ホテルの受付で役立つ「今晩予約した◯◯です」を六カ国語で言う方法

海外出張でホテルに到着したとき、最初に必要になるのが「受付(フロント)」でのひと言です。
ここでスムーズに名乗れるかどうかで、その後のチェックインの流れが見事に変わります。

ただ、実際には “I have a reservation” のような英語だけで乗り切ろうとしてしまいがちで、ヨーロッパや南米のホテルで多言語が並ぶ案内板を見て戸惑う…そんな場面、私自身も何度も経験しています。
特にスペイン語圏やフランス語圏では、英語の案内と現地語の表記が混在することが多く、さらにイタリア語やドイツ語の案内が追加される場合もあります。
例えばチェックインカウンターの横に
- 「RECEPCIÓN」
- 「RÉCEPTION」
- 「UFFICIO INFORMAZIONI」
など複数の言語が並んでいると、英語だけを頼りにするのは少し心許ない場面も出てきます。
そのため、ホテルに入った瞬間に出てくる「ホテル」「受付」という基本語彙を六カ国語でざっくり理解しておくと、どの国でも迷いにくくなります。
そして、受付での最重要フレーズである「今晩予約した(◯◯)です」を六カ国語で言えるようにしておくと、チェックインの安心感がまったく違ってきます。
私もこれまでの出張で、英語以外の案内表示が理解できず、奥まった場所にあるフロントを探すのに手間取ったことがあります。
逆に、フランス語の“Réception”、スペイン語の“Información”のような単語が分かると、案内板をすぐに読み取れるので行動が早くなります。
この記事では、チェックインの最初のステップとなる以下の三つの語彙を六カ国語でまとめ、ニュアンスの違いや発音のコツを解説します。
- ホテル
- 受付(フロント)
- 今晩予約した(◯◯)です
六カ国語で比較してみると、英語だけでは気づかない “言語ごとの法則性” が見えてきます。
これを理解しておくと、ビジネス出張でも旅行でも、初日のチェックインの不安がかなり軽くなります。
この記事でわかること
- ホテル・受付・予約名乗りフレーズの六カ国語比較
- 英語以外の案内表示でも迷わないためのコツ
- 各言語の発音・語形の特徴と覚え方
六カ国語フレーズのまとめ
意味:ホテル
- 日本語 :ホテル(ホテル)
- 英語 :hotel(ホテル)
- スペイン語:hotel(オテル)
- フランス語:hôtel(オテル)
- ドイツ語 :das Hotel(ダス ホテル)
- イタリア語:albergo(アルベルゴ)
意味:受付(フロント)
- 日本語 :受付(ウケツケ)
- 英語 :front desk(フロント デスク)
- スペイン語:información(インフォルマシオン)
- フランス語:réception(レセプション)
- ドイツ語 :der Empfang(デア エンプファング)
- イタリア語:ufficio informazioni(ウッフィチョ インフォルマツィオーニ)
意味:今晩予約した(◯◯)です
- 日本語 :今晩予約した◯◯です(コンバン ヨヤク シタ ◯◯ デス)
- 英語 :I have a reservation for tonight.(アイ ハヴ ア レザベーション フォー トゥナイト)
- スペイン語:Tengo una reserva para esta noche.(テンゴ ウナ レセルバ パラ エスタ ノーチェ)
- フランス語:J’ai une réservation pour ce soir.(ジェ ユヌ レゼルヴァスィオン プール ス ソワール)
- ドイツ語 :Ich habe eine Reservierung für heute Abend.(イッヒ ハーベ アイネ レゼルヴィールング フュア ホイテ アーベント)
- イタリア語:Ho una prenotazione per stasera.(オ ウナ プレノタツィオーネ ペル スタセーラ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「ホテル」:英語以外では“H”を発音しない言語が多い
英語の “hotel” は「ホテル」とほぼ同じ発音ですが、ラテン系言語では最初の“H”を発音しないため、スペイン語とフランス語はどちらも「オテル」となります。
看板では “HOTEL” と英語表記のまま書かれることも多いですが、音としては現地語の読みをするのが一般的です。
一方、イタリア語だけ “albergo” というまったく別の語を使うため、初めて見た人は戸惑いやすいですが、この単語が読めるようになるとイタリアのホテル看板が一気に理解しやすくなります。
ドイツ語は英語に近く、男性名詞「das Hotel」がよく使われます。
「受付(フロント)」:六カ国語で呼び方が大きく異なる語彙
受付=フロントは、実は言語によって表現が最も異なる単語のひとつです。
英語は “front desk” とシンプルですが、
- スペイン語 “información” やイタリア語 “ufficio informazioni” は「案内所」のニュアンスが強く、観光案内所と兼用されている国もあります。
- フランス語は “réception” が一般的で、ホテルのフロントを指す最もよく使う語です。
- ドイツ語 “Empfang” は「迎える」という意味の動詞由来で、受付をイメージしやすい語彙です。
旅行先によって案内語の印象がだいぶ違うので、六カ国語で並べて覚えておくと現地の表示が一気に読みやすくなります。
「今晩予約した(◯◯)です」:語順・主語・ニュアンスの差を理解すると強い
どの言語でも「予約している」→「名前」の順に伝えるのが鉄則ですが、構造が微妙に違います。
英語は “I have a reservation” のように「持っている」で表現しますが、スペイン語の “tengo(持っている)” も同じ発想で分かりやすいです。
フランス語とイタリア語は「予約(réservation / prenotazione)を持っている」という構造で、英語と同じ考え方ですが、語尾の響きが違うため、ゆっくり発音すると通じやすいです。
ドイツ語は語順がやや複雑で、予約を表す名詞が後半に来るため、落ち着いて発音するのがポイントです。
六カ国語の構造を比較すると、どの国でも「予約名乗り」は同じ論理で作られていることがわかり、覚えやすさが飛躍的に上がります。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:ホテルに到着して受付を探すとき
長時間フライトのあと、ホテルに着いたものの、ロビーが広くて受付(フロント)の場所がわかりにくい…そんな経験、私にも何度もあります。
特にヨーロッパのホテルは装飾が凝っていて、案内表示が目立たないこともしばしば。
こんな場面で役立つのが、<受付(フロント)>を六カ国語で押さえておくことです。

ロビーでスタッフに声をかけるとき、英語だけでなく、現地語が少し混ざると一気に通じやすくなります。
- 英語:Excuse me, where is the front desk?
- スペイン語:Perdón, ¿dónde está la información?
- フランス語:Pardon, où se trouve la réception ?
- ドイツ語:Entschuldigung, wo ist der Empfang?
- イタリア語:Mi scusi, dov’è l’ufficio informazioni?
スペイン語やイタリア語では “案内所” の意味が強い単語ですが、ホテルではフロントを指します。
英語が通じにくい場所ほど、これらの単語が読めるだけで自力でフロントに辿りつける確率が一気に上がります。
シーン2:受付で予約名を伝えるとき
受付に到着したら、最初に必要なのは「予約している」という情報です。
六カ国語すべてでこのフレーズを押さえておけば、どの国のホテルでも安心して名乗れます。

私の経験では、名前を先に言うより「予約している」を最初に伝えたほうが圧倒的にスムーズです。
- 英語:I have a reservation for tonight. My name is Suzuki.
- スペイン語:Tengo una reserva para esta noche. Me llamo Suzuki.
- フランス語:J’ai une réservation pour ce soir. Je m’appelle Suzuki.
- ドイツ語:Ich habe eine Reservierung für heute Abend. Ich heiße Suzuki.
- イタリア語:Ho una prenotazione per stasera. Mi chiamo Suzuki.
英語以外は語尾のリズムが大きく違うので、最初の一語をゆっくり発音すると聞き取りやすくなります。
例えば、スペイン語の “Tengo” やフランス語の “J’ai(ジェ)” をはっきり言うだけで、聞き返される回数がグッと減ります。
シーン3:名前がうまく伝わらず聞き返されたとき
海外ホテルでよくあるのが「名前が伝わらない」問題。
日本人の名前は母音が多いので、欧米のスタッフには似た音に聞こえてしまうことがあるんですよね。
私も何度も “Sorry?” と聞き返されました。

六カ国語で「予約があります」を先に言ってから、名前を区切って伝えると効果的です。
- 英語:My name is Su-zu-ki.
- スペイン語:Me llamo Su-zu-ki.
- フランス語:Je m’appelle Su-zu-ki.
- ドイツ語:Ich heiße Su-zu-ki.
- イタリア語:Mi chiamo Su-zu-ki.
どの言語でも、名前部分を区切ってゆっくり発音すると格段に伝わりやすくなります。
チェックイン時に感じる不安の半分は「聞き返されたらどうしよう」という気持ちなので、名前の区切りは覚えておくと本当に強い武器になります。
実践アクション:今日からできる練習法
六カ国語すべてで「ホテル・受付・予約名乗り」が言えるようになるために、今日から取り組める簡単な練習法をまとめました。
① 六カ国語の“受付”をまとめて発音してみる
“front desk / información / réception / Empfang / ufficio informazioni” をセットで声に出すと、語感の違いが一気に掴めます。
② “予約した◯◯です” を六カ国語で紙に書く
覚えるコツは「構造の共通点」を掴むこと。
どの言語も「予約+持っている」で成り立っているため、丸暗記よりも理解が早くなります。
③ 名前をゆっくり3分割する練習をしておく
これは本当に効果的です。
Su-zu-ki のように区切ると、どの文化圏でも聞き取りやすさが格段に上がります。
④ 旅行前にホテルの写真を検索し、案内表示を観察
- “RECEPTION”
- “RÉCEPTION”
- “INFORMAZIONI”
などが事前に分かると、現地で迷う時間が大幅に減ります。
この4つをやっておくだけで、チェックインのストレスが驚くほど軽くなります。
私も出張前のちょっとしたスキマ時間にやるようになってから、初日の不安がずいぶん減りました。
まとめ(学びの振り返り)
今回は、ホテル到着後すぐに必要となる
- 「ホテル」
- 「受付(フロント)」
- 「今晩予約した◯◯です」
を六カ国語で整理しました。
六カ国語を並べて見ると、英語だけでは気づかない案内表示の読み方や、各言語の構造の違いがはっきり分かり、“初日のつまずき” が確実に減ります。
私自身、六カ国語の語感を掴むようになってから、フロント探しや予約名乗りで迷うことがほとんどなくなりました。

出張でも旅行でも、チェックインがスムーズにいくとその日の疲れが半分になるものです。
この記事が、あなたの次の旅の「最初の一歩」を少しでも楽にしてくれたら嬉しいです。
次の記事では、チェックイン後の部屋選びや追加リクエストの六カ国語も深掘りしていきます。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。




