海外で体調が急変したときに使える「緊急対応・受診」の確認フレーズ

海外出張や旅行中、体調を崩す場面というのは、できれば避けたいものです。
ただ、実際には「万全なつもりでも突然具合が悪くなる」ことは珍しくありません。
困るのは、症状そのものよりも、
「今この場で、何を優先して伝えるべきか分からない」
状態になることです。
たとえば、
- とにかく病院に連れて行ってほしい
- 自分で動けないから医者を呼んでほしい
- この状態は入院が必要なのか知りたい
こうした判断を迫られる場面では、英語力がどうこうよりも、まず一言、要点を出せるかどうかが重要になります。

私自身も海外出張中、具合が悪くなったときに「説明しようとして言葉が出ない」状態になったことがあります。あとから振り返ると、必要だったのは流暢な説明ではなく、判断につながる一言でした。
海外での体調トラブルは、
「正確に説明する」より「判断を相手に委ねる」
方が、結果的に早く安全に進みます。
そこでこの記事では、緊急性の高い場面に絞り、
- 最低限、まず伝えるべきフレーズ
- 六カ国語それぞれでのニュアンスの違い
- 出張サラリーマンが迷わないための考え方
を整理していきます。
この記事でわかること
- 「病院へ連れて行ってほしい」と緊急時に伝える方法
- 医師の診察が必要だと判断を仰ぐ言い方
- 入院の必要性を確認するときの考え方
- 体調トラブル時に慌てないための優先順位
六カ国語フレーズのまとめ
意味:病院へ連れて行ってください
- 日本語 :ビョウインヘ ツレテ イッテ クダサイ
- 英語 :Please take me to the hospital.(プリーズ テイク ミー トゥ ザ ホスピタル)
- スペイン語:Lléveme al hospital, por favor.(ジェベメ アル オスピタル ポル ファボール)
- フランス語:Veuillez m’emmener à l’hôpital.(ヴイエイユ マンムネ ア ロピタル)
- ドイツ語 :Bitte bringen Sie mich ins Krankenhaus.(ビッテ ブリンゲン ズィー ミヒ インス クランケンハウス)
- イタリア語:Mi porti all’ospedale, per favore.(ミ ポルティ アル オスペダーレ ペル ファヴォーレ)
意味:医者を呼んでください
- 日本語 :イシャヲ ヨンデ クダサイ
- 英語 :Please call a doctor.(プリーズ コール ア ドクター)
- スペイン語:Llame a un médico, por favor.(ジャーメ ア ウン メディコ ポル ファボール)
- フランス語:Appelez un médecin, s’il vous plaît.(アプレ アン メドゥサン シル ヴ プレ)
- ドイツ語 :Rufen Sie bitte einen Arzt.(ルーフェン ズィー ビッテ アイネン アルツト)
- イタリア語:Chiami un dottore, per favore.(キアーミ ウン ドットーレ ペル ファヴォーレ)
意味:入院しなければなりませんか
- 日本語 :ニュウイン シナケレバ ナリマセンカ
- 英語 :Do I have to be hospitalized?(ドゥ アイ ハフ トゥ ビー ホスピタライズド)
- スペイン語:¿Tengo que quedarme en el hospital?(テンゴ ケ ケダールメ エン エル オスピタル)
- フランス語:Dois-je être hospitalisé ?(ドワ ジュ エートル オスピタリゼ)
- ドイツ語 :Muss ich ins Krankenhaus gehen?(ムス イヒ インス クランケンハウス ゲーエン)
- イタリア語:Devo essere ricoverato?(デーヴォ エッセレ リコヴェラート)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「病院へ連れて行ってください」:判断を“即座に医療側へ渡す”ための最優先フレーズ
このフレーズは、自分で症状を説明したり、重さを判断したりする前に、
「医療機関での対応が必要な状態である」
という判断を、相手に一気に委ねるための言葉です。
重要なのは、痛みの内容や経緯を説明しようとしないことです。
この一言は、「説明」ではなく「行動」を引き出すために使います。
- 英語:
Please take me to the hospital. は、緊急性が非常に伝わりやすく、タクシー運転手・ホテルスタッフ・空港職員など、相手を選ばず使えます。事務的で、追加説明を求められにくいのが特徴です。 - フランス語:
Veuillez m’emmener à l’hôpital. は、丁寧さを保ちながらも状況の深刻さが自然に伝わります。命令的にならず、医療文脈に非常に合った表現です。 - ドイツ語:
Bitte bringen Sie mich ins Krankenhaus. は、行動を明確に指示する実務的な言い方です。判断や確認よりも「即対応」を前提にした響きがあり、救急対応につながりやすい表現です。 - スペイン語:
Lléveme al hospital, por favor. は、依頼の形を取りつつも、切迫感が十分に伝わります。会話的で、周囲に助けを求める場面にも向いています。 - イタリア語:
Mi porti all’ospedale, per favore. は、感情やジェスチャーと相性が良く、具合の悪さを態度と合わせて伝えやすい表現です。

体調が急変したときは、「説明しよう」と考えた瞬間に遅れます。まずは行き先を確定させる一言を出すことが最優先です。
「医者を呼んでください」:動けない状況で“診察の入口”を作る依頼表現
このフレーズは、
- 「今すぐ病院に行けない」
- 「自力で移動できない」
状況で、その場に医療判断を呼び込むための言葉です。
自分がどうすべきかを考えるのではなく、医師の判断を最短で受けるために使います。
- 英語:
Please call a doctor. は、ホテルやオフィスなどで非常に実務的に使える表現です。相手に「手配」を明確に求める言い方になります。 - フランス語:
Appelez un médecin, s’il vous plaît. は、命令にならず、正式な依頼として自然です。医療機関・宿泊施設のどちらでも違和感がありません。 - ドイツ語:
Rufen Sie bitte einen Arzt. は、行為をはっきり指定する表現で、対応の速さにつながりやすいのが特徴です。 - スペイン語:
Llame a un médico, por favor. は、会話的ですが要点が明確で、周囲に助けを求める場面でも使いやすい言い方です。 - イタリア語:
Chiami un dottore, per favore. は、感情を込めて伝えやすく、具合の悪さを態度で補いやすい表現です。

「どうしたらいいか」を考えるより、「医者を呼んでもらう」ことで、判断を一気に医療側へ渡せます。
「入院しなければなりませんか」:今後の行動を決めるための判断確認フレーズ
このフレーズは、「入院したい」という希望ではなく、
この先どう行動すべきかを医療側に判断してもらう
ための確認表現です。
無理に自己判断せず、YES/NOで方向性を決めるために使います。
- 英語:
Do I have to be hospitalized? は、必要性を端的に確認する実務的な言い方で、その後の説明につながりやすい表現です。 - フランス語:
Dois-je être hospitalisé ? は、義務性を前提にした聞き方で、医師の判断を引き出しやすいのが特徴です。 - ドイツ語:
Muss ich ins Krankenhaus gehen? は、「行く必要があるか」を条件として明確に確認する表現です。 - スペイン語:
¿Tengo que quedarme en el hospital? は、会話的で、説明を受けながら判断を仰ぐ流れが作りやすい言い方です。 - イタリア語:
Devo essere ricoverato? は、感情を含めず、必要性だけを確認できる落ち着いた表現です。

この一言を聞けるだけで、「帰る」「休む」「入院する」という判断を一人で抱えずに済みます。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:ホテルで急に体調が悪くなり、自力で動けないとき
海外のホテルで体調が急変し、立ち上がるのもつらい状況では、症状を細かく説明しようとするほど混乱してしまいます。
この場面でまず出すべきなのは、
Please call a doctor.
という一言です。
六カ国語でも、考え方は同じです。
- 英語:Please call a doctor.
- スペイン語:Llame a un médico, por favor.
- フランス語:Appelez un médecin, s’il vous plaît.
- ドイツ語 :Rufen Sie bitte einen Arzt.
- イタリア語:Chiami un dottore, per favore.

この段階では、「どこが痛いか」「いつからか」を説明しなくても問題ありません。まずは医療判断を呼び込むことが最優先です。
医師が来れば、そこから先の判断は医療側が主導してくれます。
シーン2:空港や街中で体調が急変し、病院へ向かいたいとき
外出先で急に具合が悪くなった場合、その場で立ち止まって説明するよりも、まず病院へ向かう判断が重要になります。
このときは、
Please take me to the hospital.
と伝えるだけで十分です。
- 英語:Please take me to the hospital.
- スペイン語:Lléveme al hospital, por favor.
- フランス語:Veuillez m’emmener à l’hôpital.
- ドイツ語 :Bitte bringen Sie mich ins Krankenhaus.
- イタリア語:Mi porti all’ospedale, per favore.

海外では「まず病院へ行く」という判断が早いほど、対応もスムーズになります。遠慮せず、行き先を先に確定させましょう。
シーン3:診察後、今後の対応を判断したいとき
診察を受けたあと、
- 「今日は帰っていいのか」
- 「入院が必要なのか」
という判断を一人で抱えるのは非常に不安です。
そんなときに使うのが、
Do I have to be hospitalized?
という確認フレーズです。
- 英語:Do I have to be hospitalized?
- スペイン語:¿Tengo que quedarme en el hospital?
- フランス語:Dois-je être hospitalisé ?
- ドイツ語 :Muss ich ins Krankenhaus gehen?
- イタリア語:Devo essere ricoverato?

この一言で、「帰宅」「安静」「入院」という選択肢を、医療側の判断で整理してもらえます。
実践アクション:今日からできる練習法
病気トラブル系のフレーズは、
「きれいに話せるか」ではなく「止まらずに口が動くか」
がすべてです。
ここでは、暗記量を増やすのではなく、緊急時でも判断→発話までを一気に通すための練習法に絞ります。
① 判断トリガーとフレーズを「1対1」で結びつける
まず最初にやるべきことは、
状態(トリガー)とフレーズを固定で結びつける
ことです。
以下の3つだけを、セットで覚えます。
- 立てない・動けない → 「医者を呼んでください」
- 外にいる・移動が必要 → 「病院へ連れて行ってください」
- 診察後・今後が不安 → 「入院しなければなりませんか」

症状を考えるのではなく、「今どの状態か」でフレーズを選ぶのがコツです。
この対応関係が頭に入っているだけで、迷う時間がほぼゼロになります。
② 六カ国語は「選ばない」──最初に出た言語を使う練習
緊急時にやってはいけないのが、「英語に変換しよう」と考えることです。
練習では、あえてルールを一つだけ決めます。
「最初に口から出た言語を、そのまま使う」
たとえば、
- 英語が出た → そのまま英語で言う
- スペイン語が出た → 途中で英語に切り替えない
- 日本語が混ざった → ジェスチャーで補う

六カ国語を学ぶ目的は、「正解の言語を選ぶこと」ではなく、「止まらずに出すこと」です。
この意識を練習段階から徹底します。
③ 「失敗前提」で、あえて崩して言う練習をする
実際の体調不良時は、
- 文法は崩れる
- 単語だけになる
- 複数言語が混ざる
のが普通です。
そこで練習では、あえて完全文を使いません。
- hospital / Krankenhaus / hôpital
- doctor / Arzt / médecin
といったキーワードだけを口に出す練習も入れます。

「単語+ジェスチャー」でも、緊急時は十分に通じます。
「完璧に言えないとダメ」という思い込みを、ここで外します。
④ 3秒ルールで「判断→発話」を反射にする
最後は、実戦に一番近いトレーニングです。
スマホのタイマーを3秒に設定し、
- 「立てない」
- 「外にいる」
- 「診察後」
と自分で状況を言い、3秒以内にフレーズを出す練習をします。

3秒以内に出せれば、本番でもほぼ確実に口が動きます。
考える余裕をなくすことで、判断→発話の回路を体に覚えさせます。
⑤ 最後に:六カ国語は「保険」として持っておく
緊急時に必要なのは、
- 正しい言語
- きれいな文章
ではありません。
とにかく、止まらずに一言出ることです。

六カ国語は、選択肢を増やすための「保険」です。全部使う必要はありません。
この練習法を一度回しておくだけで、体調トラブル時の安心感は大きく変わります。
まとめ(学びの振り返り)
海外で体調トラブルに遭ったとき、重要なのは正確な説明ではありません。
今回紹介した
- 病院へ連れて行ってもらう
- 医者を呼んでもらう
- 入院の必要性を確認する
というフレーズは、すべて判断を相手に委ねるための言葉です。

六カ国語を覚える目的は、「全部話せるようになること」ではありません。止まらずに、まず一言出せる状態を作ることです。
体調が悪いときほど、自分で抱え込まず、判断を渡す。
それができるだけで、海外でのトラブル対応は格段に安全になります。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。



