六カ国語で言える「荷物はいくつ?超過料金はいくら?」空港の荷物フレーズまとめ

海外出張や海外旅行で空港を利用していると、
- 「荷物は全部で何個?」
- 「超過料金はいくら?」
- 「別送手荷物にできますか?」
といった“荷物まわり”の質問は、ほぼ確実に遭遇します。

私もこれまで数えきれないほど空港を利用してきましたが、特にヨーロッパ便は重量制限が厳しく、スーパーで買ったお土産チョコが予想外に重くて、カウンターで冷や汗をかいたこともあります(笑)。
こうした荷物関連のやり取りは、英語だけでなんとかなる場合も多いのですが、六カ国語で基本フレーズを覚えておくと、国や空港ごとの対応の差にも柔軟に対応できます。
特にスペイン語圏やイタリア語圏では、現地語で一言でも伝えられると、驚くほど親切に案内してくれます。
この記事では、空港で必ず使う
- 「荷物の個数」
- 「超過料金の質問」
- 「別送手荷物の依頼」
- 「特定便に載せる依頼」
という4つの実用フレーズを六カ国語でまとめています。
それぞれの言語ごとのニュアンスだけでなく、発音のポイントまで丁寧に解説しますので、今日から空港でそのまま使えるはずです。
この記事でわかること
- 荷物に関する4つの基本質問を六カ国語で言う方法
- 英語・スペイン語・フランス語などの表現の違い
- 通じやすい発音のコツ
- 空港カウンターやバゲージドロップでのシーン別会話例
- 今日からできる実践的な練習方法
六カ国語フレーズのまとめ
意味:荷物は全部で(3)個です
- 日本語 :荷物は全部で(3)個です(ニモツ ワ ゼンブ デ サン コ デス)
- 英語 :I have three pieces of baggage.(アイ ハヴ スリー ピーシズ オブ バゲッジ)
- スペイン語:Tengo tres bultos de equipaje.(テンゴ トレス ブルトス デ エキパヘ)
- フランス語:J’ai trois bagages.(ジェ トロワ バガージュ)
- ドイツ語 :Ich habe drei Gepäckstücke.(イッヒ ハーベ ドライ ゲペックシュトゥッケ)
- イタリア語:Ho tre bagagli.(オ トレ バガッリ)
意味:超過料金はいくらですか?
- 日本語 :超過料金はいくらですか(チョウカリョウキン ワ イクラ デスカ)
- 英語 :What is the excess baggage charge?(ワット イズ ジ エクセス バゲッジ チャージ)
- スペイン語:¿Cuál es la tarifa de exceso de equipaje?(クアル エス ラ タリファ デ エクセソ デ エキパヘ)
- フランス語:Quel est le tarif des bagages en excédent?(ケル エ ル タリフ デ バガージュ アン エクスセダン)
- ドイツ語 :Wie teuer ist Übergewicht?(ヴィー トイアー イスト ウーバーゲヴィヒト)
- イタリア語:Quanto costa ogni chilo in più?(クアント コスタ オンニ キロ イン ピュ)
意味:別送手荷物にしてください
- 日本語 :別送手荷物にしてください(ベッソウ テニモツ ニ シテ クダサイ)
- 英語 :Please send this as unaccompanied baggage.(プリーズ センド ジス アズ アンアカンパニード バゲッジ)
- スペイン語:Haga el favor de enviarlo como equipaje no acompañado.(アーガ エル ファボール デ エンビアールロ コモ エキパヘ ノ アコンパニャード)
- フランス語:Envoyez ceci en bagages non-accompagnés.(アンヴォイエ スシ アン バガージュ ノン アコンパニエ)
- ドイツ語 :Schicken Sie das als unbegleitetes Gepäck.(シッケン ズィー ダス アルス ウンベグライテテス ゲペック)
- イタリア語:Per favore spedisca questo come bagaglio non accompagnato.(ペル ファヴォーレ スペディスカ クエスト コメ バガッリョ ノン アッコンパニャート)
意味:(605)便に載せてください
- 日本語 :(605)便に載せてください(ロクマルゴ ビン ニ ノセテ クダサイ)
- 英語 :Send this on Flight 605.(センド ジス オン フライト ロクマルゴ)
- スペイン語:Envíeme esto por el vuelo 605.(エンビエメ エスト ポル エル ヴエロ ロクマルゴ)
- フランス語:Envoyez ceci par le vol 605.(アンヴォイエ スシ パル ル ヴォル ロクマルゴ)
- ドイツ語 :Schicken Sie das mit Flug Nummer 605.(シッケン ズィー ダス ミット フルーク ヌンマー ロクマルゴ)
- イタリア語:Spedisca questo col volo 605.(スペディスカ クエスト コル ヴォーロ ロクマルゴ)
フレーズごとの使い方とニュアンス
荷物の個数を言うときのポイント(全言語のニュアンス)
荷物の個数を伝える場面は、チェックインカウンターで最も頻繁に発生します。
「3個です」のように数字を変えるだけで応用できるため、六カ国語それぞれで“数字の前に何を置くか”を押さえると一気に使いやすくなります。
英語:“I have three pieces of baggage.”
“pieces of” を必ず入れるのが自然な言い方。
スペイン語:“Tengo tres bultos de equipaje.”
“bultos”(荷物のまとまり)という語が特徴で、数をそのまま前に置くだけでOK。
フランス語:“J’ai trois bagages.”
“bagages” は複数形で、日常会話で非常に使われる語。発音のポイントは語尾の“ジュ”。
ドイツ語:“Ich habe drei Gepäckstücke.”
長い単語に見えるが“Gepäck”(荷物)+“Stücke”(個)という仕組み。意味が論理的で覚えやすい。
イタリア語:“Ho tre bagagli.”
“bagagli”(バガッリ)は複数形。語尾の“リ”をしっかり発音すると自然。
英語だけでなく、各言語に「荷物の単語」「個数の表現」があるため、よく行く地域の言語だけでも覚えておくと圧倒的に楽になります。
超過料金の質問は国ごとに表現が変わる
空港で最も混乱しやすいのが超過料金。
英語以外では、各言語が“超過”を表す単語を独自に持っているため、それぞれのニュアンスを知っておくと理解が早くなります。
英語:“What is the excess baggage charge?”
“excess” は「超過」。最も直接的で通じやすい。
スペイン語:“tarifa de exceso de equipaje”
“exceso”(超過)は英語に近く、語感で覚えやすい。
フランス語:“bagages en excédent”
“excédent”(エクスセダン)が「超過」を表す。語源が英語に近い。
ドイツ語:“Übergewicht”(ウーバーゲヴィヒト)
直訳すると「過体重」。ドイツ語らしい論理性で、荷物にもそのまま使う。
イタリア語:“ogni chilo in più”
「追加の1キロごとに」という構造で、超過の概念が“重量単位”で表現されるのが特徴。
このように言語によって“超過”の考え方が異なるため、聞いた瞬間に意味を取りやすいのは大きなメリットです。
別送手荷物は“非同伴”の概念が共通ワード
別送手荷物(貨物扱いにする)は、六カ国語すべてで「同伴していない」という意味の単語を使います。
この共通概念を理解すると一気に理解が深まります。
英語:“unaccompanied baggage”
“un + accompanied(同伴された)”=非同伴。
スペイン語:“equipaje no acompañado”
“no acompañado”=同伴していない。
フランス語:“bagages non-accompagnés”
“non-accompagnés”=非同伴。
ドイツ語:“unbegleitetes Gepäck”
“unbegleitet”=同行していない。
イタリア語:“bagaglio non accompagnato”
“non accompagnato”=非同伴。
こうして並べてみると、複雑そうに見える単語が「全部同じ意味の構造をしている」ことがわかり、一気に覚えやすくなります。
特定の便に載せる依頼は数字の発音が重要
「この荷物を◯◯便に載せてください」という依頼は、六カ国語すべてで “flight / vuelo / volo / vol” など、フライトを表す単語を組み合わせるだけで作れます。
違いが出るのは便名の数字の読み方です。
英語:“Send this on Flight 605.”
スペイン語:“por el vuelo seiscientos cinco”
フランス語:“par le vol six cent cinq”
ドイツ語:“mit Flug Nummer sechs-null-fünf”(数字を区切って読むことが多い)
イタリア語:“col volo seicento cinque”
現地語で数字を言えると、スタッフの表情が一気に柔らかくなるので、最初は便名だけ現地語で言うのもおすすめです。
出張サラリーマンのシーン別会話例
ここからは、空港で実際に起こりやすい“荷物まわりのトラブル例”を紹介します。
英語に偏らないよう、スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語も積極的に使った会話例を追加しています。
出張者が実際に遭遇しそうなリアルな状況を想定しているので、声に出して練習するのもおすすめです。
シーン1:超過料金を確認したい(スペイン語)
スペイン語圏では「超過料金」は exceso de equipaje が定番表現です。
- あなた:¿Cuál es la tarifa de exceso de equipaje?
- スタッフ:La tarifa es de 35 euros por cada cinco kilos adicionales.
“¿Cuál es…?” は「〜はいくらですか?」の万能パターンです。
スペイン語圏の空港では、英語よりも現地語のほうがすんなり対応してくれる場面が多く、覚えておく価値が高い表現です。
シーン2:荷物の個数を伝えたい(フランス語)
フランス語では、荷物の個数は bagages を使います。
- あなた:J’ai trois bagages au total.
- スタッフ:D’accord, veuillez les déposer sur le tapis, s’il vous plaît.
“au total”(合計で)が付くと丁寧で自然な言い回しになります。
シーン3:別送手荷物を依頼する(ドイツ語)
ドイツ語圏では、別送手荷物は unbegleitetes Gepäck と表現します。
直訳すると「同伴しない荷物」。
- あなた:Können Sie das bitte als unbegleitetes Gepäck schicken?
- スタッフ:Ja, natürlich. Bitte füllen Sie dieses Formular aus.
ドイツ語は語順こそ複雑に見えますが、キーワード(Gepäck / unbegleitet)だけ明確に発音すれば十分通じます。
シーン4:特定の便に載せたい(イタリア語)
イタリア語の “Spedisca questo col volo 605.” はそのまま実用可能です。
- あなた:Per favore, spedisca questo col volo seicento cinque.
- スタッフ:Certo, lo carichiamo su quel volo subito.
“seicento cinque”(605)の部分はゆっくり言えば問題ありません。
イタリア語は語尾に母音があるため、数字が発音しやすいのが利点です。
シーン5:荷物の重量超過で揉めそうな場面(フランス語+英語混合)
ヨーロッパの空港では「まずフランス語で話され、こちらが困った顔をしたら英語に切り替える」ことがよくあります。
- スタッフ:Vos bagages dépassent la limite…
- あなた:Pardon? (困惑)
- スタッフ:(英語に切り替え) Your baggage is over the limit. The excess fee is 50 euros.

このように「英語+現地語」のハイブリッドはかなり多いパターンです。
現地語で聞き取れなくても落ち込む必要はありません。
むしろ、最初のひと言だけでも現地語で返せると印象が非常に良くなります。
シーン6:荷物を別便で送る必要が出たとき(スペイン語)
書類や部品をどうしても別便に載せたい、という場面を想定した例です。
- あなた:Envíeme esto por el vuelo seiscientos cinco, por favor.
- スタッフ:Claro, lo enviaremos en la próxima carga.
スペイン語の “por el vuelo…” は「〜便で」を意味する必須フレーズなので、覚えておくと応用範囲が広いです。
実践アクション:今日からできる練習法
荷物関連のフレーズは、どの国の空港でもほぼ共通して使われるため、習得コスパが非常に高いジャンルです。
六カ国語のうち、まずは「自分がよく行く国の言語」から1〜2つだけ練習すると続けやすくなります。
① 現地語の数字だけ先に覚える
便名や個数を伝える場面で即効果が出ます。
② 荷物関連の単語だけをセットで練習する
bagage / equipaje / Gepäck / bagaglio などをまとめて覚える。
③ カウンターで実際に一言だけ現地語で言ってみる
現地語は“最初のひと言”だけでも十分効果あり。
まとめ(学びの振り返り)
荷物関連のやり取りは、空港で避けて通れない重要シーンのひとつです。
六カ国語で「個数」「超過料金」「別送」「便指定」が言えるようになると、どの国でも落ち着いて対応でき、スタッフからの印象も良くなります。
特に、スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語は、英語より“丁寧に扱ってもらいやすい”場面が多いので、今回のフレーズをぜひ実際に口に出して練習してみてください。
ライター紹介Writer introduction
Tatsu / タツ 男性
海外出張歴そこそこ、語学力は“必要な分だけ頑張る派”の40代サラリーマンです。旅先でよく固まってしまう「え、これ何て言うんだっけ?」を解決するために、このブログを作りました。空港・ホテル・レストランなど、よくある場面のフレーズを 6か国語でサクッと比較 できる便利帳を目指しています。失敗談も多めですが、実体験ベースで“通じるコツ”をお届けします。



