海外ホテルで「非常口はどこ?」「日本語を話せる人はいますか」を伝える方法

海外ホテルに泊まっているとき、
- 「この建物の非常口はどこなんだろう?」
- 「もしもの時、日本語で相談できる人はいるのかな?」
と、ふと不安になることがあります。
普段は意識しないかもしれませんが、火災や地震などの緊急事態が起きたとき、出口の位置や言葉のサポートを知っているかどうかで行動のしやすさが大きく変わります。

私もこれまでの出張で、チェックインのときに何となく避難経路図を眺めるクセがついてきましたが、最初の頃は「非常口はどこですか」と聞くのも少し気が引けて、そのままにしてしまうことがよくありました。
また、トラブルの相談をしたいときに「日本語を話せるスタッフはいますか?」と聞けるだけで、ぐっと安心感が増える場面もあります。
この記事では、海外ホテルでの安全確保や言語サポートをテーマに、次の2つのフレーズを六カ国語で整理していきます。
- 非常口はどこですか
- 日本語を話せる人はいますか
どちらも少しシリアスなシーンで使う可能性がある表現ですが、だからこそ事前に準備しておく価値があります。
いざというときに慌てずに済むよう、落ち着いて口から出せるレベルまで引き上げておきましょう。
この記事でわかること
- 非常口の場所をたずねる六カ国語フレーズ
- 日本語対応スタッフを探すときの聞き方
- 出張サラリーマン目線での、安全確認と言語サポートの活用法
六カ国語フレーズのまとめ
意味:非常口はどこですか
- 日本語 :ヒジョウグチ ワ ドコ デスカ
- 英語 :Where is the emergency exit?(ウェア イズ ジ エマージェンシー エグジット)
- スペイン語:¿Dónde está la salida de emergencia?(ドンデ エスタ ラ サリダ デ エメルヘンシア)
- フランス語:Où est la sortie de secours ?(ウ エ ラ ソルティ ドゥ スクール)
- ドイツ語 :Wo ist der Notausgang?(ヴォ イスト デア ノートアウスガング)
- イタリア語:Dov’è l’uscita di emergenza?(ドヴェ ルシータ ディ エメルジェンツァ)
意味:日本語を話せる人はいますか
- 日本語 :ニホンゴ ヲ ハナセル ヒト ワ イマスカ
- 英語 :Is there anyone who speaks Japanese?(イズ ゼア エニワン フー スピークス ジャパニーズ)
- スペイン語:¿Hay alguien que hable japonés?(アイ アルギエン ケ アブレ ハポネス)
- フランス語:Y a-t-il quelqu’un qui parle japonais ?(ヤ ティル ケルカン キ パル ジャポネ)
- ドイツ語 :Gibt es jemanden, der Japanisch spricht?(ギプト エス ヤーマント デア ヤーパニッシュ シュプリヒト)
- イタリア語:C’è qualcuno che parla giapponese?(チェ クアルクノ ケ パルラ ジャッポネーゼ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「非常口はどこですか」:普段から聞いておくと“もしも”のときに迷わない
非常口の場所は、ホテルの部屋のドア付近にある避難経路図でも確認できますが、フロントやロビー周辺など、共用エリアの出口まで含めて把握しておきたいときもあります。
“Where is the emergency exit?” は、もっともストレートで分かりやすい聞き方で、ホテルスタッフにも一瞬で意図が伝わります。
- スペイン語の “salida de emergencia”
- フランス語の “sortie de secours”
- ドイツ語の “Notausgang”
- イタリア語の “uscita di emergenza”
は、いずれも「非常口」を表す頻出の単語です。
どの国でも空港や駅、公共施設などでよく見かける表示なので、旅全体で覚えておいて損はありません。

私の経験では、「聞くほどでもないかな」と後回しにしてしまうと、いざ少しでも異常を感じたときに急に不安が大きくなってしまいます。
チェックインのついでに「非常口はどちら側ですか?」と一言添えるだけでも、安心感が全然違います。
「日本語を話せる人はいますか」:体調不良やトラブル時の“最後の保険”になるフレーズ
英語や他の外国語である程度コミュニケーションが取れるとしても、体調不良やトラブルで頭が回らなくなったとき、「日本語で相談できる人がいるかどうか」は大きな安心材料になります。
“Is there anyone who speaks Japanese?” は、まさにその「保険」のようなフレーズです。
- スペイン語の “¿Hay alguien que hable japonés?”
- フランス語の “Y a-t-il quelqu’un qui parle japonais ?”
- ドイツ語の “Gibt es jemanden, der Japanisch spricht?”
- イタリア語の “C’è qualcuno che parla giapponese?”
は、いずれも「日本語を話す人はいますか?」という構文で、「〜を話す人」を “que hable / qui parle / der … spricht / che parla” の部分で表しています。
私も一度、体調を崩したときに、自分でも驚くくらい英語が出てこなくなってしまったことがあります。

そのときフロントで「日本語を話せる人はいますか?」と聞いたら、日本人スタッフではありませんでしたが、日本語を少し勉強している方が出てきてくれて、本当に気持ちがラクになりました。
このフレーズは、医療機関を案内してもらいたいときや、複雑な手続きの説明を受けたいときにも役立ちます。
「英語がまったくダメ」という場合だけでなく、「念のため日本語も選択肢に残しておきたい」という感覚で使ってOKです。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:チェックイン直後に非常口の場所を確認しておきたいとき
到着後は疲れていて、つい「部屋に入って休みたい」という気持ちが先行しがちですが、最初のタイミングで非常口を確認しておくと安心感がぐっと増します。
特に海外では建物が広かったり、廊下が複雑な構造になっていることも多いため、出口の場所をひとつ押さえておくだけでも避難時の行動が変わります。

私も、長い廊下が何本も連なるタイプのホテルに泊まったとき、ふと「非常口どこだっけ?」と不安になった経験があります。
フロントで聞いておけばよかった…と後悔したので、それ以来、最初の確認を習慣にしています。
- 英語:Where is the emergency exit?
- スペイン語:¿Dónde está la salida de emergencia?
- フランス語:Où est la sortie de secours ?
- ドイツ語:Wo ist der Notausgang?
- イタリア語:Dov’è l’uscita di emergenza?
短い質問ですが、安全面では欠かせない重要フレーズです。
シーン2:体調不良でフロントに日本語対応スタッフがいるか尋ねたいとき
体調が悪いと、普段は問題なく話せる英語でさえスムーズに出てこなくなることがあります。
「日本語で話せるスタッフがいるか」を聞けるだけで、心理的な負担が大きく軽減されます。

以前、風邪が悪化してしまい、フロントに状況を説明しようとしたのですが、頭が回らず英語がうまく出てこなかったことがあります。
そのとき「日本語話せる人はいますか?」と聞いたら、片言でも日本語を理解できるスタッフが対応してくれて本当に助かりました。
- 英語:Is there anyone who speaks Japanese?
- スペイン語:¿Hay alguien que hable japonés?
- フランス語:Y a-t-il quelqu’un qui parle japonais ?
- ドイツ語:Gibt es jemanden, der Japanisch spricht?
- イタリア語:C’è qualcuno che parla giapponese?
トラブル時の“最後の保険”として覚えておきたい表現です。
シーン3:トラブルが発生し、緊急時の相談先を確認したいとき
設備の故障や騒音トラブルなど、ホテル滞在中は小さな問題が起こることがあります。
そんな時、異国の地で頼れるのはフロントスタッフ。
状況を説明できる人が誰なのか、言語サポートがどこまで可能なのかを確認するのは、大きな安心材料になります。

私は以前、部屋の上階で深夜までパーティーが続き、眠れないほどの騒音に悩まされたことがあります。
フロントに相談したところ、英語が苦手なゲストでも対応できるスタッフに代わってくれてスムーズに解決したことがあり、「聞いてみるだけでこんなに違うのか」と驚いた経験があります。
- 英語:Who can I talk to if there is a problem?
- スペイン語:¿Con quién puedo hablar si hay un problema?
- フランス語:Avec qui puis-je parler en cas de problème ?
- ドイツ語:Mit wem kann ich sprechen, wenn es ein Problem gibt?
- イタリア語:Con chi posso parlare se c’è un problema?
「誰に相談できるのか」を把握しておくことは、安全確保につながります。
実践アクション:今日からできる練習法
① 「〜はどこ?」の型を六カ国語でまとめて練習する
非常口・消火器などの“安全系ワード”は、六カ国語でほぼ同じ型に当てはめて言えます。
- 英語 :Where is ~ ?
- スペイン語:¿Dónde está ~ ?
- フランス語:Où est ~ ?
- ドイツ語 :Wo ist ~ ?
- イタリア語:Dov’è ~ ?
例として、次のような組み合わせで声に出して練習してみてください。
- emergency exit
- salida de emergencia
- sortie de secours
- Notausgang
- uscita di emergenza
廊下やロビーで非常口サインを見つけたら、そのまま各言語の型に当てはめて口に出すと、単語と表現が一緒に身につきます。
② 「〜を話せる人はいますか?」の構文を六カ国語でマスター
言語サポートをお願いしたいときに使える「〜を話せる人はいますか?」の型を、六カ国語でまとめて覚えておくと便利です。
- 英語 :Is there anyone who speaks ~ ?
- スペイン語:¿Hay alguien que hable ~ ?
- フランス語:Y a-t-il quelqu’un qui parle ~ ?
- ドイツ語 :Gibt es jemanden, der ~ spricht?
- イタリア語:C’è qualcuno che parla ~ ?
English / French / Spanish など、ホテルで出会いやすい言語に入れ替えて練習しておくと、いざというとき相談先の選択肢が広がります。
③ 不安なときは各言語で“キーワードだけ”でも伝えてみる
安全系の話題は、フルセンテンスを忘れてしまっても、キーワードだけで意外と伝わります。
- Emergency exit?
- ¿Emergencia?
- Sortie?
- Notausgang?
- Uscita?
パニックになりそうなときは、完璧な文を目指すよりも、まずは単語レベルで口に出すことを優先した方がスムーズに助けを得られます。
④ フロントに頼るハードルを下げる
安全確認や言語サポートは、どの国でもホテル側が“提供する前提”のサービスです。
英語でも他の言語でも、シンプルに「助けが必要」であることを伝えるだけで十分です。
- 英語:Help, please.
- スペイン語:Ayuda, por favor.
- フランス語:Au secours, s’il vous plaît.
- ドイツ語:Hilfe, bitte.
- イタリア語:Aiuto, per favore.
完璧な文よりも、「助けてください」の一言を出せるかどうかが大切です。
⑤ 非常口の確認は「チェックイン直後」に多言語で
チェックインしたら、部屋の扉の裏や廊下にある避難経路図・表示を軽くチェックしておきましょう。
多くのホテルでは次のような表示が使われています。
- EXIT / EMERGENCY EXIT
- SALIDA DE EMERGENCIA
- SORTIE DE SECOURS
- NOTAUSGANG
- USCITA DI EMERGENZA
文字を眺めるだけでなく、実際に非常口の方向に少し歩いてみると、「安全確認」と「語学学習」を同時にこなせます。
習慣にしておくと、いざというときにも落ち着いて動けるようになります。
まとめ(学びの振り返り)
- 「非常口はどこですか」
- 「日本語を話せる人はいますか」
は、どちらも“いざというときの安心感”に直結する重要なフレーズです。
六カ国語で見比べると、緊急時の表現や言語サポートの言い回しに共通点が多いことに気づき、覚えやすさにもつながります。
海外では文化や建物の構造が日本と異なるため、非常口の位置やスタッフの言語対応は、自分から確認する姿勢が大切です。
私自身、事前にこれらのフレーズを押さえてからは、不安な場面でも落ち着いて行動できるようになり、ホテル滞在の安心感が大幅に向上しました。
短いフレーズでも、知っているだけで“心の余裕”が生まれます。

安全系とサポート系は、ぜひセットで覚えておきましょう。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。



