海外レストランで役立つ「飲み物・付け合わせ依頼」フレーズを六カ国語で紹介

海外のレストランでは、料理そのものだけでなく、飲み物の選び方・付け合わせの追加が食事の満足度を大きく左右します。
特にヨーロッパでは
- 「料理に合うワインを頼む」
- 「パンを追加する」
といったやり取りが自然に行われるため、このあたりの表現に慣れておくと食事がぐっと快適になります。
今回扱うのは、そんな場面で必ず使う3つの基本フレーズです。
いずれも短くシンプルですが、六カ国語で見比べると依頼表現の丁寧さや文化的ニュアンスの違いがしっかり現れます。
私自身、出張でヨーロッパを回った際、「この料理にどんなワインが合う?」と気軽に聞けるようになってから、食事の経験そのものが大きく変わりました。
メニューの見た目では分からない「相性」まで教えてもらえるので、毎回の食事がちょっとした発見になります。

パンを追加したいのに言葉が出ず、ジェスチャーで頼んだこともありますが…六カ国語で言えるようになると、店員さんの反応もやわらかくなり、コミュニケーションがスムーズになります。
今回の記事で扱う3つのフレーズはこちらです。
- この料理に合うワインをください
- 水割りウイスキーをください
- パンをもう少しください
飲み物は文化差が大きく、特に「水割り」「料理に合うワイン」といった表現は日本語にはあるけど海外ではそのまま通じないケースもあります。
六カ国語を横並びで見ることで、誤解されない言い方が身につきます。
この記事でわかること
- 飲み物・付け合わせ依頼の六カ国語比較
- ワイン・ウイスキー・パン追加などの頼み方の違い
- 出張や観光で実際に使える会話例
六カ国語フレーズのまとめ
意味:この料理に合うワインをください
- 日本語 :コノ リョウリ ニ アウ ワイン ヲ クダサイ
- 英語 :Please give me a wine that goes well with this dish.(プリーズ ギヴ ミー ア ワイン ザット ゴウズ ウェル ウィズ ディス ディッシュ)
- スペイン語:Por favor, tráigame un vino que vaya bien con este plato.(ポル ファボール トライガメ ウン ビノ ケ バジャ ビエン コン エステ プラト)
- フランス語:Donnez-moi un vin qui accompagne bien ce plat, s’il vous plaît.(ドネ モワ アン ヴァン キ アコンパーニュ ビアン ス プラ シルヴプレ)
- ドイツ語 :Bitte geben Sie mir einen Wein, der gut zu diesem Gericht passt.(ビッテ ゲーベン ズィ ミア アイネン ヴァイン デア グート ツー ディーゼム ゲリヒト パスト)
- イタリア語:Mi dia un vino che si abbina bene a questo piatto.(ミ ディア ウン ヴィーノ ケ シ アッビーナ ベーネ ア クエスト ピアット)
意味:水割りウイスキーをください
- 日本語 :ミズワリ ウイスキー ヲ クダサイ
- 英語 :Please give me whisky with water.(プリーズ ギヴ ミー ウィスキー ウィズ ウォーター)
- スペイン語:Por favor, deme un whisky con agua.(ポル ファボール デメ ウン ウイスキ コン アグア)
- フランス語:Dites-moi un whisky avec de l’eau, s’il vous plaît.(ディット モワ アン ウイスキー アヴェック ドゥ ロー シルヴプレ)
- ドイツ語 :Bitte einen Whisky mit Wasser.(ビッテ アイネン ウイスキー ミット ヴァッサー)
- イタリア語:Per favore, un whisky con acqua.(ペル ファヴォーレ ウン ウィスキー コン アックア)
意味:パンをもう少しください
- 日本語 :パン ヲ モウ スコシ クダサイ
- 英語 :Please give me some more bread.(プリーズ ギヴ ミー サム モア ブレッド)
- スペイン語:Tráigame un poco más de pan.(トライガメ ウン ポコ マス デ パン)
- フランス語:Apportez-moi un peu plus de pain, s’il vous plaît.(アポルテ モワ アン プ プリュ ドゥ パン シルヴプレ)
- ドイツ語 :Bitte bringen Sie mir etwas mehr Brot.(ビッテ ブリンゲン ズィ ミア エトヴァス メア ブロート)
- イタリア語:Mi porti ancora un po’ di pane.(ミ ポルティ アンコラ ウン ポ ディ パーネ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「この料理に合うワインをください」:現地の“味の組み合わせ”を最大限楽しむための一言
英語の “goes well with” は「相性がよい」という意味で、ワインと料理のペアリングを尋ねる最も一般的な表現です。
ヨーロッパ言語では「料理と合う」という概念が文化に根付いているため、
- スペイン語 “vaya bien”
- フランス語 “accompagne bien”
- ドイツ語 “passt zu”
- イタリア語 “si abbina bene”
のように“相性のよさ”を表す動詞がはっきりと使われます。
発音面では、ワインの銘柄名は国ごとにアクセントが変わるため、無理に正確に言おうとせず、「赤」「白」「辛口」などカテゴリーで伝える方がスムーズなこともあります。
店員さんに選んでもらうのも普通で、むしろ歓迎される場面が多いです。

私の経験ですと、ワインの相談をすると店員さんとの距離が近くなり、料理の説明やおすすめが自然と増えていきます。
これは海外での食事ならではの楽しさです。
「水割りウイスキーをください」:海外では“水とウイスキーを混ぜる文化”が異なる
日本語の「水割り」はかなり一般的ですが、海外ではハイボール文化・ストレート文化など国ごとに飲み方が異なります。
そのため “whisky with water” のようにシンプルに伝えるのが一番確実です。
- スペイン語 “con agua”
- フランス語 “avec de l’eau”
- イタリア語 “con acqua”
は直訳で分かりやすいですが、ドイツ語では語順が変わり、英語同様に「ウイスキー+水」の順で伝えます。

ポイントは、海外では「氷が必要かどうか」もよく聞かれる点。
必要な場合は “with ice” を足すとより自然になります。
「パンをもう少しください」:無料・有料の違いがあるため丁寧に頼むのがコツ
パンは国によって無料の場合と有料の場合があり、このフレーズは丁寧な依頼表現が重要です。
- 英語の “some more bread”
- スペイン語 “un poco más de pan”
- フランス語 “un peu plus de pain”
のように、「少し」というニュアンスを残すことで柔らかい響きになります。
- ドイツ語 “etwas mehr”
- イタリア語 “ancora un po’”
も、控えめで丁寧な印象を与える表現です。

私の経験では、パンのおかわりは店側にとっても自然なやり取りなので、遠慮せず頼むと快く対応してくれます。
特にスープ系の料理が多い国では、おかわりが前提のように出てくることもあります。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:料理に合わせてワインを選びたいとき
海外のレストランでは、料理と飲み物の“相性”を聞くことがとても自然です。
特にヨーロッパでは、ワインの選び方は食事の一部といっても良いほど重要視されます。
どのワインを頼めばいいか分からないときは、今回のフレーズが強力な助けになります。

私も初めてフランスで食事をしたとき、ワインリストが多すぎて決められず店員さんに相談したところ、料理との相性まで丁寧に説明してくれて、むしろその会話自体が楽しい時間になりました。
各言語での例はこちらです。
- 英語:Please give me a wine that goes well with this dish.
- スペイン語:Por favor, tráigame un vino que vaya bien con este plato.
- フランス語:Donnez-moi un vin qui accompagne bien ce plat, s’il vous plaît.
- ドイツ語:Bitte geben Sie mir einen Wein, der gut zu diesem Gericht passt.
- イタリア語:Mi dia un vino che si abbina bene a questo piatto.
英語の “goes well with” はカジュアルですが、十分丁寧。
ラテン系の言語は「料理と調和する」という表現が豊富で、会話のリズムも柔らかく響きます。
ドイツ語・イタリア語は論理的な構造で、意味が明確に伝わるのが特徴です。
シーン2:食事の途中で「水割りウイスキー」を頼みたいとき
海外でウイスキーを注文すると、ストレートかロックで提供されることがほとんどです。
日本で一般的な“水割り”は、そのままの言い方では伝わらないこともあります。
そこで「水と一緒に」という発想で頼むのが確実です。

出張先のバーで「水割り」と言ったら通じず、ジェスチャーで説明したことがありました。それ以来、“with water” を添えるようにしています
- 英語:Please give me whisky with water.
- スペイン語:Por favor, deme un whisky con agua.
- フランス語:Dites-moi un whisky avec de l’eau, s’il vous plaît.
- ドイツ語:Bitte einen Whisky mit Wasser.
- イタリア語:Per favore, un whisky con acqua.
特にヨーロッパでは、ウイスキーの飲み方にこだわりを持つ店も多いため、「氷は必要か」「水の量はどれくらいか」など聞かれることもあります。
シンプルなフレーズに慣れておくと応用が利きます。
シーン3:パンが足りなくなり、追加したいとき
スープ料理や煮込み料理が多い国では、パンのおかわりはごく普通のことです。
ただし、国や店によっては追加料金が発生する場合もあるため、丁寧に頼むのがポイントです。

フランスで「パンは無料」と思い込んでいたら、会計時にしっかりチャージされていたことがあります…。
以来、遠慮せず頼むけど心のどこかで覚悟するようにしています。
- 英語:Please give me some more bread.
- スペイン語:Tráigame un poco más de pan.
- フランス語:Apportez-moi un peu plus de pain, s’il vous plaît.
- ドイツ語:Bitte bringen Sie mir etwas mehr Brot.
- イタリア語:Mi porti ancora un po’ di pane.
“some more / un poco más / un peu plus / etwas mehr / ancora un po‘” のように、控えめな「もう少し」という表現を入れるだけで、柔らかい依頼になります。
文化差がある部分だからこそ、丁寧な言い方が安心です。
実践アクション:今日からできる練習法
飲み物・付け合わせ依頼は、一見シンプルですが国ごとの文化差が強く出る分野です。
六カ国語をセットで覚えることで、どの国でもアレンジしながら使えるようになります。
① 「合う」を表す動詞を六カ国語でセット暗記
料理と飲み物の相性を聞くときに必ず役立ちます。
- 英語:go well with
- スペイン語:ir bien / vaya bien
- フランス語:accompagner bien
- ドイツ語:passen zu
- イタリア語:abbinar(si) bene
② 「〜と一緒に」を六カ国語で練習
水割り・付け合わせ・ソース追加など幅広く応用できます。
- 英語:with 〜
- スペイン語:con 〜
- フランス語:avec 〜
- ドイツ語:mit 〜
- イタリア語:con 〜
③ 「少しだけ/もう少し」を各言語で言えるようにする
パン追加、ソース追加、盛り付け調整など実践で必ず役立ちます。
- 英語:a little / some more
- スペイン語:un poco / un poco más
- フランス語:un peu / un peu plus
- ドイツ語:ein wenig / etwas mehr
- イタリア語:un po’ / ancora un po’
④ ワインの種類を六カ国語でざっくり覚える
銘柄よりもカテゴリ名の方が実用性が高いです。
- 赤:red / tinto / rouge / rot / rosso
- 白:white / blanco / blanc / weiß / bianco
- 辛口:dry / seco / sec / trocken / secco
⑤ 自分がよく頼む飲み物で“マイ定型文”を作る
出張中に頼みがちな飲み物(ビール・ワイン・紅茶など)を想定して、六カ国語で1フレーズずつ作ると、会話の幅が一気に広がります。
まとめ(学びの振り返り)
飲み物・付け合わせ依頼は、海外レストランの食事をより豊かにするための重要なコミュニケーションです。
- 「料理に合うワイン」
- 「水割り」
- 「パンのおかわり」
といった依頼が自然に言えるだけで、食事全体の満足度が驚くほど変わります。

私自身、これらのフレーズを覚えてから「料理に合わせて飲み物を選ぶ楽しさ」や「店員さんとの距離の近さ」がぐっと増えました。
六カ国語で比較してみると、語順の違い・丁寧さ・文化的背景が立体的に見えてきます。
次の出張や旅行では、ぜひこの記事のフレーズを活用して、より豊かな食事時間を楽しんでください。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。


