海外ホテルでスタッフを呼ぶ・部屋に物を持ってきてもらう時の言い方

海外ホテルでの滞在中、
- 「ちょっとスタッフを呼びたい」
- 「部屋まで〇〇を持ってきてほしい」
という場面は意外と多くあります。
歯ブラシを忘れた、タオルを交換してほしい、水を追加で頼みたい、朝はバタバタするから朝食を部屋に運んでほしい──どれも小さなお願いですが、言葉に詰まってしまうと、それだけで地味なストレスになります。
私も出張先のホテルで、夜遅くに仕事を終えて部屋に戻ったとき、「お腹は空いているけれど、レストランに行く元気はない…」という状態になり、ルームサービスを頼んだことがあります。

そんなときに限ってフロントが混んでいたり、英語がスムーズに出てこなかったりするものです。
逆に、短いフレーズがスッと出てくると、「あとは待つだけ」という安心感が生まれ、部屋でゆっくり仕事の整理ができます。
そこでこの記事では、ホテルでよく使う次の3つのフレーズを取り上げ、六カ国語での言い方とニュアンスをまとめていきます。
- ボーイを呼んで下さい
- 〜を持ってきて下さい
- 朝食を部屋まで持ってきて下さい
どれも短い表現ですが、「スタッフを呼ぶ」「部屋に何かを持ってきてもらう」という、ホテルならではのコミュニケーションで大活躍するフレーズです。
出張で疲れているときほど、こういった“定型文”を覚えておくと、余計なエネルギーを使わずに済みます。
この記事でわかること
- スタッフ呼び出し・ルームサービスの六カ国語フレーズ比較
- 失礼にならずにお願いするための言い回しとコツ
- 出張サラリーマン目線での、ホテルでの立ち回り方
六カ国語フレーズのまとめ
意味:ボーイを呼んで下さい
- 日本語 :ボーイ ヲ ヨンデ クダサイ
- 英語 :Please call a room boy.(プリーズ コール ア ルーム ボイ)
- スペイン語:Por favor, llame un botones.(ポール ファボール リャーメ ウン ボトネス)
- フランス語:Appelez un garçon, s’il vous plaît.(アプレ アン ギャルソン シル ヴ プレ)
- ドイツ語 :Rufen Sie bitte einen Boy.(ルーフェン ズィ ビッテ アイネン ボーイ)
- イタリア語:Per piacere, chiami un ragazzo.(ペル ピアチェーレ キャーミ ウン ラガッツォ)
意味:〜を持ってきて下さい
- 日本語 :〜ヲ モッテ キテ クダサイ
- 英語 :Please bring me ~.(プリーズ ブリング ミー 〜)
- スペイン語:Por favor, tráigame ~.(ポール ファボール トライガメ 〜)
- フランス語:Apportez-moi s’il vous plaît ~.(アポルテ モワ スィル ヴ プレ 〜)
- ドイツ語 :Bitte bringen Sie mir ~.(ビッテ ブリンゲン ズィー ミーア 〜)
- イタリア語:Per favore, mi porti ~.(ペル ファヴォーレ ミ ポルティ 〜)
意味:朝食を部屋まで持ってきて下さい
- 日本語 :チョウショク ヲ ヘヤ マデ モッテ キテ クダサイ
- 英語 :Please bring my breakfast to my room.(プリーズ ブリング マイ ブレクファスト トゥ マイ ルーム)
- スペイン語:Tráigame el desayuno a la habitación, por favor.(トライガメ エル デサユノ ア ラ アビタシオン ポール ファボール)
- フランス語:Apportez le petit déjeuner dans ma chambre.(アポルテ ル プティ デジュネ ダン マ シャンブル)
- ドイツ語 :Bringen Sie mir bitte das Frühstück auf mein Zimmer.(ブリンゲン ズィー ミーア ビッテ ダス フリューシュテュック アウフ マイン ツィマー)
- イタリア語:Per favore, mi porti la prima colazione in camera.(ペル ファヴォーレ ミ ポルティ ラ プリマ コラツィオーネ イン カメラ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
「ボーイを呼んで下さい」:いまは“スタッフをお願いしたい”というイメージで使う
昔のガイドブックでは「ボーイ」という単語がよく出てきますが、最近のホテルでは “room boy” という表現はあまり使われず、実際には “staff” や “someone from housekeeping” といった言い方の方が一般的です。
ただ、このフレーズ集のように定型文として覚えておくと、「誰かスタッフを呼んでほしい」というシーンで応用がききます。
英語で丁寧に言うなら、
“Please call someone from the front desk.”
のように言い換えるのもおすすめです。
フランス語やスペイン語、イタリア語の表現も、直訳すると「少年」や「係の人」のようなニュアンスですが、実際の運用としては「ホテルのスタッフを呼んでください」という意味で理解されます。

私の経験上、何かトラブルが起きたときに電話越しで長々と説明するよりも、「誰か来てください」と一言頼んでしまった方が、結果的に早く解決することが多いです。
部屋の設備を実際に見てもらったほうが、スタッフ側も状況を把握しやすいからですね。
「〜を持ってきて下さい」:名詞さえ入れ替えれば応用無限大の万能フレーズ
“Please bring me ~.” は、ホテルで使える最強レベルの汎用フレーズです。
タオル、毛布、飲み水、歯ブラシ、アイロン、ランドリー用の袋など、名詞だけ入れ替えればほぼ何でも依頼できます。
スペイン語の “Tráigame ~, por favor.” や、フランス語の “Apportez-moi ~, s’il vous plaît.” も同じ構造で、「〜を持ってきてください」という丁寧なお願いのかたちになっています。
ドイツ語やイタリア語も、「ください」にあたる“Bitte / per favore” を文頭または文中に置くことで柔らかい印象になります。
出張先で作業に集中しているとき、ふと「コーヒーが飲みたいけどラウンジに降りるのも面倒だな…」という瞬間がありました。

そんなとき “Please bring me a coffee, please.” と電話一本でお願いできたのは、まさにこのフレーズのおかげでした。
名詞をスムーズに言えるようにしておくと、「〜を持ってきて下さい」のフレーズは一気に使いやすくなります。
「朝食を部屋まで持ってきて下さい」:時間指定とセットで覚えるとさらに便利
朝が早い出発の日や、オンライン会議が立て込んでいる日には、レストランに降りるよりも「部屋で朝食をとりたい」ということがあります。
そんなときに活躍するのが “Please bring my breakfast to my room.” というフレーズです。
フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語の表現はいずれも
- 「朝食(petit déjeuner / Frühstück / prima colazione / desayuno)」
- 「部屋(chambre / Zimmer / camera / habitación)」
がセットになっており、「部屋に朝食を運ぶ」というイメージがはっきり伝わる言い方です。
ここに時間表現を足して、
- at seven o’clock, please.(7時にお願いします)
- a las siete, por favor.
- à sept heures, s’il vous plaît.
のように組み合わせると、モーニングコール代わりにもなります。
忙しい出張の朝ほど、こうした一言がスケジュール管理の助けになると感じています。
出張サラリーマンのシーン別会話例
シーン1:部屋の設備に不具合があり、スタッフを呼びたいとき
海外ホテルでは、電気のスイッチが独特だったり、シャワーの温度調整が難しかったりして、「あれ?ちょっとおかしいな」と感じる瞬間があります。
そんなとき、フロントに長々と説明するよりも、スタッフに直接来てもらった方が早いことが多いです。

私もある出張先で、シャワーのお湯が途中で冷たくなるという謎の現象に遭遇し、電話で説明しようとしても伝わらず、結局 “Could you send someone?” とだけ伝えたらすぐに係の方が来て解決してくれました。
話す内容は短い方がうまくいくことが多いですね。
- 英語:Please call someone to my room. There’s a problem.
- スペイン語:Llame a alguien, por favor. Hay un problema.
- フランス語:Appelez quelqu’un, s’il vous plaît. Il y a un problème.
- ドイツ語:Bitte rufen Sie jemanden. Es gibt ein Problem.
- イタリア語:Chiami qualcuno, per favore. C’è un problema.
短く、必要なことだけ伝えるのがコツです。
シーン2:タオル・水・日用品を部屋に届けてもらいたいとき
仕事で疲れて部屋に戻ったあと、
- 「タオルが足りない」
- 「ミネラルウォーターを追加したい」
- 「歯ブラシを忘れた」
など、ちょっとしたお願いをしたい場面はよくあります。
“〜を持ってきて下さい” は、こうした日用品の依頼で最もよく使うフレーズです。
だいぶ前のことですが…、深夜に資料作成をしていたとき、コーヒーを飲みたかったのですが部屋には置いていなくて、思い切って “Please bring me a coffee.” と頼んだことがあります。

たった一杯でしたが、あのときの救われた感は今でも覚えています。
- 英語:Please bring me two towels, please.
- スペイン語:Tráigame dos toallas, por favor.
- フランス語:Apportez-moi deux serviettes, s’il vous plaît.
- ドイツ語:Bitte bringen Sie mir zwei Handtücher.
- イタリア語:Per favore, mi porti due asciugamani.
名詞を入れ替えれば無限に応用できます。
シーン3:早朝の予定があるため、朝食を部屋まで届けてもらいたいとき
「朝一のミーティングがある」「空港に早めに向かいたい」など、朝が忙しい日の救世主がルームサービスの朝食です。
レストランのオープンを待つ必要がなく、準備をしながら食べられるので、時間を効率的に使えます。
国によっては朝食会場が混み合いやすく、時間が読めないことがあります。

私も出発前に時間がなくて焦った経験があるので、最近は「明日の朝は部屋にお願いしよう」と早めに決めてしまうことが増えました。
- 英語:Please bring my breakfast at seven, please.
- スペイン語:Tráigame el desayuno a las siete, por favor.
- フランス語:Apportez le petit déjeuner à sept heures, s’il vous plaît.
- ドイツ語:Bringen Sie mir das Frühstück um sieben Uhr.
- イタリア語:Mi porti la prima colazione alle sette, per favore.
時間指定を加えると、一日のスタートがよりスムーズになります。
実践アクション:今日からできる練習法
① 「〜を持ってきてください」の動詞を六カ国語でセット習得
依頼の中心となる「持ってきてください」は、六カ国語で次のように表せます。
- 英語 :please bring ~
- スペイン語:traiga ~
- フランス語:apportez ~
- ドイツ語 :bringen Sie ~
- イタリア語:porti ~
どの動詞も基本形さえ覚えれば、物を入れ替えて何度でも応用できます。
② 名詞は「多言語で10語」覚えると即戦力になる
ホテルで最も使う名詞を六カ国語で“ひとまとめ”にして覚えると、応用の幅が一気に広がります。
- タオル:towel / toalla / serviette / Handtuch / asciugamano
- 水:water / agua / eau / Wasser / acqua
- 歯ブラシ:toothbrush / cepillo / brosse / Zahnbürste / spazzolino
- 毛布:blanket / manta / couverture / Decke / coperta
- コーヒー:coffee / café / café / Kaffee / caffè
名詞ストックを“多言語セット”で覚えておくと、どの国に行っても応用できる武器になります。
③ 丁寧さは「please / por favor / s’il vous plaît / bitte / per favore」で調整する
六カ国語すべてに“語尾につけるだけで丁寧になる”便利表現があります。
- 英語 :please
- スペイン語:por favor
- フランス語:s’il vous plaît
- ドイツ語 :bitte
- イタリア語:per favore
語尾に添えるだけでやわらかくなるため、依頼の最後につけるクセをつけましょう。
④ 時間指定フレーズを六カ国語でセット練習する
物を持ってきてもらう依頼は、時間と組み合わせるとさらに実用的になります。
- 英語 :at seven
- スペイン語:a las siete
- フランス語:à sept heures
- ドイツ語 :um sieben Uhr
- イタリア語:alle sette
数字の部分を入れ替えて練習しておくと、応用が効きます。
⑤ 電話依頼は六カ国語で「短く・区切る」が鉄則
長く説明するより、まずは“助けが必要です”を一言伝え、その後に依頼を続けるとスムーズです。
- 英語 :Good evening. I need help. → Please bring me two towels.
- スペイン語:Buenas tardes. Necesito ayuda. → Traiga dos toallas.
- フランス語:Bonsoir. J’ai besoin d’aide. → Apportez deux serviettes.
- ドイツ語 :Guten Abend. Ich brauche Hilfe. → Bringen Sie zwei Handtücher.
- イタリア語:Buonasera. Ho bisogno di aiuto. → Porti due asciugamani.
「挨拶 → 助けが必要 → 依頼内容」の順で区切ると、どの言語でも伝わりやすくなります。
まとめ(学びの振り返り)
スタッフ呼び出しやルームサービスの依頼は、海外ホテルで必ず遭遇する場面のひとつです。
どれも短いフレーズですが、言い方ひとつで対応のスムーズさが大きく変わり、快適さにも直結します。
六カ国語で比較すると、依頼表現の丁寧さや動詞の使い分けにそれぞれ特徴があり、使い慣れるほど状況に合った言い方が自然と選べるようになります。
私も、こうした定型フレーズを覚えてからは、深夜でも遠慮なく必要なものをお願いできるようになり、出張中の“ストレス軽減効果”を強く感じました。

今回の3つのフレーズを押さえておけば、ホテル滞在中に起こるほとんどの「持ってきてほしい」「呼んでほしい」シーンに対応できます。
小さな一言が、旅の快適さを大きく変えてくれます。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。




