すみませんが…」の前置きを六カ国語で練習
注文間違いを柔らかく伝えるための必須フレーズです。
- 英語:Excuse me, but…
- スペイン語:Perdón, pero…
- フランス語:Excusez-moi, mais…
- ドイツ語:Entschuldigung, aber…
- イタリア語:Mi scusi, ma…
②「十分です/結構です」の自然な言い方を比較で暗記
文化差が大きいため、六カ国語をセットで覚えると混乱しません。
- 英語:That’s enough. / No more, please.
- スペイン語:Es suficiente. / No más.
- フランス語:C’est assez.
- ドイツ語:Das reicht.
- イタリア語:Basta così.
③「これは違います」の一言を多言語で瞬発的に言う練習
- 英語:This is not what I ordered.
- スペイン語:Esto no es lo que pedí.
- フランス語:Ce n’est pas ce que j’ai commandé.
- ドイツ語:Das ist nicht, was ich bestellt habe.
- イタリア語:Non è quello che ho ordinato.
④ ストップ表現を「完全拒否」と「一旦ストップ」で分けて覚える
状況に応じて使い分けるだけで印象が大きく変わります。
- 完全拒否系:No more, please. / No más. / Basta così.
- 一旦ストップ系:For now / Por ahora / Pour le moment / Für jetzt / Per ora
⑤ 追加を断るときは“笑顔+語尾やわらかめ”で伝える練習

どの言語でも、丁寧さを決めるのは「声のトーンと表情」です。
短いフレーズだからこそ、練習しておくと現場で迷いません。
まとめ(学びの振り返り)
注文間違いやストップの場面は、海外レストランの中でも最も気まずさが発生しやすい場面です。
しかし、六カ国語で正しい言い方とニュアンスを理解しておけば、相手を不快にさせずにスムーズに意思を伝えることができます。
私も丁寧に伝えるフレーズを身につけてから、レストランでのトラブルが本当に減りました。

気まずい瞬間をストレスなく乗り越えられるのは大きなメリットです。
今回紹介したフレーズを押さえておけば、
- 「料理が違う」
- 「追加はもう不要」
- 「一旦止めてほしい」
といった場面でも、自信を持って対応できます。
次の出張や旅行の食事が、より快適で心地よいものになりますように。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。



