六カ国語で言える!「どこ?」「いつ?」の情報取得フレーズ集

六カ国語で言える!「どこ?」「いつ?」の情報取得フレーズ集

海外出張や旅行で最もよく使う質問は、実は難しいビジネス英語でも専門用語でもなく、「それはどこにありますか」「いつですか」という“情報取得のための基本フレーズ”です。

たとえば、ホテルの設備、会議の開始時刻、レストランの場所、電車の出発時間など、場所と時間の質問は、現地でのスケジュールを成立させる生命線のような存在です。

日本語なら「どこですか?」「いつですか?」で問題ありませんが、六カ国語では、丁寧さ・距離感・表現形式が大きく異なり、知らないまま使うと失礼に聞こえたり、逆に弱すぎて伝わらなかったりします。

Tatsu / タツ

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僕も、ヨーロッパの出張先で会議室の場所を確認しようと、「Where?」とだけ聞いてしまい、相手が「え…何の場所?」と戸惑った経験があります。本当なら「Where is the meeting room?」と文脈を添えるべきでした。

六カ国語(英語/スペイン語/フランス語/ドイツ語/イタリア語)では、“場所を聞く質問”と“時間を聞く質問”は、どれも短いながらも文化的ニュアンスが強く、適切に使うと会話がスムーズになり、現地スタッフや取引先からも好印象を得られます。

逆に間違えると、「この人、用件が分かりにくいな…」と距離を置かれることも。

 

この記事では、「それはどこにありますか」「いつですか」という二つの基本フレーズを六カ国語で自然に使いこなすためのポイントを詳しく解説します。

さらに、出張サラリーマンが遭遇しがちなホテル・レストラン・現地オフィスの三つのシーンで、実際にどう使えば気持ち良くコミュニケーションできるのかをフィクション例で紹介します。

場所と時間をスムーズに確認できるだけで、海外でのストレスはぐっと減ります。短いフレーズながら、あなたの行動効率を劇的に高める武器になるはずです。

この記事でわかること

  • 六カ国語で「どこですか」「いつですか」を自然に質問できる
  • 英・西・仏・独・伊それぞれの文化的な質問スタイルが理解できる
  • ホテル・レストラン・オフィスでの実践的な“質問の仕方”が身につく
  • 明日から使える情報取得フレーズの練習方法が分かる

六カ国語フレーズのまとめ

意味:それはどこにありますか

  • 日本語  :それはどこにありますか(ソレハ ドコニ アリマスカ)
  • 英語   :Where is it?(ウェア イズ イット)
  • スペイン語:¿Dónde está?(ドンデ エスタ)
  • フランス語:Où est-ce?(ウ エス)
  • ドイツ語 :Wo ist das?(ヴォ イスト ダス)
  • イタリア語:Dov’è?(ドヴェ)

意味:いつですか

  • 日本語  :いつですか(イツ デスカ)
  • 英語   :When is it?(ウェン イズ イット)
  • スペイン語:¿Cuándo es?(クアンド エス)
  • フランス語:C’est quand?(セ カン)
  • ドイツ語 :Wann ist es?(ヴァン イスト エス)
  • イタリア語:Quando è?(クアンド エ)

フレーズごとの使い方とニュアンス

それはどこにありますか:短いほど丁寧さが問われる“場所の質問”

英語の「Where is it?」は最も基本的な場所質問ですが、目的語が曖昧なため、実際の会話では「Where is the station?」「Where is the meeting room?」など、対象を明確にする方が丁寧です。

  • スペイン語「¿Dónde está?」は柔らかい響きで、観光地でも日常会話でも最も使われる質問の一つ。語尾を上げて聞くと、より自然に聞こえます。
  • フランス語「Où est-ce?」はシンプルですが、実際には「Où est la salle?(部屋はどこですか)」のように対象を添える方が安心です。
  • ドイツ語「Wo ist das?」は直訳で“それはどこ?”と明快な構造。ドイツ語圏でははっきり物事を尋ねることが好まれるため、この形が好相性です。
  • イタリア語「Dov’è?」はリズムがよく、街中でも非常に頻繁に使われます。軽く手で方向を指しながら聞くのが自然です。

 

いつですか:時間を尋ねるときの“距離感”に注意

When is it?」は英語で最も基本ですが、ビジネスの場では「When does it start?」「What time is the meeting?」のように具体化するのが一般的です。

  • スペイン語「¿Cuándo es?」は会議やイベントの開始時刻を尋ねるときに使いやすいです。
  • フランス語「C’est quand?」はカジュアル寄り。丁寧に聞きたい場合は「C’est à quelle heure?」が適しています。
  • ドイツ語「Wann ist es?」は非常にストレートで、明確さを重視する文化に合っています。
  • イタリア語「Quando è?」は少し柔らかい音で、場の雰囲気を壊さずに時間を尋ねられます。

時間表現は文化差が特に強く、英語圏では時間の正確性が重視され、スペイン語圏・イタリア語圏では“ざっくりとしたニュアンス”が通ることも多いです。

Tatsu / タツ

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そのため、相手が返答に時間の幅を持たせてきても、驚かずに受け入れる柔軟さが必要です。

 

出張サラリーマンのシーン別会話例

シーン1:ホテルで設備や場所を尋ねてスムーズに動く(フィクション)

ホテルは“場所と時間の質問”を一気に使う練習場のようなものです。

フロントの説明は早口で、慣れないうちはどこに何があるか分からず混乱しがち。そんなときこそ、今回の二つのフレーズが役に立ちます。

【会話例】
あなた(英語):「Excuse me, where is the breakfast room?
スタッフ:「It’s on the first floor on your right.
あなた:「Great, thank you!

朝食の開始時間を確認したい場合は:
あなた:「When is breakfast?
スタッフ:「From 6:30 to 10:00.

ドイツ語圏では、
あなた:「Wo ist das Fitnessstudio?(ジムはどこですか)」
スタッフ:「Im zweiten Stock.(2階です)」

とてもシンプルに答えてくれます。ドイツ語の “Wo ist …?” は明確さを重視する文化と相性抜群。

また、フランス語圏では少し柔らかく、
あなた:「Où est la salle de petit-déjeuner?(朝食会場はどこ?)」
スタッフ:「C’est au rez-de-chaussée.(1階ですよ)」

イタリア語圏なら、
あなた:「Quando è il check-out?(チェックアウトはいつ?)」
スタッフ:「Alle undici.(11時です)」

と、軽やかに答えてくれます。

Tatsu / タツ

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ホテルでは“場所”と“時間”を尋ねる場面が本当に多いため、この記事の2つのフレーズを押さえるだけで、滞在のストレスが一気に減ります。

 

シーン2:レストランでメニューの場所やイベント時間を確認(フィクション)

出張中の食事は、気軽に質問できるかどうかで満足度が大きく変わります。

特にレストランはメニューが複雑だったり、曜日によって提供時間が変わったりするため、遠慮せずどんどん質問したほうがスムーズです。

【会話例】
あなた(スペイン語):「Perdón, ¿dónde está el baño?(すみません、トイレはどこですか?)」
店員:「Al fondo, a la derecha.(奥の右側です)」

おすすめ料理の提供時間を確認するなら:
あなた:「¿Cuándo es el menú especial?(スペシャルメニューはいつ?)」
店員:「Solo esta noche.(今夜だけですよ)」

フランス語圏では、
あなた:「C’est quand le dernier service?(ラストオーダーはいつ?)」
店員:「À dix heures.(22時です)」

イタリア語圏の場合は、
あなた:「Dov’è il vino della casa nel menú?(ハウスワインはメニューのどこ?)」
店員:「Qui, guarda.(ここですよ)」

Tatsu / タツ

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このように、場所と時間の質問はどれも短いですが、言えるだけで“困らない力”がぐっと上がります。

特にスペイン語・イタリア語では、質問に対してジェスチャーや表情で案内してくれることが多く、遠慮せず質問すれば快く答えてくれます。

 

シーン3:現地オフィスで会議室・開始時刻・資料の場所を確認(フィクション)

もっとも実戦性が高いのが“現地オフィス”。特に初日や本社訪問は、会議室の場所、開始時刻、資料の保管場所など、聞きたいことが山ほどあります。

ここで質問できないと、仕事そのものに影響します。

【会話例】
あなた(英語):「Where is the meeting room A?
同僚:「Down the hall, second door on the left.

あなた:「When is the kickoff meeting?
同僚:「At 2 PM sharp.

ドイツ語圏では、時間の正確性が特に重視されるため、
あなた:「Wann ist das Meeting?(会議はいつ?)」
同僚:「Um halb drei.(2時30分です)」

と秒単位で返されることも珍しくありません。

フランス語圏では、やや柔らかく、
あなた:「Où est la salle de réunion?(会議室はどこ?)」
同僚:「Au troisième étage.(3階ですよ)」

イタリア語圏では、
あなた:「Quando è la presentazione?(プレゼンはいつ?)」
同僚:「Alle quattro.(4時です)」

こうした短いやりとりでも、適切な表現を選ぶだけで相手との距離感がぐっと縮まり、信頼関係が築きやすくなります。

特にビジネス現場では“質問力=仕事の進めやすさ”に直結します。

 

実践アクション:今日からできる練習法

「Where is it?」の目的語つけ足し練習
10秒でいいので、頭の中で「Where is the station?」「Where is the meeting room?」など“目的語を付けるクセ”をつける。

時間質問のテンプレ化
「When is it?」「What time does it start?」をセットで覚えると実戦で迷わない。

六カ国語ランダム練習
時間がないときは、英→西→仏→独→伊の順で「どこ?」「いつ?」を口に出して回す練習が効果抜群。

動画停止トレーニング
YouTubeでホテル・レストラン・オフィスの動画を流し、止めて「今の場面で何を聞く?」を瞬時に考えるトレーニングもおすすめ。

 

まとめ(学びの振り返り)

「それはどこにありますか」「いつですか」という情報取得の質問は、海外での行動の“土台”となるフレーズです。

六カ国語で自然に使えるようになると、ホテルの設備探し、レストランの案内、現地オフィスでの会議参加など、あらゆる場面で迷わなくなります。

さらに、丁寧に聞く習慣を身につけることで、相手に“礼儀正しい人”“話しやすい人”という印象を与え、仕事面の信頼にもつながります。

短い質問ですが、使いこなす価値は非常に高いフレーズです。

Tatsu / タツ

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次の出張では、ぜひ今回の「どこ?」「いつ?」を実際の場面で試してみてください。

あなたの行動スピードと安心感が、確実に一段上がるはずです。

ライター紹介Writer introduction

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ 男性

海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。

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