海外出張で役立つ「距離・時間・値段・数量」の基本質問フレーズをまとめてみた

海外出張で役立つ「距離・時間・値段・数量」の基本質問フレーズをまとめてみた

海外に出ると、意外なほどよく使うのが「どのくらい〜?」「いくら?」「いくつ?」「どれ?」といった“量や距離の質問”です。

駅までどのくらい遠いのか、タクシーでどのくらい時間がかかるのか、ランチはいくらなのか、資料は何部必要なのか——

どれも出張サラリーマンには避けて通れない確認ポイントですよね。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

ここをサッと聞けるかどうかで、移動の効率もお財布のダメージもかなり変わってきます。

 

この記事では、そんな「距離・時間・値段・数量・選択」に関する質問フレーズを、六カ国語(日本語・英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語)でまとめていきます。

スマホで見やすいカード型で一覧できるので、タクシーの後部座席やレストランの席でこっそりチェックするのにもぴったり。

フィクションの40代サラリーマン筆者が、実務目線で“ここだけ押さえておけばなんとかなる”というラインに絞って紹介します。

 

この記事でわかること

  • 「どのくらい遠い?」「どのくらい時間がかかる?」「いくら?」「いくつ?」「どれ?」を六カ国語で質問できるようになる
  • 距離・時間・値段・数量を聞くときの、言語ごとのニュアンスの違いがわかる
  • ビジネス出張でそのまま使えるフレーズの型と、発音のコツを押さえられる

 

六カ国語フレーズのまとめ

意味:どのくらい遠いですか

  • 日本語  :どのくらい遠いですか(ドノクライ トオイ デスカ)
  • 英語   :How far?(ハウ ファー)
  • スペイン語:¿A qué distancia?(ア ケ ディスタンシア)
  • フランス語:A quelle distance est-ce?(ア ケル ディスタンス エス)
  • ドイツ語 :Wie weit?(ヴィー ヴァイト)
  • イタリア語:Quanto è lontano?(クアント エ ロンターノ)

意味:どのくらいかかりますか(時間)

  • 日本語  :どのくらいかかりますか(ドノクライ カカリマスカ)
  • 英語   :How long?(ハウ ロング)
  • スペイン語:¿Cuánto tiempo?(クアント ティエンポ)
  • フランス語:Combien de temps faut-il?(コンビヤン ドゥ タン フォティル)
  • ドイツ語 :Wie lange?(ヴィー ランゲ)
  • イタリア語:Quanto tempo ci vuole?(クアント テンポ チ ヴォーレ)

意味:いくらですか(値段)

  • 日本語  :いくらですか(イクラ デスカ)
  • 英語   :How much?(ハウ マッチ)
  • スペイン語:¿Cuánto?(クアント)
  • フランス語:Combien?(コンビヤン)
  • ドイツ語 :Was kostet es?(ヴァス コステット エス)
  • イタリア語:Quanto?(クアント)

意味:いくつですか(数)

  • 日本語  :いくつですか(イクツ デスカ)
  • 英語   :How many?(ハウ メニー)
  • スペイン語:¿Cuántos?(クアントス)
  • フランス語:Combien de ~?(コンビヤン ドゥ)
  • ドイツ語 :Wie viele?(ヴィー フィーレ)
  • イタリア語:Quanti?(クアンティ)

意味:どちらですか(どれですか/どっち?)

  • 日本語  :どちらですか(ドチラ デスカ)
  • 英語   :Which one?(ウィッチ ワン)
  • スペイン語:¿Cuál es?(クアル エス)
  • フランス語:Lequel?(ルケル)
  • ドイツ語 :Welcher ist es?(ヴェルヒャー イスト エス)
  • イタリア語:Qual è?(クワレ)

フレーズごとの使い方とニュアンス

どのくらい遠いですか(距離をたずねる)

英語の “How far?” は、目的地までの距離をざっくり知りたいときに使う定番フレーズです。

ビジネス出張では “How far is it from here to the office?” のように文を伸ばして使うことが多いですが、タクシー乗り場などでは “How far?” だけでも十分通じます。

  • スペイン語の “¿A qué distancia?” やフランス語の “A quelle distance est-ce?” はややフォーマル寄りの響きで、駅員さんやホテルスタッフに尋ねるのに向いています。
  • ドイツ語の “Wie weit?”、イタリア語の “Quanto è lontano?” も、語尾を少し上げて発音すると自然な質問になります。

 

どのくらいかかりますか(時間をたずねる)

移動や作業にかかる時間を確認したい場面では “How long?” が主役です。

“How long does it take to get there?”(そこまで行くのにどのくらいかかりますか?)の形で覚えておくと、電車でもタクシーでも応用できます。

  • スペイン語の “¿Cuánto tiempo?” は「クアント ティエンポ」とリズムよく発音するのがポイント。
  • フランス語の “Combien de temps faut-il?” は少し長いので、最初は “Combien de temps ?” まで言えればOKです。
  • ドイツ語 “Wie lange?”、イタリア語 “Quanto tempo ci vuole?” も、どちらも出張でそのまま使える鉄板フレーズです。

 

いくらですか(値段をたずねる)

“How much?” は、買い物でもタクシーでもレストランでも、とにかく出番が多いフレーズです。

海外出張では経費精算の観点からも金額確認は超重要なので、聞き慣れておきたいところ。

  • スペイン語の “¿Cuánto?”、フランス語の “Combien?”、イタリア語の “Quanto?” はどれも一語で機能する便利ワードです。
  • ドイツ語では “Was kostet es?”(直訳:それはいくらかかりますか?)と、動詞“kosten(値段がする)”を使うのが一般的で、少しきちんとした印象になります。

 

いくつですか(数量をたずねる)

資料の部数や参加人数を確認するときに欠かせないのが “How many?”。

英語では “How many copies?” “How many people?” のように名詞を後ろに続けるのが基本です。

  • スペイン語の “¿Cuántos?” やフランス語の “Combien de ~ ?” も同じ発想で、「いくつの~?」という形で使います。
  • ドイツ語 “Wie viele?”、イタリア語 “Quanti?” も数をたずねるときの定番で、ビジネスメールでも口頭でもそのまま登場します。

 

どちらですか(選択肢から選ぶ)

似たような書類が山積みになっていたり、ホテルのフロアが複雑だったりすると、「で、どれですか?」と確認したくなりますよね。

英語の “Which one?” は、目の前に選択肢があるときのシンプルな質問。

  • スペイン語の “¿Cuál es?”、フランス語の “Lequel?” も、どれを指しているのかをはっきりさせたいときに使います。
  • ドイツ語では “Welcher ist es?”、イタリア語では “Qual è?” が対応する表現で、どちらもビジネスシーンでも違和感のない丁寧さです。

 

出張サラリーマンのシーン別会話例

シーン1:空港からホテルまでの距離と時間を確認する(フィクション)

長時間フライトを終えてようやく到着したものの、空港からホテルまでどのくらい時間がかかるのか分からない——出張初日あるあるです。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

私は、到着ロビーでタクシー乗り場を探しながら「渋滞していたら間に合わないかも…」とそわそわ。

こういうときに活躍するのが “How far?” と “How long?” のコンビです。

 

タクシー乗り場で運転手さんに、まずは How far is it to the hotel? と距離感を聞いてみます。

そのあとで How long will it take? と時間を確認すると、渋滞状況も含めてざっくり教えてくれることが多いです。

  • スペイン語圏なら ¿A qué distancia está el hotel?¿Cuánto tiempo tarda?
  • フランス語圏なら A quelle distance est l’hôtel ?Combien de temps ça prend ? の流れでほぼ同じ聞き方ができます。
  • ドイツ語圏では Wie weit ist es bis zum Hotel?Wie lange dauert es?
  • イタリア語圏なら Quanto è lontano l’albergo?Quanto tempo ci vuole? と聞けばOK。

距離と時間をセットで聞けるようになると、「急いだ方がいいのか」「電車に切り替えるべきか」といった判断がしやすくなります。

タクシーに乗り込む前にサッと聞いておくのが、出張スケジュールを守るコツです。

 

シーン2:レストランで値段と数量を確認する(フィクション)

出張中の食事は、できれば現地の美味しいものを楽しみたいところ。

しかし予算の上限もあるので、メニューを見て「これ、いくらなんだろう?」と不安になる瞬間もあります。

ここで役立つのが “How much?” と “How many?”。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

私は、ヨーロッパのレストランでメニューに“時価”っぽい表現を見つけてビビり、思い切って値段を確認しました。

例えば英語なら、指さしながら How much is this dish? と聞くだけで十分。

  • スペイン語圏では ¿Cuánto cuesta este plato?
  • フランス語圏なら Combien coûte ce plat ? と聞けば、笑顔で教えてくれることがほとんどです。
  • ドイツ語の Was kostet das?、イタリア語の Quanto costa questo? も、そのまま「これいくら?」のニュアンスで使えます。

人数や取り分を確認したいときは “How many?” の出番です。

たとえば How many people is this for?(何人前ですか?)と聞けば、量のイメージが掴めます。

  • スペイン語なら ¿Para cuántas personas es?
  • フランス語なら C’est pour combien de personnes ?
  • ドイツ語の Für wie viele Personen ist das?
  • イタリア語の Per quante persone è?

も同じ使い方です。

値段と量を事前に押さえておくと、会計時に冷や汗をかかずに済みます。

 

シーン3:オフィスで資料の部数やどのファイルかを確認する(フィクション)

現地オフィスでの打ち合わせ準備では、「資料を何部印刷するか」「どのファイルを使うか」といった細かい確認が発生します。

ここで “How many?” と “Which one?” をうまく使えると、ミスや二度手間をかなり減らせます。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

私は、初日のミーティングで資料を20部印刷したつもりが、実は10部でよかったという失敗をやらかしたことがあります。事前確認、大事。

たとえば英語なら、How many copies do we need?(何部必要ですか?)と聞いてから、フォルダを指しつつ Which one should I use?(どれを使えばいいですか?)と続けます。

  • スペイン語なら ¿Cuántas copias necesitamos?¿Cuál tengo que usar?
  • フランス語なら De combien de copies avons-nous besoin ?Lequel dois-je utiliser ? といった形になります。
  • ドイツ語では Wie viele Kopien brauchen wir? と部数を聞き、続けて Welcher ist der richtige? と確認。
  • イタリア語なら Quante copie servono? Qual è quello giusto? と尋ねれば問題ありません。

数量と「どれか」をしっかり押さえておくことで、資料の刷り直しや差し替えといったロスを減らし、限られた出張時間を有効に使えます。

 

実践アクション:今日からできる練習法

距離・時間・値段・数量のフレーズは、「数字」とセットで覚えると一気に使いやすくなります。

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ

おすすめは、普段の生活で見かけた数字に対して心の中で “How far / How long / How much / How many / Which one?” を当てはめてみるトレーニングです。

通勤の電車で「会社まで何分?」と考えたら How long does it take to get to the office? に変換してみる、といった感じです。

さらに、六カ国語フレーズを音声で録音して、自分の発音を聞き返すのも効果的です。

最初は英語だけでもOKですが、慣れてきたら「英語→スペイン語→フランス語→ドイツ語→イタリア語」の順に言うルーティンを作ると、口が自然に動くようになります。

スマホのボイスメモに「移動編」「レストラン編」「オフィス編」とトラックを分けて録音しておけば、出張前の復習にも使えて一石二鳥です。

 

まとめ(学びの振り返り)

「どのくらい遠い?」「どのくらい時間がかかる?」「いくら?」「いくつ?」「どれ?」は、海外出張でも旅行でも、ほぼ毎日使うレベルの超基本フレーズです。

六カ国語で一度整理しておくことで、新しい国に行っても「聞き方の型」が共通していることに気付くはず。

距離や時間、値段、数量をきちんと確認できれば、移動の不安もお金の不安もかなり減ります。

 

この記事で紹介したカード型のフレーズは、そのまま“ポケットサイズの会話チートシート”として使えるように作っています。

出張の前日や移動中に何度か見返して、まずは英語、その次に気になる国の言語から順番に口に出してみてください。

とりあえずこれだけ聞ければなんとかなる」という安心感が、海外での一歩をかなり軽くしてくれるはずです。

ライター紹介Writer introduction

Tatsu / タツ

Tatsu / タツ 男性

海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。

page top